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日焼け止めでビタミンDの生成が阻害されるのか?

日焼け止めでビタミンDの生成が阻害されるのか?

⭐ 日光のメリットと日焼けの悩み

日光を浴びることには多くのメリットがあります。
体内時計のリセットや、歯や骨を丈夫にする効果、そしてビタミンDの生成などがその代表例です。
ビタミンDは免疫力の向上にも関わりがあり、健康には欠かせない要素です。

しかし、日光を浴びると日焼けするというデメリットも避けられません。

多くの人が日焼けを避けるために日焼け止めを使用していますが、ここで気になるのは「日焼け止めを使うとビタミンDが生成されなくなる」という話です。

⭐ 日焼け止めとビタミンD生成の関係

今回は、日焼け止めとビタミンDの関係について、イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンが行った研究をもとに解説します。

この研究は、紫外線が非常に強いスペインのテネリフェ島で行われました。
79人の観光客にSPF15の日焼け止めを一週間塗ってもらい、ビタミンDの生成量にどのような影響があるかを調べました。

⭐ 研究結果:ビタミンDは減らない

結果は、日焼け止めを一週間塗ってもビタミンDの生成量は減少しませんでした。

参加者は日焼けを防ぐことができ、なおかつビタミンDの生成も普段通りに行われていました。

さらに、研究ではUVA-PE(紫外線防御効率)の高い日焼け止めを使った人の方が、ビタミンDレベルが高くなっていることもわかりました。
UVA-PEが高いとUVBの透過率が高くなり、ビタミンD生成に必要なUVBをより多く浴びることができるためです。

⭐ まとめ:健康的な日光浴を楽しむために

日焼け止めを使うことで日焼けを防ぎつつ、ビタミンDの生成も確保できます。

強い日光を浴びる際は、日焼け止めをしっかりと塗り直して、健康的な日光浴を楽しみましょう。

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参考文献
Optimal sunscreen use, during a sun holiday with a very high ultraviolet index, allows vitamin D synthesis without sunburn
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/bjd.17888

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