【夜宵★日記89】「インディ・ジョーンズ」最新作を観てきた
2023/7/9
初めてインディ・ジョーンズを観たのはいつのことだろうか。
第一作をリアルタイムで観た記憶はないのだが。
愉快でワクワクするこの冒険譚が、いつしか大好きになっていた。
それは伝説や秘宝、聖遺物などをめぐる謎解きのおもしろさとアクション。
インディの考古への探求心と強さ、女たらしでおちゃめなキャラクター。
それから、そんなインディを取り巻く人たちの人間味。
これらに起因する。
今作「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」では、老境にあるインディ・ジョーンズが描かれる。
そのせいか、冒頭の状況設定のせいか(秘密)、最後の冒険と銘打っているせいか、どことなく寂寞が感じられたのが今までと違った。
もちろん、アクションや逃走劇は魅せてくれる。
ハリソン・フォードの70代とは思えぬ肉体や立ち回りは、過去作から見劣りするものではない。
相変わらずハラハラさせる。
思うに、「喪失」がキーになっている気がする。
「喪失」とは、冒険と対極にあるものである。
けれど、思うのだ。
「喪失」の受容と共存が「生きていくこと」と言えはしないか。
であるならば、「インディ・ジョーンズ」シリーズの最後の物語として、冒険とともにそれが表わされることは当然の帰結であったかもしれない。
そして最後には福音が待っている。
それにしても、あの展開はなー。
さすが「全方位で」楽しませてくれる(秘密)。
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