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ネガティブケイパビリティ

今回は繊細さん(HSP)とは直接関係のない内容です。

私がネガティブケイパビリティという言葉と出会ったのは2年くらい前でした。この意味は “すぐには答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力”であり、“何かができる能力”ではなく“できない状況を受け止める能力” のことだそうです。
この言葉を知ってから、少しずつではあるけれども、物事の受け止め方や辛抱強く忍耐すること、そして答えを急がないことも、ひとつの選択肢としてあるのだということを学んでいる気がします。今は何でもインスタントに解決することを求められ、その答えを見つけるためネット検索をし(本当の答えがそこにあるかも分からないのに)早く解決策が見つからないと、焦って自分に苛立ってしまうという現象になっている気がします。そしてまるで、はやく解決ができることや早く答えが見つかることが凄い、というような見方になっているのじゃないかと私は思うのです。学校現場でも早く問題を解ける方が凄い、会社でもはやくプレゼン資料を作ることができるのが優秀、この難曲をすぐに暗譜できる子は才能がある、(極端な例ですが・・・)というような世の中の流れは、どこにでもあると思うのです。

しかし本当に早く答えを出すことが正解なのかどうかは、100%良いとは限らないと思うのです。

今とても大きな問題を抱えていて、行き詰まり、解決策が見つからなくても、その問題を早急に解決しようとはせず、むしろじっくりそれと向き合い耐える能力とたちには必要であり、私達それぞれがその能力を備えられているのかなと、考えたいのです。
今、人に言えないような悩みを抱えている全ての方達が、自分の持つ力に自信を持つことができますように!!

この言葉についてもっと知りたい方は、帚木 蓬生さんが書いた本「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書)」を、おすすめします!



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