【異変アリ】コンビニ・書店も…「ジム併設」で女性客を呼び込め
体型を整えることを示す”ボディメイク”、おなかの筋肉がくっきり見える”シックスパック”、そんな言葉、最近よく目にしますよね。若い女性のフィットネスへの意識の高まりを受けて今、異業種の店舗にジムが続々併設されているんです。コンビニで書店で、皆さん鍛えてらっしゃいます!
(TBS NEWS23 18年1月24日オンエア)
1月24日に公開されたファミリーマートの新店舗。
プロテインやサプリメントなど、普通の店とは品揃えが異なります。
その理由は…2階にありました
●記者
「フィットネスジムになっているようですね」
来月(2月)オープン予定、24時間対応のジムを併設した新たなスタイルの店舗です。
ターゲットはコンビニとも客層が重なるという20代から40代。特に女性です。
ジムの併設はオーナーへの負荷が少なく、関連商品の売り上げも期待できるとして、ファミリーマートはこうした店舗を今後5年で300店舗まで増やすといいます。
出店数が伸びている24時間対応のジム。
マシントレーニングに設備をしぼり、価格を抑えていることなどが特徴です。
エニタイムフィットネス新江古田店では会員の3割が女性だそうです。
●大学生
「深夜1時~2時に来ることも多くて。学校が終わって友達と遊んで帰ってきて 食べ過ぎた日に動こうと思って」
●会社員(20代)
「仕事帰りにきました。30分くらいマシーンをやって30分くらい有酸素運動をしています」
中には本格的に鍛えている人も…
●会社員(20代)
「ウェイトトレーニングは1年くらい。きょうは肩と三頭筋を」
このフィットネス市場、ここ最近は右肩あがりで市場規模は過去最高の4473億円となりました。
全国のジムの数も前年から6%以上増え、4900店を超えています。(2016年 前年比6.1%増)
そして、DVDレンタルなどを展開してきたツタヤも、去年秋にフィットネス事業に乗り出しています。
●皆川玲奈キャスター
「店舗二階にできたフィットネスジム、レンタルCD、DVDの陳列スペースを縮小してできたそうです」
意識しているのは、やはり女性です。
●皆川玲奈キャスター
「女性用更衣室はアメニティグッズ、ドライヤーなど肌に優しいものが置かれている。これまでのフィットネスジムとは一風変わった作り」
提供されるのは女性に人気のヨガなどのレッスン。ハーブティーのサーバーまであるこちらのジムは「鍛える」のではなく「整える」、という“整え系フィットネス”をアピールしています。
ネット配信の普及などをうけて縮小されたレンタル事業のスペースは、1階に。
●利用者
「本とか読めるんですよ。 ちょっと疲れたなと思った時 好きな本を読みながらという感じ。長く続いてほしいと思います」
その1階でも、ジムを利用する女性を意識した書籍などがメイン商品になっています。
●ツタヤコンディショニング 中西結季さん
「30、40代の女性をターゲットに プランを考えている。ふと立ち寄って運動をそのついでにするくらいのライフスタイルに運動を取り入れて欲しい」
まずは利用客の反応をみて今後の展開を考えるということです。
日本でフィットネスクラブを利用する人はいまでも人口の3%ほどと言われていて、10%を優に超えるアメリカやイギリスと比べるとまだまだ少ないのが現状。
健康志向の高まりを取り込もうとする動きは今後も続きそうです。