猫のたか

人間関係の諸々について創作しています。メインキャラクターは猫のたか。 猫のたかは未来不…

猫のたか

人間関係の諸々について創作しています。メインキャラクターは猫のたか。 猫のたかは未来不安なし、今日一日を精一杯生きれるのが強みの猫です。猫のたかの家族は悩み多いまめ子と天然キャラのまめ子の夫。

マガジン

  • 猫のたかは考えた

    猫のたかには「まめ子」という29歳女性の飼い主がいます。猫のたかは、まめ子が大好きですが、理解できません。猫のたかは、まめ子の考え方を不思議に思っています。猫のたかは1日1回、目を瞑って、じっとしている間に、考え事をしたことを書いています。

  • 境界線を持つある家族の毎日

    脱共依存の家庭の様子を書いています。サラリーマンの夫隆司、家で塾を経営する妻の真弓。中学3年の15歳の息子将也と小学6年の12歳の娘亜紀の4人暮らし。主人公真弓の視点を中心にストーリーは展開します。

  • 共依存になったある家族の毎日

    共依存の家庭の様子を書いています。サラリーマンの夫隆司、家で塾を経営する妻の真弓。中学3年の15歳の息子将也と小学6年の12歳の娘亜紀の4人暮らし。主人公真弓の視点を中心にストーリーは展開します。

最近の記事

運動神経が良くないということを僕が全く気にしていないことについて

僕は運動神経が良くない。全然良くないんだ。今、こう書いて君は何て思った?良くないのはかわいそうだなっていう風に思った? 人間は良くないと言うと、すぐにネガティブな連想するように思う。良いことはいいこと。良くないことは、ダメなことって。そんな風に考えるところがある。 まめ子の夫は運動神経がとても良い。かなりいい。僕は羨ましく思うだろうか?全然思わない。なぜなら僕の運動神経が良くないからだ。 同じような機能が2つあっても、面白くないんじゃないか。僕の家族の中に1人運動神経が

    • 僕の長所は悩みがないということについて

      僕には長所がある。それは悩みがないということだ。僕はこのことを長所だとは思っていなかったけれど、まめ子と出会って人間のことをよく知るうちに、僕に悩みがないことは長所だと分かった。 なぜなら人間を見ていると、悩んでいる時というのは、大抵顔がひきつっていたり、不機嫌だったり、あと、いろんなことが雑になっていたりすると思う。 まめ子が悩んでいたり、落ち着いてない時は、僕の目の前で携帯を落とされたりする。 僕はびっくりして飛び上がる。とにかくいろんな騒がしいことが起きる。 僕は

      • 僕の睡眠が1日に何度も何度も邪魔されることについて

        まめ子は僕が寝ていようが構わず、僕のことを触ってくる。僕が睡眠を邪魔された回数ははっきり言って半端ないと思う。 僕が寝てようやく深い眠りに入った後、まめ子は僕の目を触ってきたり、僕のお腹を撫でたりする。僕は当然目が覚める。それはそうだよ。だって激しく触ってくるんだから。 僕はすごく忍耐力がある。一日に15回ぐらい睡眠を邪魔されるだけど、僕は怒ったことなど一度もな い。 じゃあ16回やったら怒るのか?と言ったら僕は怒らない。100回やったって怒らない。なぜか。それは僕の中

        • 僕が1人遊びができない猫だと紹介されることについて

          まめ子が僕のことを人に紹介する時に、必ず言う言葉がある。それは、「たかは一人遊びができない。どこにでも私についてくるの。」という言葉だ。 これはもちろん嘘ではない。 僕は基本的にまめ子がいる場所にいる。まめ子がリビングで仕事をするなら、僕はリビングで寝るし、まめ子がキッチンで食事を作り始めるなら、僕はダイニングテーブルの下に寝っ転がる。 まめ子が自分の部屋に行って音楽を聴き始めるなら、僕は部屋の隅で横になる。まめ子がお風呂に入ったら僕はそっと洗面場に入る。 確かにまめ子

        運動神経が良くないということを僕が全く気にしていないことについて

        マガジン

        • 猫のたかは考えた
          23本
        • 境界線を持つある家族の毎日
          3本
        • 共依存になったある家族の毎日
          3本

        記事

          猫のたかは提案する「決断の先延ばしをやめて、自立すること」を

          まめ子は決断ができないことが多い。 まめ子ははっきりした状況ではないと、なかなか決断しないことがある。 僕はその場その場で決断する。 食べるのか食べないのか、行くのか行かないのか。寝るのか寝ないのか。僕はその場その場で決断していくんだ。でも、まめ子はすぐに決断しない。 様子見をすることが非常に多い。状況がどのように変わっていくのかを見てそれから、自分の意見を言ったりする。 だからまめ子は決断するまでの間、イライラしてることが多い。なぜなら決めないから。 宙に浮い

          猫のたかは提案する「決断の先延ばしをやめて、自立すること」を

          猫のたかは考えた「自分より小さな虫を怖がること」について

          まめ子には怖いものがある。それは虫だ。まめ子は、虫が家の中にいると僕の方にやってくる。そして僕に抱きついてくるんだ。 僕はそんなまめ子をじっと見ている。僕は虫は全く怖くない。僕はもし目の前に、クマがいたり、牛がいたりしても、僕は怖いと感じない。 だけど、もしクマが口を開けて、僕を食べようとしたり、牛が口を開けて僕を食べようとしたら、僕はその時、初めて怖さを感じると思う。 なぜなら、僕よりもうーんと体がでかいし、僕よりもうーんと口がでかいからだ。恐らく僕の頭はすっぽり、彼

          猫のたかは考えた「自分より小さな虫を怖がること」について

          猫のたかは考えた「完璧主義」について

          まめ子には完璧主義なところがある。まめ子は一日になすべき仕事をたくさん持っている。そして、いつもチェックリストがあって、終わったらチェックをつけているんだ。 僕はまめ子が1日を終わる時に、全てのチェックがついている時のまめ子と、すべてにチェックがつけられなかったまめ子の両方を知っている。 そして、全てにチェックがつけられたまめ子はとても機嫌がいいし、活力にあふれているけれども、全てのチェックがつけられなかった時のまめ子はなんとなく元気がない。 僕は完璧主義という言葉をま

          猫のたかは考えた「完璧主義」について

          猫のたかは考えた「1日に満足すること」について

          僕はまめ子といつも一緒にいる。僕は、まめ子の1日をよく知っているつもりだ。まめ子は1日に凄まじい量のタスクをこなす。まめ子は携帯のアプリを使って、やったことをチェックしていたりする。 僕はいつも、まめ子を尊敬している。本当にすごいと思う。僕がやっていることは、昼寝することと食べることと考えることだ。そしてまめ子とまめ子の夫がベッドに入ったら、そこから6時間以上、完全に僕は相手にされないことを知っているから、僕は深い眠りに入る。 そして朝が来ると、食事を食べて、そして考え事

          猫のたかは考えた「1日に満足すること」について

          猫のたかは考えた「人がどう思うかを気にして言えないこと」について

          僕は、今日衝撃的な事実を知ってしまった。 それはなんと、まめ子はまめ子の夫に対して、隠し事があるということだった。それは嘘をついているのかというふうに一瞬考えたけれども、嘘ではない。 まめ子にとって、恥ずかしいと思っていることで、言ったら、まめ子の夫がどう思うかを気にして言えないんだ。まめ子が経験してること、まめ子が感じてること、まめ子が直面している問題、それらをまめ子の夫に素直に話せないらしい。 ただ、それだけの話。でも、なぜ僕が衝撃的に感じたかと言うと、なんと、まめ

          猫のたかは考えた「人がどう思うかを気にして言えないこと」について

          猫のたかは考えた「金色の化粧室」について

          今日、面白いことがあった。 なんと僕の化粧室が金色に変わった。僕の化粧室の壁紙は全て金色になった。そして、金色で僕の名前が刻まれた。 僕の化粧室は前は茶色の段ボールの中にあった。でも今は全面が、金色の壁紙に変わった。 僕は最初化粧室に入るとき、びっくりしてしまった。目がチカチカするほど金色に変わっている。タイの王宮みたいだ。 まめ子が金色の紙を広げて、僕の前で化粧室を作っていた時、僕は金色の巨大な紙にかなり驚いた。金色の紙は、急に倒れてきたり、まめ子が急に勢いよく広げた

          猫のたかは考えた「金色の化粧室」について

          猫のたかは考えた「ハッピーエンド」について

          まめ子は映画がすごく好きだ。特に、ハッピーエンドで終わる映画が、まめ子のお気に入りだ。今日、まめ子が見ていた映画が、なんとハッピーエンドじゃなく終わってしまった。 僕もまめ子の隣で一緒に見ていた映画だ。最後のシーンはこうだ。宇宙から悪い奴がやってきて、子供を殺そうとする。それを見た母親が子供を助けようとする。 そしたらなんと、宇宙から来た悪い奴が子供も母親も殺してしまった。 まめ子は、「それで?それで?どうなの?」と言っていた。 そしたら、なんと映画の終わりを告げるク

          猫のたかは考えた「ハッピーエンド」について

          猫のたかは考えた「SNSに1枚の写真をあげるのに10枚撮ること」について

          まめ子が SNS をアップデートした。 写真を撮るのに、まめ子は一苦労していた。僕は、まめ子が10枚以上写真を撮って、そのうち1枚を選んで携帯にアップロードしたのを見た。 どうして10枚も写真を撮ったんだろう。1枚しかアップロードしないなら、1枚でいいじゃないかと僕は思った。 まめ子にどうして10枚も写真を撮ったの?と聞くと、「写りが良くなかったから」と言った。 まめ子はいいことがあると必ず Facebook にアップロードする。 まめ子の Facebook を覗く

          猫のたかは考えた「SNSに1枚の写真をあげるのに10枚撮ること」について

          猫のたかは考えた「心配されること」について

          僕は今日、キッチンの下にあるパントリーの中に入った。僕はパントリーがすごく好きだ。食べ物がいっぱいあって、そして迷路みたいなんだ。 食べ物と食べ物の間に少し通路があって、そこを通ったりしてみる。 僕がパントリーに入って、うろうろしていると、まめ子の夫が扉を閉めた。 もちろん、僕がパントリーの中にいるということはまめ子の夫はわかっている。僕はただ単にパントリーの中を散策したいだけなんだ。 僕はパントリーの扉を押してみた。僕の力で開くんだ。開けたり閉じたりしてみた。すごく

          猫のたかは考えた「心配されること」について

          猫のたかは考えた「痛いという伝達が伝わってこないこと」について

          僕は毎日、とても健康だ。僕がどれくらい健康かは僕には分からない。けれども、僕は凄まじく健康だと思う。 まめ子やまめ子の夫を見ていると分かる。 まめ子もまめ子の夫も、足を痛めている。足を痛めると、なかなか上手く歩くことができなかったり、うまくバランスを取れなかったりする。 でも、僕の足は自由自在に動く。 誰かが僕を高いところから落とそうが、僕は大丈夫だ。しっかり着地できる強い足を持っている。 僕がなぜ自分はすごく健康かと思うかというと、僕には体の痛みがない。 まめ子も

          猫のたかは考えた「痛いという伝達が伝わってこないこと」について

          猫のたかは考えた「悲しみ」について

          今日まめ子にドキッとする質問をされた。 それは、「たかは悲しいと思ったことがあるの?」という質問だ。 僕は少し考えた。そしてまめ子に答えた。 「ない。」 そしたらまめ子が「やっぱりたかはそうだよね。」と言った。 僕は続けて聞いた。「まめ子は悲しいの?」 そしたらまめ子は言った。 「うん。今日育てていたオクラの枝を折ってしまった。しかも2本も。そこに何個実がついていたと思う。5個。」 僕がポカンとして聞いていると、「それが悲しい」とまめ子は言った。 僕はまめ子に

          猫のたかは考えた「悲しみ」について

          猫のたかは考えた「毒親」について

          今日、まめ子から新しい言葉を聞いた。それは毒親という言葉だ。僕はその言葉を聞いた時、びっくりした。毒という言葉は、最初に、きのこの毒のことを思った。次にふぐの毒のことを思った。そして、最後に、食べたら死んでしまうことを思った。 毒親というのは、食べたら死んでしまう親なんだと思った。毒入りきのこ。毒入りふぐ。毒入り親だ。きっと食べたら死んでしまうんだと思う。 すごく危険人物だ。要注意しなきゃいけない。そんな存在が毒親だ。 まめ子に「どうして、毒親だと思うのか」と聞いた。そ

          猫のたかは考えた「毒親」について