バスの中で綴る
音楽に合わせて。
テンポに合わせて。
ペンを取り、時に端末を取り出し。
ひたすら文字を書いてゆく。
それが上手に描き切れるかはわからない。
それでも書いてゆくし、打ち込んでゆく。
バスの中。
帰り道という名の休憩の時。
眠たい目を擦りながら。
感情を丁寧に材料として加工しながら綴ってゆく。
時にそれが鋭い言葉になったとしたら謝りたくなる。
けれども私はなるべく柔らかい表現を使っていこうと思っている。
それか「書かない」
その選択も視野に入れる。
誰かを鋭く傷つけるくらいなら書かない方が良かったりするからだ。
私の中にいる誰かが言った言葉があるからだ。
「言葉は時に鋭い武器となる」と。
だから私は。
帰りのバスの中でワイヤレスイヤホン越しに響く音楽と共に文章を綴ってゆく。
できるだけ傷つけないようにと。
柔らかい表現を使おうと。
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