【読書】ワンダフル・ライフ / 丸山正樹
一言、構成がすげええええ!!
もう随分前に読んだ本ですが、そう言えば書評を形に残していなかったということを思い出し、今更ながらの書評です。
丸山正樹さんのワンダフル・ライフ。
オムニバス形式で進んでいく作品で、各章の登場人物がどのように交わっていくのだろう…ワクワクとしていたのですが、
な、なんだってーー!!
そういうことだったのか!!
読んでいて、その構成に度肝を抜かれました。圧巻。
そして特筆すべきは、深い医療知識の下繰り広げられる様々な情景描写。
僕もかつては病院で働いていたとは言え、ただの警備員だったので医療的知識なんてあるはずもないのですが、説明がスッと入ってくる。
そして、登場人物がどのような障碍を抱えていて、どんな姿で、どう身体を動かしているのか、どのように意思疎通を他者としているのか、かなり明瞭にイメージできたので、すごく感情移入をして読み進めることができました。
あまりお話の深いところに踏み入ってしまっては、この作品の衝撃を緩和してしまう、ただの野暮となってしまうので、あまり深く突っ込むことはしませんが、
機会があれば、ぜひ読んでみてください!