見出し画像

ニュータウンストーリー【オリジナル歌詞】

何か書こうとページを開いて
車窓を眺めたら
見慣れた駅に新しいカフェができてて
笑い顔が飛び込んできた

最近なんかさ寒くなったから
少し猫背な人増えたな
なんて思って窓ガラスに映る僕をみたら
そこにも猫がいた

いつもの駅にも
新しいマンションができたみたい
互いに古くなることを讃え合おうと
誓い合った二人
その真ん中でジャンプする
男の子と女の子

何もかもが輝いてみえる
生きてるってなんかいいなあ
間違いや失敗にも
誰かが名前なんかつけてくれたりするしさ

あのカフェ行ってみたいなあ
別にそれで奇跡がおきるわけじゃなくても
ちょっとだけハッピーじゃん
あの頃未来現在地がそっと心に映るんだ

いつか書き始めた大長編小説
嘘の書けなかった文字の羅列
あの頃ニュータウンだった故郷は
誰かの想い出を乗せて今日も生きている

何時もと変わらなくて
なんだかなぁって思うけどそれは奇跡で
だから一瞬をずっと色褪せないように
心に刻み続けたい
空に一つシャボン玉消えた
よく晴れた12月の昼下がり

何もなくてもちゃんとあるんだ
未来はまだ残されてる
信じるんだよ信じたんだろ
自分に問いかけてみたら

聴こえてくる懐かしい
あの頃の青すぎる夢とリアルが
さあいこうとさりげなくいこうと
物語の続きをまた描き始めたい
僕がいる

電車が着く
いつもの駅に
今日も一日がんばろうかな

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?