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チョコレートは本当に健康に良いのか?

チョコレートは本当に健康に良いの?

チョコレートの健康効果については、良いことも悪いこともよく言われています。
血管が若返る、メンタルが安定する、一方で肥満や虫歯のリスクがあるなど、様々な説があります。

今回は、チョコレートと病気のリスクの関係についてメタ分析した研究をご紹介します。
チョコレートを食べるとどの病気のリスクが下がるのか、その効果の程度はどのくらいでしょうか?

チョコレートと病気のリスク

ヴァルミア・マズーリ大学の研究者らは、過去のチョコレートと健康に関する研究27件をメタ分析しました。

以下の病気について、チョコレート摂取とのリスクを分析しています。

  • 全死亡リスク

  • 心疾患

  • 脳卒中

  • 心不全

  • 2型糖尿病

  • 高血圧

  • 大腸がん

・チョコレートの健康効果は?

その結果、チョコレートを食べているとリスクが下がったのは、以下の2つの病気のみでした。

  • 脳卒中 →リスクが約14%下がる

  • 2型糖尿病 →リスクが約13%下がる

一方、全死亡リスク、心疾患、心不全、高血圧、大腸がんについては、チョコレート摂取によるリスク低下は確認されませんでした。

さらに、チョコレートの効果を最大限に受けるには、1日20gを摂取する必要があり、30g以上を食べてもリスクはそれ以上下がりませんでした。

・チョコレートには一定の効果しかない

ここからわかるのは、チョコレートには一定の健康効果はあるものの、あまり過度な期待はできないということです。

世間で言われているほど、チョコレートの健康効果は大きく結果でした。
脳卒中と糖尿病のリスク低下も、大きくはないです。

一つの食材だけで病気のリスクが大きく下がることを期待するのは間違っています。
健康になるためには、食事、運動、睡眠など、総合的な生活習慣の改善が重要です。

・最後に

チョコレートを食べるだけでは健康問題は解決しません。ただし、適量なら健康に良い面もあります。
特にカカオ含有量の高いダークチョコレートは、いい結果が出ています。

食べ過ぎに注意しつつ、チョコレートを楽しむのはいいでしょう。
でも、チョコレートだけで健康になれると思わないよう気をつけましょう。

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