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14. SNS禁止からじゃんじゃん使っていこう!の世界へ

今さらながら、SNSスゲーと思っている。

わたしは割とオープンな性格だと思う。
あまり公私に線引きもないし、自分の生活や考え方などを表に出すことにもさほど抵抗はない。

炎上はしたことないけど(そこまで影響力もなければ、誰かに刺さることを表現してないのかも)、批判を受けたとしても、誰かを傷つけたら謝ればいいし、何かに対して不適切な表現だったら削除するか、また別の表現の仕方を身につければなって思っている。

で、わたしはSNSが好きだ。
見るのも、上手い下手は別にして書くのも。(YouTubeとか音声ものは×、声が低いのでやる側は恥ずかしくて無理)

ファッションやインテリアは、良さそうなイメージをインスタから見つけてショップも検索して買いに行く。今夜の夕飯何作ろうかな?をインスタから見つけることも多いし、古くからの友人の近況はFacebookで知る。
転職活動では、自分の受ける会社や社員のSNSを血眼になって読み込む。

で、最近は最新のニュースも、自分の悩みに対してどうしようかな?て考えるときも、電車遅延情報もTwitterのリアルタイム検索アプリを使って答えを探すし、誰かとの出会いも転職もTwitterである。

よく夫から、「そんなにSNSやって疲れない?」と聞かれるんだけど、たくさんの人の情報を浴びながら、広くゆるやかに繋がれるSNSはわたしにとって心地よい。

だけど。
SNSで自分の日常や考えをアップするとき、わたしの中でもうひとりのわたしが言う。「それ、アップしてホントに大丈夫??」

約10年、SNS制限下に置かれて

わたしは約10年ほど、大手の人材派遣会社に勤めていた。

大手、特に人材業界となると、会社が抱える個人求職者の情報も社員の個人情報もハンパない。漏洩でもしようものなら、簡単に会社が潰れる時代だし。

なので情報管理はとても厳しく、SNSがかなり制限されていた。
社内PCや会社の携帯電話からは、SNS閲覧禁止。アクセスも出来ない。

個人でSNSをやること自体は禁止されていなかったけれど、定期的に、節度守れよーていうお達しがあった。

例えば人材業界についての自分なりの考えを投稿するのは絶対にアウト。(偉い人の投稿は広報がチェックしているだろうし)
雇われの身である自分の発信が会社の不利益にならないかどうか細心の注意が必要だった。

なので、個人のSNS上では自然と仕事関連の投稿はしなくなるし、そうなると会社としてはマイナスを排除できるけど、同時に社員が会社や業界に対して持っているプラスの意見や想いも陽の目を見ることなく排除されることになる。

これはある意味わかる。最近はバカッターと呼ばれるような節度のまるでない投稿をする若者もいるしね。ほんの些細なことをみんなでよってたかって徹底的に叩く、みたいな風潮もあるから。SNSでの評判=会社の運命を左右することになるし。

で、話を戻すけど、ずっと制限のもとSNSリテラシーが磨かれるべき20代後半から30代いっぱいを過ごしたわたしは、今なお、その制限の名残を引きずっているのかもしれない。

もともと公私の線引きが曖昧なわたしは、自分が就職や転職で苦労したから人材業界に入ったので、業界に対しても人のキャリアに対しても、一応わたしなりの想いがある。だけど、自分の経験やそこから派生した考えや想いを言葉にして表現するとき、これ言って大丈夫かな?と見えない何かにお伺いを立てる、みたいなことが発生するんですよ。

だから、わたしはたぶんバズれないと思う(笑)誰も傷つけない分、特定の誰かに深く刺さることも言えないんだろうな。

ベンチャー企業でのSNSカルチャーショック

大手から前職のベンチャー企業へ転職して、まず最初にびっくりしたのが、SNS無制限、むしろどんどん使ってこ!の文化だった。

社内ではリモートの社員もいたから、みんなで情報共有するのはメッセンジャー。何ならクライアントともメッセンジャーを介してやり取りしていたし。

営業のきっかけがFacebookで繋がっている人だったり、 SNS上で話題になってる業界や会社だったり。

今となっては、わたしの中でも当たり前のことになったけど、当時はカルチャーショックだった。

社内外のやり取りがチャット…SNSで気になる企業にアタック…商談も会議もオンライン。

こちとら、10年SNS制限下で生きてきた人間ですよ。電話はワンコールでとって伝わりやすいようなメモを残せ、営業もカウンセリングも対面至上主義っていうか電話やメールで済ませることはコミュニケーションの怠慢である、契約書も資料もとりあえず紙って文化で育ってきたんだから。

浦島太郎状態。Back to the Future状態だった。

個人の名前でそれぞれの想いを発信する。そこに誰かが共感する。批判もする。そして新しい何かが始まる。わたしのようなおばさんにとっては、終始、今っぽいな〜である。

これからは自由に

でもこれからは、わたし自身もSNSじゃんじゃん使ってこ!にシフトしている。

ここ数ヶ月で出会ったひとや得た情報はすべてSNSからだったし、次の転職先だってTwitterきっかけだったのだから。

もちろん最低限のSNSお作法は守りますけど(←これ自体曖昧?)、自由に、楽しく面白くSNSを活用してやっていきたいな!と思っています。

そろそろ実名でやるか…(まだ抵抗感あり)


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