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僕が1人遊びができない猫だと紹介されることについて

まめ子が僕のことを人に紹介する時に、必ず言う言葉がある。それは、「たかは一人遊びができない。どこにでも私についてくるの。」という言葉だ。

これはもちろん嘘ではない。
僕は基本的にまめ子がいる場所にいる。まめ子がリビングで仕事をするなら、僕はリビングで寝るし、まめ子がキッチンで食事を作り始めるなら、僕はダイニングテーブルの下に寝っ転がる。

まめ子が自分の部屋に行って音楽を聴き始めるなら、僕は部屋の隅で横になる。まめ子がお風呂に入ったら僕はそっと洗面場に入る。

確かにまめ子が言うとおり、僕はまめ子が行くところ、どこにでもついて行っている。

でも、もちろんまめ子と同じことをしているわけではない。僕はまめ子と同じ空間にいるだけで、僕は僕で自由に寝てるし、僕はまめ子の邪魔にならないように一言も音を立てずに、一つも邪魔にならないようにしている。

だから一人遊びができないんだというのがなんだかなあ。すごく子供じみていて、まるで僕が常にかまってちゃんみたいな感じに聞こえる。それはちょっと違うんだけどなあ。

一人遊びできるよってまめ子に言ってもいいんだけど、でも、多分まめ子がそう言いたいんだと思う。

そう言うことで、たかは私に懐いているんですということを、多分伝えたいんだと思う。


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