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小説などを書きます。 誰かの書いた文章を読むのも好きです。 いくつかの単語を何人かの…

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小説などを書きます。 誰かの書いた文章を読むのも好きです。 いくつかの単語を何人かの人から頂いて小説を考えるような、ショットガン的な文章作りが一番のリフレッシュですが、時間がないと出来ません。 生きる事を楽しめそうな事を共有していきたいです。 是非是非仲良くして下さい!

マガジン

  • 私が作った読み物

    簡単な小説などの読み物を追加していきます。 あまり難しい表現は多分しません。(出来ません)

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  • お勧めの写真まとめ

    綺麗な所によく行ってるのですよ。 日本中綺麗なのですけどね。 今は行けないので、忘れないために。

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星間探索

2.初めての宇宙  宇宙船の窓から見える私達の星は、この世のものとは思えぬ美しい青を纏っている。  父と兄は、この光景を一度は見たのだろうか。この美しい星を。  予想以上に感傷的になっている自分に気付き、私は笑顔を作る。しっかりしないとね。 「里村、コントロールルームで高木教授が呼んでるみたいだぞ」  後ろから声をかけられて振り向くと、島田さんが立っていた。私ではなく窓を見ている。 「いやー、おのぼりさんの気分ですよ。何もかも初めてで驚いちゃいますね」  私は感傷に浸っ

    • タイトル未定 X(旧Twitter)で頂いたセリフを全部使って書く小説 途中経過 8/30時点

       光が、遠くなっていく…  静かに底へと手繰り寄せられるような感覚を背中に感じながら、僕はゆっくりと水の中を沈んでいる。  光の方へと右手を伸ばそうとするが、鉛のように重い腕は全く動いてくれる気配がない。徐々に離れていく光を見ていると「羨ましい」という言葉がぴったりの感情が心を支配する。  あの光の先にはいつもの僕がいて、きっと幸せな明日を生きていくんだ。  遥か遠く離れていく水面の光。  それはもう僕には決して届く事のない、眩しすぎる光だった。 「おはよ!いつま

      • 野傍

         白い軌跡が次々と浮かび上がっていく海を、私はボーッと眺めている。船が波を切る音と大きなモーター音だけが聴こえている連絡船。旅行客と思しき人達も乗っている。  静かな海とはほど遠いので情緒も何もあったものではないが、故郷に帰っているという実感が湧いてくる。 『四方を海に囲まれた島ではあるが、観光地としての開発が進んでいるので大きな不便はない』  他国から日本を評したような評価がついているのが私の故郷である離島だ。満員電車に揺られるような喧騒には縁がないが、離島にありがちな過

        • 星間探索

          1.旅立ち 「島田さん。宇宙、行きませんか」  職場の後輩である里村が、昼休憩から戻るや否や笑顔で声を掛けてくる。これから業務を開始するとは思えない良い笑顔だ。 「なんか新メニューでもあったのか?俺は火星丼一筋だが。どうせなら昼に行く前に誘えよ」  俺はそう返しながら立ち上がって伸びをする。宇宙か。あそこ量が多いんだよな。久しぶりに行くか。 「定食屋の方の話だと思ってますよね?いきなりだからそう考えるのも仕方ないですけれど。これを見て下さい」  里村はウェアラブル端末か

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        星間探索

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        記事

          企画小説につきまして

          いよいよシルバーウィークですね。 皆様いかがお過ごしでしょうか。 私はロストワールドを見た影響か、 大きい生き物に追われる夢から今覚めました。 さて、8月の終わり頃からしつこく 「言葉くれー単語くれー」 と鳴き声のように言ってきた私ですが、 本日ようやく締め切りを迎えました。 ご協力頂き本当に有難うございます。 では、頂けた言葉達をご紹介します!ぼくたち、いつも失ってからそこが楽園だったと気づく、地獄の文化祭、カエルのあずき、ラム、ホゲット、マトン、コンビニスイーツ、テ

          企画小説につきまして

          小説のジャンル決めます!

          Twitterのリプ欄+画像ではきっと見にくいので、こちらの記事にまとめました。 タイトルや下線がついている文字を押せば記事に飛びます。 ・宇宙SF ・ファンタジー ・日常 ・ホラー ジャンルのアンケートはこちら 面倒な場合は記事にスキでも喜びます。 改めてご説明すると、頂いた言葉、単語を全て使って小説を作る企画を行ってます。 実はプレゼント企画もやっているのですが、効果は今ひとつです。 今頂いている、貴重な言葉達はこちら ぼくたち、いつも失ってからそこが楽園だ

          小説のジャンル決めます!

          (仮題)伝奇系ホラー

          Twitterで言葉を募集して作る小説 伝奇系ホラーの一部です  『護です。突然知らない人から手紙を届けられ、驚かれた事と思います。  その方は恐らく信頼出来る方なので、まずは安心して下さい。  さて、どのように伝えれば良いものか。私も書きながら随分迷いましたが、まずこの手紙は遺言です。  なぜこの手紙を書かねばならない事態になったのかは、説明するのが難しいです。この手紙を届けてくれた人にもきっと分かりません。  ここまで書いてて思ったのですが、もしかすると私が死んだ

          (仮題)伝奇系ホラー

          (仮題)日常

          Twitterで言葉を募集して作る小説 日常の一部です 「なぁ、チクチク言葉って知ってるか?」  僕はゲームの対戦に熱中している二人に問う。 「うるせー黙れ。あぁぁ、もう!お前のせいでやられたじゃねーか!」  啓介は僕に当たり散らす。そうそう。お前はいつもそんな感じだ。 「お前の腕がゴミなだけだよ。武志にあたるな、負け犬」  達也もそんな啓介に辛辣な言葉を浴びせた。なるほどなるほど。 「よし!聴けお前ら」  僕は二人に呼びかける。チンパンジー共に教育を授けなければなら

          (仮題)日常

          (仮題)ファンタジー

          Twitterで言葉を募集して作る小説 ファンタジーの一部です  いつ見ても美しい舞いだ。雪の中を音もなく舞う姿は遠目に見ても幻想的で、柄にもなく時を忘れそうになる。  俺は煙草を取り出し、口元に咥えて火を点けた。煙で満たされた息は雪のように白く、寒空へと溶けていく。  なぜこんな状況になったのかを振り返ろうと思ったが、やめる事にした。今考えても詮ない事だ。やる事は変わらない。  深々と降る雪は全てを銀色へと染め上げていく。まるで舞手だけを置いて世界が変わっていくかの

          (仮題)ファンタジー

          (仮題)宇宙SF

          Twitterで言葉を募集して作る小説 宇宙SFの一部です 「島田さん。宇宙、行きませんか?」  里村が昼休憩から戻るや否や笑顔で声を掛けてくる。 「おー、いくか。久しぶりに火星丼を食べたくなってきたわ。お前は何食ってきたの?」  俺はそう返しながら立ち上がって伸びをする。宇宙か。あそこ量が多いんだよな。久しぶりに行くか。 「定食屋の方の話だと思ってるでしょ?まぁいきなりだから仕方ないんですけど。これを見て下さいよ」  里村はウェアラブル端末から立体広告を展開する。

          (仮題)宇宙SF

          プレゼント企画につきまして

          暑い日々が続いておりますね。 お盆も明けてからしばらく経ちますが、 心も身体もちゃんと休めていらっしゃるでしょうか。 さて、私が9/17まで行っている 言葉の募集企画 ですが、ご協力頂ける方がまだまだ少ない状況です。 私の文章に魅力がないから? とか 知名度がゼロに等しいから? など原因は色々あると思うのですが、 それらはある程度どうでも良くて、 私が欲しいのは小説に使う言葉です。 なのでちょっと出来る事を試そうかなと思いました。 ここからが本題なのですが、

          プレゼント企画につきまして

          【小説企画 9/17まで】あなたの言葉、使わせて下さい

          今回のお盆にもTwitterで募集させて頂いた企画です。 頂いた言葉を全て使って小説を作ります。 参考:【短編ホラー】お稲荷様 ジャンルは集まった言葉の質で決めますが、私の性格上、とてもプラトニックかつ健全なものしか書けません。 卑猥な言葉やグロテスクな言葉を避けて頂けると嬉しいです。 全然フリではないのでご注意下さい。 たくさんの言葉が欲しいので 9/17まで募集します 一人何個でもおっけーです! 是非是非、Twitterでもこの記事のコメント欄でも良いので、言

          【小説企画 9/17まで】あなたの言葉、使わせて下さい

          【超短編】海への手紙

           梅の盛りも終わり、桜の蕾が今にも開花しそうなこの頃となりました。  春が訪れたと言うにはまだ少し肌寒いですが、それもあなたは季節の趣と楽しむのでしょうね。  さて、この度お知らせしないといけない事があり、重い筆をとらせて頂きました。  先月の末、珠代が永い眠りについた事をご報告します。  家にいると、何度も何度も実感するのですが、いざ文面にすると手が震えてしまい、乱れた文字になってしまいます。  我が事ながら情けないと思いますが、中々ままならないものですね。  も

          【超短編】海への手紙

          お盆中の小説作りについて

          8/9から本日にかけて、 ■お盆ショートホラー 3作 お稲荷様 13,480文字 夜の海にて 6,141文字 祭りの終わり 8,633文字 ■ショートショート 1作 自由からの脱却 1,975文字 計4作の小説を作成出来ました。 (一応タイトルを押すと飛べます) 3万文字もの言葉を紡ぐ事が出来たのは、Twitterで単語を頂いた皆様と、 読んで頂いた皆様のお陰です。 本当に有難うございました。 単語を頂いて作った【お稲荷様】が、 今回私の中で一番頑張った作品で

          お盆中の小説作りについて

          自由からの脱却

          「突然だが、僕は自由だ!」  田中がこんな感じで変な事を言い出すのは珍しい事ではない。なぜなら、真面目に相手をする人がいるからだ。 「どういう風に?」  やはり杉原は興味津々といった様子で聴いている。お優しいことだ。荒らしは反応するからつけ上がるんだぞ。 「僕は親から掛けられている期待もなく、反面自分への期待感はとても大きいからだ」  田中はなぜか誇らしそうだが、今回ばかりは少し興味深い事を話している気がする。 「つまり?」  杉原は田中に好奇の目を向けながら聴

          自由からの脱却

          推して量る

          お盆も暮れの時期となって参りましたね。 地域によっては少し肌寒い気温のようなので、健康に留意しつつお過ごし下さい。 さて掲題の件ですが、推して量る。 実は好きな人や物事に対して行う事は案外自然とやっていたりします。 でも、意にそぐわない意見や気が合わないタイプの人に行うのって、少し難しいですよね。 例えばワクチン。 色々な方の記事の上に 【大丈夫?これワクチンの記事だよ?】 と表示される話題です。 接種派と接種反対派によく分類されがちですが、実は過激な意見を持つ

          推して量る