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小売業界のコンテンツマーケ活用事例4選

※こちらは2022年3月に公開した記事の再掲となりますため、一部情報が古い場合がございます。

こんにちは。CVにコミットする編集部の露木です。

この記事では近年日本国内のwebマーケティングにおいて重要性が増してきているコンテンツマーケティングの活用事例をご紹介いたします。特に今回は本マガジンの読者に多い小売業を営む企業で実施された事例を4つピックアップ致します。

皆様の企業でのコンテンツマーケティングの参考としてぜひお役立て下さい。

小売業にコンテンツマーケティングが必要な理由

コンテンツマーケティングとは、「企業が伝えたいこと」と「生活者が知りたいこと」のギャップを埋める情報をコンテンツとして発信することです。

広告には割り込み型・売り込み型という側面がありますが、コンテンツマーケティングの発想はこれと異なります。情報を求めている人(ニーズ欲求)に対して、適切なタイミングで適切なコンテンツを提供するという、素直なアプローチです。また、広告では継続的に費用をかけて出稿し続けなければ継続的な成果を得ることができませんが、公開したコンテンツは資産として残り継続的に成果を得続けることが可能です。

そんなコンテンツマーケティングが小売業にとって必要な最大の理由は「顧客を企業のファン化し、その企業で購入する理由付けすること」です。

近年の小売業界では同業者と同じ商品もしくは類似した商品を取り扱っていることも多く、競合他社との差別化が難しくなってきています。

差別化の一つの打ち手として値下げがありますが、商品の販売価格を下げることは利益の圧迫につながるだけでなく、競合も値下げした場合さらなる値下げをしなければ差別化要因がなくなってしまうといった負のスパイラルに陥ってしまいます。

そこで有効になってくるのがコンテンツマーケティングです。先述の通りコンテンツマーケティングでは新規顧客の獲得だけではなく、顧客を醸成することで企業のファンを獲得していきます。 企業のファンとなった顧客は同じ商品もしくは類似した商品が他社で販売していたとしても贔屓にしている企業を選んで購入します。価格が安い商品が市場に出回っていたとしても価格競争に巻き込まれることなく商品を購入してもらうことができるのです。

 活用事例1:北欧、暮らしの道具店

コンテンツマーケティングの成功例として名前を挙げられることが多いのが『北欧、暮らしの道具店』です。日本企業の中でも早い段階からコンテンツマーケティングに取り組み成果を上げているインテリアやファッショングッズを取り扱うECサイトです。

同店のサイトでは暮らしにまつわるエッセイや美しい写真が掲載されており、それらの中で自然に販売している商品が登場します。近年のマーケティングで重要とされている「モノを売るのではなくコトを売る」が上手く実践されており、訪問ユーザーに「商品を購入することで生活が豊かになるイメージ」をもってもらうことで多くのファンを獲得し購買に繋げています。

https://hokuohkurashi.com/

活用事例2:土屋鞄製造所

土屋鞄製造所は主に革製品の製作/販売を手掛けるメーカーです。同社はのコンテンツマーケティングではオウンドメディアだけではなく、Facebook・Twitter・Instagramといった各種SNSを上手く活用することで幅広いユーザーへリーチしています。

掲載される美しい写真に製品が写っていない風景などの写真が多いことが土屋鞄製造所のコンテンツマーケティングの特徴で、製品を押し出すだけでなく、企業が追い求める世界感を伝えることで共感を得ることに成功しています。企業の価値観に共感したファンを獲得していくことが購買に繋がっている事例です。

https://tsuchiya-kaban.jp/

活用事例3:株式会社良品計画

活用事例3つ目は熱狂的なファンが多数いることでも有名な株式会社良品計画が運営するオウンドメディア『くらしの良品研究所』です。

くらしの良品研究所では企業の理念や商品作りに込められた想いが発信され、ユーザーの共感を得ています。

このメディアの最大の特徴はユーザーと会話することにあります。ユーザーが商品に対する意見や新商品のリクエストを投稿し、スタッフがそれに回答することで繋がりを持つことができます。企業の考えを受け取るだけではなく、ユーザー自身に「一緒にブランドを作っている」というマインドを持ってもらうことができ、ユーザーにとっての特別な存在になることができるのです。

https://www.muji.net/lab/

活用事例4:コメリ

最後の活用事例はコメリの動画コンテンツ『KOMERI TV』です。

ホームセンターを運営するコメリが蓄積したナレッジを差別化要因として、DIYやガーデニング、家庭菜園といった取り扱い商品に関連するHowTo動画を多数掲載しています。

文字や写真だけでは解りづらい道具の使い方や植物の植え替え方法などを動画にすることで解りやすく配信しています。

https://www.komeri.com/contents/komeri-tv/smt/

まとめ

いかがでしたでしょうか。 以上が小売業界でのコンテンツマーケティング活用事例のご紹介になります。 各社ともユーザーのニーズに合ったコンテンツを自社の強みに合わせた形で配信しています。 このようにコンテンツマーケティングはユーザーと接点を持ち、顧客をファンに育てることで購入件数増加を成功させています。コンテンツマーケティングを実施する時には、自社に対してユーザーがどのようなニーズを持っているのか、また自社がどのような強みを持っているのかを振り返ってみてください。

本日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

【この記事の執筆者】
露木 晶平(つゆき しょうへい) ネットイヤーグループ デジタル&フィジカルデザイン部 パフォーマンスオプティマイゼーションチーム プロデューサー。アパレル企業にて自社ドメインおよびモール内ECサイトの運用責任者としてWEBマーケティング関連業務に従事した経験を経て、2018年にネットイヤーグループ入社。CRO、SEO、広告などの運用案件を通じてWEB経由でのコンバージョン数増加を支援。

【この記事に関するお問い合わせはこちら】
https://marketing.netyear.net/performanceoptimization/contact/input

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