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キャット・ホームズさんと学ぶインクルーシブデザイン①

キャット・ホームズ(Kat Holmes)さん著書『MISMATCH 見えないユーザーを排除しない「インクルーシブ」なデザインへ』を教科書にインクルーシブデザインについてまとめていく連載です。自分用のメモでしたが、共に学び、共に考え、共に行動できる人に向けて連載という形で公開していくことにしました。

インクルーシブへ、ようこそ ーはじめにー

・インクルージョンはすばらしいわけでもない、そして不完全で現在進行中である
・インクルージョンに関する誤解は多いため自分が身につけようとしていること
 についてちゃんと知ることは重要
・懸念点のひとつひとつからインクルージョンの本質への洞察力が養われる
・インクルージョンのためのデザインには、まずエクスクルージョン(排除)を
 理解する

インクルーシブデザインの3原則

①排除を認識する
②多様性から学ぶ
③ひとりのために解決し、それを大勢に拡張する

根本的な課題

・人間の多様性が途方もなく複雑であること
・あらゆる人間の多様性に合わせてデザインすることは可能か?
・どのように世界に接するかは十人十色
・人、お金、時間の不足

社会のタッチポイントをデザイン

・社会=周囲にある人・モノ(都市・職場・テクノロジー・他人とのやり取り)
・デザイン次第で世界にアクセスし、参加・貢献できるかが決まる
・誰が参加でき、誰が排除されるか
・どこで帰属し、部外者になるかを自分で決める(=価値観・信念)
 →アイデンティティの核になる

ミスマッチは排除の根幹

・人々を周りの世界と関わり合えないようにする
・ミスマッチ=排除=仲間はずれ
・社会が排除を存続させる理由は?
・排除のサイクルは社会に浸透
・アイデンティティにも関わる

デザインとデザイナーの定義を拡大する

・人間に関する自分の思い込みが正しいかどうか検証すること
・自分が誰を排除しているのか?
 →ソリューションを変える
  インクルージョンを取り入れて責任を担う

・インクルージョンは専門知識と同じように時間をかけて、実践しながら発展
 させるスキルである
・好奇心を持ち、知識欲を持って難題に取り組む姿勢

・インクルージョンという言葉の意味を明確にし、厳密に改める
・自分達の主張や意味や関心の理由を明らかにする
・限られた意味を改善
・世の中のミスマッチな関係性を認識し、改善する
・排除には明確な特徴があり分析すれば解明できる
・何も知らなかったり、排他的な習慣が放置されたりして生じる類いの排除に
 着目する

・分からないことがあれば、人々に問いかけて、その声にただ耳を傾けるだけで
 勇気ある一歩を踏み出せる
・人を傷つける言葉を使うことがあっても、最も重要なのは次に何をするかである

多様な人材が協力する必要性

気候変動、都市化、移民の大量流入、寿命の延びと高齢化社会、
幼児期の発達、社会的孤立、教育・経済格差が拡大する中の弱者救済など

・インクルージョンを目指した小さな変革ひとつで多くの人々に恩恵をもたらす
・人間の多様性のためにデザインすることは共通の未来にとって重要
・教育や意識の向上につながるより良いリソースを生み出す
 →明確な社会的利益がある
  ・顧客のエンゲージメントと貢献
  ・顧客基盤の拡大
  ・イノベーションと差別化
  ・インクルージョンの改善に伴う高いコストの回避

・ミスマッチなインタラクションを改善するたびに人々が社会貢献できる機会を
 切り拓いている
・社会の構築に誰かが参加できるかを変えてる

人生において著しい排除を実体験した先駆者

・彼らは排除に対する見識を持ち、世の中でそれを見抜くことができる
・その見識は問題解決者として、彼らの才能を開花させる
・最も多くのことを学ぶことができる

まとめ

第一回は、インクルーシブデザインって何だろう?という概念の部分に触れました。第二回からは具体的な事例を参照しながらインクルーシブとエクスクルーシブについて考えます。
わたしがここから学んだこと考えたことはこの連載とは別にnoteのつぶやきという形で発信していきます。まだまだ記事の形にはできないので考えや言葉が自分の中で集まってきたところで記事化したいなと思います。


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