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【新聞の読み方③】社会全体を見通す=シンキングマップで新聞を読み取る

こんにちは! 就活モチスキゼミコーチの山内康義です。
新聞は、1月4日の「仕事始め」を受けて、5日は政治、経済市場が動き出した状況を報道していますね。
「新聞の読み方」では、すべての本文をまんべんなく読んでいこうとすると、慣れていない人は疲れて、止めてしまうことを話しました。

「新聞の読み方」<ステップ1>~<ステップ4>

<ステップ1>
まずは、見出し、前文(リード文)を読んでいくことから始めることをおすすめしました。
その次に何をすればよいか!?

<ステップ2>
私のおすすめは、●「シンキングマップ」を作成して頭を整理することをおすすめしますよ。

<ステップ3>
そして、「多面的深堀思考」をしましょう。
●社会全体を見通して→
●志望する業界・企業はどうなるのか→
●私たちの生活はどのように変化するのか?→
●では、「どうすればよいか?」様々な見通し、意見に触れながら、自分なりの考えをまとめる

<ステップ4>
●自分の考えを大学の先生・仲間に話してみる、さらには面接官、OB・OG訪問、採用担当者に所見を伝えてみましょう。

【シンキングマップを作成してみよう】

見本です。就活モチスキゼミコーチが1月5日の日経新聞をシンキングマップにまとめてみました。

就活モチスキゼミコーチが1月5日の日経新聞をシンキングマップ

<おすすめの手順>
(1)A3の白い紙、または見開きA3のノートを用意するとよいでしょう。
(2)窮屈にならないよう広いスペースで、紙・ノート中央に「2023年1月5日」を設けて、日経1面から2面~3面~4面と順々にジャンルごとに面・見出しと本文を斜め読みしながら、重要なキーワードを列記してマーキングして、つなげていきましょう。
もちろん、自分の志望する業界・企業の見出し・本文記事は、押さえていきましょう。
(3)本日の39面・社会欄まで、これは重要と思われるジャンルのキーワードを意識しながらマッピングしてみましょう。そうすると、
本日1月5日は、6つのジャンルに集約されることに気づきますね。
   ●安全保障=国を守る
   ●国際経済
   ●世界市場の見通し・予測
   ●株式市場
   ●日本の産業の動き
   ●私たちが生きる・働くことにとって教訓・学びになること
   に分けられました。
 (4)そこから、何がみて取れますか?俯瞰してみましょう。

【ものの本質を探求しよう】

「なぜ、生きるのか・働くのか?」の命題に対して探求してみましょう。
そこから「就活の軸」につながっていきますよ。
コーチはこの生きる・働くことの「ビジョン」(志・未来像)を以下の通り、考えてみました。

「自由主義社会を起点にしながらも、さまざまな国・民族の考え方を尊重しながら、世界の人々が平和・安全・安心に、豊かな生活、充実した仕事を皆で支えあいながら、繫栄させていこうとする中で、さまざまな悩み、困難があるのか?
どのように課題を解決したらよいのか、新しい価値を創造していくべきか
政治、経済、産業、世界市場が絡み合って、皆、一生懸命、つくりあげていくこと」と定義しました。

さらに、自分はどうすべきか?
「素直な気持ちで、ものを見て、律して・正して、
自ら、社会の一員として、当事者意識を持って、前向きに、共同社会・組織の仲間と、一緒になって解決していこう、創造していこう」と誓い、
決意しました。

この志が、「これからの社会を創っていく、若い人たちの役に立ちたい」の使命感につながっていきます。
さあ、皆さんも自分なりに、新聞・図書や恩師・友人の助言を参考に、探求してみましょう!!

1日1日、自分の積み上げていきましょう。

<就活モチスキゼミコーチが選んだおすすめ記事>

1.1面トップ インフラ防護に自衛隊活用
原発・電力、平時から関与 ミサイル迎撃想定

<リード文>
政府は原子力発電所など重要インフラ防護に自衛隊を活用する。有事を中心とする対応に限定していた従来の運用方針を改め、立地する自治体で警察、海上保安庁と平時からミサイル迎撃などを訓練する。民間インフラが攻撃対象になる事態を想定し、即応態勢を整える。

2023/1/5付 日本経済新聞 朝刊より引用

<付帯記事>
インフラ防護に自衛隊活用、どう進める?
2023年1月5日の日本経済新聞朝刊1面に「インフラ防護に自衛隊活用」という記事がありました。政府は原子力発電所や通信施設の防護に自衛隊を活用します。どのように進めるのでしょうか。

2023/1/5付 日本経済新聞 朝刊より引用
2023/1/5 7:00 日本経済新聞 電子版より引用

ここが気になる
政府は自衛隊活用を巡りこれまで有事中心の対応に限定していた運用方針を改めます。重要なインフラがある自治体で、警察や海上保安庁と平時からミサイル迎撃の訓練を行います。ロシアによるウクライナ侵攻では原発や送電網がミサイル攻撃の標的となりました。全土が停電するなど被害が出て、インフラを守る必要性が高まりました。

弾道ミサイルなどで重大な被害が生じる可能性がある場合、首相の承認を得て防衛相が発令する破壊措置命令により、自衛隊が出動できる規定があります。16年以降、北朝鮮のミサイル発射が続き、破壊措置命令は常に発令された状態です。この規定に基づいて自衛隊が警察などと平時から対処方針を擦り合わせる計画を作ります。

22年に大飯原発のある福井県おおい町で地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)を展開する訓練を行いました。これを他の地域にも広げます。自民党は以前、国会承認なしで自衛隊が出動できる対象に原子力関連施設を加える自衛隊法改正を提唱しましたが、政府はまず法改正の必要ない方策から取り組みます。

2023/1/5付 日本経済新聞 朝刊より引用
2023/1/5付 日本経済新聞 朝刊より引用

2.2面<社説> 〈新たな秩序を求めて〉ポストGAFA時代を挑戦の好機に

「GAFA」と呼ばれる巨大IT(情報技術)企業の勢いに変調が見られる。市場支配力と富が巨大IT企業に集中する世界の産業秩序が転換期に入った可能性がある。世界中の企業は新時代を主導する好機ととらえるべきだ。
 
成長減速、世論も悪化
21世紀、あらゆる人と企業が、検索やコミュニケーションなどに巨大ITの提供する基盤技術を使わざるを得なくなる状況が世界に広がってきた。億万長者を多数輩出し、富の偏在や社会の分断を助長した。
「巨大ITの市場支配力と収益の大きさは、19世紀米国の石油や金融などの独占資本への富と権力の集中に比較し得る」(ショシャナ・ズボフ米ハーバード大名誉教授)と、古典的な独占と利益極大化への懸念も高まっていた。
しかし今、潮目は変わろうとしている。
米上場企業大手500社の合計時価総額に占めるGAFAの割合は、2013年末の7%から年々拡大してきた。だが、20年末の18%強をピークに縮小に転じ22年末は13%程度に下がった。

現在使われている「iPhone」は20億台前後と、世界の中間所得層の大きな部分に行き渡った。フェイスブックの月間利用者は約30億人で、グーグルは世界の検索の9割を担う。各社とも事業が成熟化し成長が減速する。
変調は株価や業績だけでない。米ピュー・リサーチの米国人を対象にした昨年10月の調査ではテクノロジー企業が自国のためにプラスと答えた人は半数以下で、社会の視線は厳しさを増している。
資金力にものをいわせて企業利益を守るロビー活動にも批判が集まる。昨年12月、米議会で審議入り目前だった反トラスト法(独占禁止法)強化法案の審議開始が見送られた。提案した議員らは「大手IT企業はまたしても悪賢いロビー活動で子供と消費者を守る法案を妨害した」と批判した。
インターネットの分断は大手ITのグローバルな成長を阻害する。欧州やインドなど多くの国・地域が、域内で発生するデータの域外企業による活用に対し、規制を強めつつある。

逆に言えば各国・地域のプレーヤーに、グローバル企業から主導権を取り戻すチャンスが広がる。インドや東南アジアで台頭する「スーパーアプリ」やSNS(交流サイト)は好例だ。日本企業にもチャンスがあるはずだ。
技術トレンドの潮目の変化にも機会がある。これまであらゆる業種で情報処理や顧客接点をウェブや携帯アプリが担うようになる、「ソフトウエアが全てを食い尽くす」(ウェブ閲覧ソフトを発明したマーク・アンドリーセン氏)現象が急速に世界に広がってきたが、そろそろ安定期に入った可能性がある。
代わって次の成長を推進する革新の分野として、再びハードウエアの重要性が増している。
たとえばスマートフォンやデータセンターを担う半導体は、回路の微細化と省電力性能の限界に近づきつつある。これまでの延長線上の技術では、通信インフラやデータセンターの消費電力が各国の供給能力を超えてしまう。克服には非連続の技術革新が必要だ。

日本にも革新の芽
日本にもその芽がある。NTTが主導する次世代通信基盤「IOWN」構想は、機器や半導体の内部のデータのやり取りを光で完結させ、高速化と低電力化の飛躍的な進歩を目指す。
完全自動運転車や高度な人工知能(AI)システムにも、飛躍的に高速で低電力の半導体は欠かせない。世界標準になる可能性がある技術を着実に育てたい。
持続可能なエネルギー源として期待される核融合発電、労働力減少を克服して経済成長を可能にするロボットなど、ハードとソフトの両方の革新で社会課題を解決できる分野は多い。「三方良し」を信条とし、ハード技術にたけた日本の強みを生かしたい。

現在世界のIT業界では、株価バブルがはじけて人員削減の嵐が吹き荒れる。昨年1年間で米メタの1万1千人など15万人超の人員削減が決まった。新興企業には人材獲得の絶好のチャンスだ。
20年近く続いた「GAFA」時代の次の産業秩序を模索する創造的破壊を主導すべく、個人も企業も挑戦を加速したい。

2023/1/5付 日本経済新聞 朝刊より引用

3.33面経済教室 私見卓見 内省・素直な眼で物事を見よう 合同会社HRエンゲージメント代表 安徳勝憲

<リード文>
私は物事を4つの眼で見るようにと、普段からこんな話をしている。1つ目がひたすら現場を見守る「虫の眼」。2つ目が全体を俯瞰(ふかん)する「鳥の眼」。3つ目が時代の潮流を知覚する「魚の眼」。そして4つ目が逆さまから見たり、様々な角度からチェックを入れたりする「コウモリの眼」である。最初の2つの眼は静止的な視点、3つ目は動態的な視点、4つ目は批判的な視点と言い換えてもいいだろう。世界が目まぐるしく変化する中、とりわけ魚の眼は一時たりとも閉じていることは許されない。例年4月の新入社員研修プログラムでも、常にこの4つの眼を紹介している。

<引用>
(中略)リポートを読み進むうちにふと浮かんできたのが5つ目の眼だ。それは、研修生がリポート作成のために自分自身を見つめる眼、つまり「内省の眼」である。私がこれまで教えていた4つの眼は、すべて外界を見る眼であった。自分自身を見つめるという、内省の眼の大切さを忘れていたことに気づかされたのである。外界を見る4つの眼は、経験を積むことで視力は向上するだろう。しかし自分自身を見つめる内省の眼は、年齢を重ねるごとに言い訳や自己弁護の靄(もや)がかかりやすくなり、真実の自分の姿を曇らせてしまいがちだ。
では内省の眼をいつも研ぎ澄ませておくには何が必要なのだろうか。松下幸之助氏は色紙を頼まれると、よく「素直な心」と揮毫(きごう)されていたという。稲盛和夫氏も「本当に伸びる人は素直な心をもって人の意見をよく聞き、常に反省し、自分自身を見つめることのできる人です」という言葉を残された。日本を代表する2人の経営者がそろって素直な心を重視されていたのは偶然ではあるまい。私は素直な眼を内省の眼と読み替え、新たな気持ちで今年の新入社員研修に臨みたいと思う

2023/1/5付 日本経済新聞 朝刊より引用

4.33面経済教室 やさしい経済学 幸せに生きるために(2) 簡単に実践できる3つの方法 京都大学准教授 柴田悠

<リード文>
幸福感を高める有効な方法のうち、最も簡単な3つの方法を紹介します。
第1は「味わって食べる」です。ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)のヤン・コーニル准教授らの調査では、味わって食べる習慣は学歴や所得とは有意な関連がありませんが、幸福感とは有意な正の相関がありました。つまり、学歴や所得にかかわらず、この習慣が顕著な人は幸福感が高い傾向があるのです。
<引用>
●「多くの料理の味をはっきりと簡単に想像することができる」「友人から食通だと言われる」などのことに当てはまる程度で測定されます。この習慣の程度と肥満度は相関しません。むしろ、この習慣が顕著な人は小食の傾向が強いのです。

●第2は「経験を味わう」です。ビクトリア大学(カナダ)のポール・ホセ准教授らの調査では、この傾向が強い人は、ポジティブな出来事が少なくても、多い人と同程度の高い幸福を感じている。
しかも「ポジティブな出来事が多いが経験を味わわない人」より幸福感が高い。
経験を味わわない人は、ポジティブな出来事の頻度によって幸福感が影響を受けることで一喜一憂してしまう。
経験を味わう傾向は、「他の人に『気持ちいいね』と話しかける」「経験を共有できる人々を探す」などの程度で測定される。
経験を一緒に味わってくれる人は、あなたを幸せにしてくれる。

●第3は「自然と触れ合う」です。米アラバマ大学のホン・ユン教授らの調査によれば、自然の豊かな公園で20分以上過ごすと、活動量とは無関係に幸福感が高まる。
シンガポール国立大学のリ・ニエム氏らの実験では、自然公園で20分以上歩く場合(1)より長時間歩く(2)自然とのつながりを感じる感性が強い(3)公園が混雑していない(4)公園の動物多様性が高い――ことが、幸福感をより高めました。
自然とのつながりや自然の多様性を感じながら、自然豊かな場所でできるだけ長く過ごすことが、幸福感を高めるのです。

2023/1/5付 日本経済新聞 朝刊より引用

4.逆風順風 「人生はマル」で行こう

<リード文>
人生はマル――。新年はこれで行こうと思う。
昨年「人生100年時代と向き合う」という企画でソフトバンク・王貞治球団会長にお話をうかがい、この言葉を授かった。
世界の本塁打王も、現役時代は幾多のスランプに見舞われた。苦しんで見いだした人生の真理が「マル」の理論だった。
<引用>
打てなくてつらいときも、永遠には続かない。それはたとえば時計の針がたまたま一番下の6時の位置にさしかかっただけのことで、必ず7時、10時と頂上の方向へ上がっていくのだ。そう思えば、つらいことも辛抱できたという。もちろん、必死に努力を重ねたうえでのことだが。
滋味のある言葉だ。そしてこの「人生はマル」をやがてかみしめるかもしれないのがヤクルト・村上宗隆だ。
史上最年少の打撃三冠王も、王会長のシーズン55号を抜くときは苦労した。55号を放ったあと、60打席不発で、シーズン最終戦の最終打席での「王超え」となった。この間の村上の胸中は想像もできない。
記録達成劇を見守った王会長が「彼はこれからの道がいばらの道でしょうね」とコメントしたのに一瞬、ドキっとした。だが、それは打ち続けることの困難を知る人ならではのエールだった。(後略)
(篠山正幸)

2023/1/5付 日本経済新聞 朝刊より引用

以上
ご精読、どうもありがとうございます。
毎日コツコツ進めていきましょう!
就活モチスキゼミコーチ 山内康義


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