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NEXCHAIN 不動産IDワーキンググループ活動~異業種の輪を広げながら不動産ID・建築BIM・PLATEAUの理解を深める~

こんにちは、NEXCHAINです。

先日NEXCHAINで立ち上がったばかりの不動産IDワーキンググループ(以下WG)では、8月25日に初回のWGを開催し、8社10名の会員様にお集りいただきました。
本WGの概要については、こちらの記事を参照ください。

初回は、「様々な企業が集まるNEXCHAINの場を活用し、異業種の輪を広げること」「不動産ID・建築BIM・PLATEAUの理解を深め、今後の検討に可能性を見出すこと」の2つについて、参加者の皆様に持ち帰っていただくことを目指しました。

写真からも伝わってきますが、皆様とても和気藹々とした良い雰囲気ですね。

会場の様子

アジェンダは、以下の通りです。
1. 不動産ID・建築BIM・PLATEAUに関する概要説明
2. 不動産IDの活用アイデアに関するブレスト

今回の記事では、後半のアイデアブレストパートの内容を中心にご紹介します。
不動産ID・建築BIM・PLATEAUに関する概要は、こちらの記事でも詳しくご紹介していますので、ご興味のある方は読んでみてください。

アイデアブレストパートでは、様々な業種の参加者同士で対話を重ね、「アイデアの種」を探索することがメインテーマです。

世の中をガラッと変えるようなアイデアの中にも、出てきた当初は期待が大きかった割にはそれほど浸透しなかった…というものもあります。それらは、ユーザーにとって「あったら嬉しい」が、「無いと困る」までのレベルに達していないことがほとんどだからです。
「無いと困る」レベルのアイデアを生み出すことはそう簡単ではありませんが、手段(=売りたいもの)ではなく目的(=ユーザーが欲しいもの)を意識して探索していくことが重要です。
そして、初期段階で「何となく良さそう」なアイデアが出ると思考停止になりがちですが、そのアイデアに固執しすぎず、幅広い視点で考え続けることも重要です。

前置きが長くなりましたが、まず初めに、不動産IDや建物に関するデータ共有の可能性について、「どんな状況にいるどんな課題を解決できる可能性があると思いますか?」という視点でアイデア発想を行いました。
今回用いた手法は、ブレインライティングです。

ブレインライティングについて聞いたことはありますか?
多様性を活かしたアイデア創出手法で、回覧板のようにアイデア発想シートを回し、前の人のアイデアを引き継いでアイデアを広げていきます。
この説明だけだと少し難しいですよね。これから、具体的なやり方についてご説明します。

1.アイデア発想シートとして使う紙を人数分用意する(A3等ある程度大きさのあるものが良い)
2.紙の先頭行に付箋を3枚貼り付け、それぞれが自分のアイデア発想シートに3つのアイデアを書き込む(5分間)

3.アイデアを書きこんだら隣の人に紙を回す
4.受け取った人は、前の人のアイデアに自分のアイデアを付け足し、1つ下の行にアイデアを書きこむ

このサイクルを、同じグループの人数分繰り返します。

講師資料より引用

5分間という短い時間の中で、3つのアイデアを出し続けるという難しいワークでしたが、皆様に頭フル回転でチャレンジいただきました。
今回は5人1チームで実施しましたので、わずか25分間で75個ものアイデアを出すことができました。

続いては、収束フェーズです。
2色の丸シールを用いて、赤:顧客にとっての価値(=魅力的か)、青:実現可能性の2つの観点で投票し、アイデアを絞り込みます。
その後、2票以上投票されたアイデアについて、上記の2つ観点で並べ替えていきます。

講師資料より引用

並べてみると、左上:実現可能性は高いが顧客にとっての価値が低い「ありきたりのアイデア」、右上:実現可能性と顧客にとっての価値がどちらも高い「短期視点で取り組むアイデア」、右下:顧客にとっての価値は高いが実現可能性が低い「中長期視点で育てるor新たなパートナーが必要」の3つの領域に分類することができます。

このように分類してみると、手を付けるべきものを絞り込みやすくなりますね。
この分類を基に、各グループで今後深掘りしていきたいアイデアを選び、共有し合いました。

詳細なアイデアのご紹介は差し控えさせていただきますが、皆様とても柔軟な発想で、多様なアイデアを創出いただきました。

本WGは、今後も継続的に活動していく予定です。
また、NEXCHAINは「不動産ID官民連携協議会*1」に参画していますので、WG活動を通じて皆様と創り上げたアイデアは、必要に応じて協議会にも積極的に発信していきたいと考えています。
今後の活動内容も定期的にnoteで発信していく予定ですので、是非読んでみてください。

NEXCHAINの活動にご興味のある方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

*1:国土交通省が設置する協議会。不動産IDの社会実装を加速し、都市開発・まちづくりのスピードアップ、新たなサービス・産業の創出、地域政策の高度化等を目指すと共に、不動産IDのユースケース開発に向けたモデル事業を実施する。
 
・PLATEAU、Project-PLATEAUは国土交通省の登録商標です。

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