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【エッセイ】旅と詩人が熱中症になったよ記録

こんにちは。長尾早苗です。

ほんと! ほんとに!
暑いですね……。先週末のこと、ちょっとお話ししますね。


草間小鳥子『源流のある町』(七月堂)の舞台をめぐる

土曜日は夫も仕事だったので、よい友人であり長い付き合いの草間小鳥子さんの詩集『源流のある町』の舞台をめぐっていました。

草間さんは自分に起こった事象を描くよりも、無機質な町の歴史や風景をもとに書かれているところが多々あり、わたしとは全く違う文体にあこがれも持っていました。

出発は東急田園都市線から少し離れたところにある「こどもの国」という駅です。ここではうしでんしゃやひつじでんしゃというまさに「こども」が好きそうなラッピング車両の電車が通っていました。こちらでは今でこそ明るいテーマパークであるものの、昔は防空壕があったり、色々としん、とさせられる要素の強い場所です。「手をふる 手をふる」の舞台でした。


書影です!


ひつじでんしゃ。

次は夏祭り直前の若葉台団地。こどもの国から歩いてバス停から青葉台に行き、バスターミナルで乗り継いでいきました。
夏祭り直前の若葉台団地は子どもも大人も土曜日のんびりと過ごしていて、水遊びをしていた子どもたちがまぶしかったです。
短編小説にもなった「ハセガワマートの爆発」の舞台です。
今週末に花火があるかなあという感じです。よい旅でした。




熱のない熱中症記録

そんなこんなで日々の疲れも出たのか、熱のない熱中症になっていました涙
月曜日まで元気でいるふりをしていたのですが、色々たまってたんですね……。

不安と心のささくれ

わたしも30代になり、色々と身体に関して敏感になっていました。だから、不調には慣れているはずなのに、急に起こった熱中症には頭が対処できず……。
眠気、吐き気、腹痛腰痛頭痛火照り、情緒不安定と大変でした……。
家という場所にずっといるのが基本的に嫌なので、ずっと家にいた3日間がつらすぎました。そのうちに気持ちが落ち込み、不安になって友人に電話しまくりました。

友人からの電話

友人から電話がかかってきて、長電話をしました。
まず病院に行って落ち着いたほうがいいよとのことだったので、思い切ってしめつけないワンピースで出かけ、コワーキングスペース近くの病院に診察してもらいに行きました。

コワーキングスペースと病院

先生はいつもかかっている方だったので大変やさしくて、ものすんごく体調が悪い時にはお世話になっています。
コワーキングスペースに行っていたなら(涙が出てきたので月曜日はそそくさと去りました)近くの病院にまずかかればよかったなと思うのですが、自分に起きた予測不可能な状態にびっくりしていて……。
とりあえず先生に話を聞いてもらって、その後友人と帰り道に30分(!)も電話しました。
それから涼しい部屋で一日しっかりオフをとり、水分補給と塩分補給をとっていました。

笑い飛ばしてくれれば

わたしの両親はそこまでわたしに干渉しないので、楽でもありました。でも、熱中症になっている間はわたし自身はつらくて……。
コワーキングスペースで「まま」さんと呼ばれているスタッフさんに、彼女がオフの時にちょろっとお話ししたら、「なあんだ!」と笑い飛ばしてくれました。

なんでしょうね、わたしも友人たちもaround30になって、不調とも仲良くならなければいけない年代に入ってきてはいるものの、それでも自分の体についていけなくて。
思いつめすぎていたのかなと思います。「まま」さんたちはきっと、そういうことを通り抜けてきたからこそ笑い飛ばしてくれたし、わたしの不調も心配事があったら話していいという地域コミュニティができあがっているんですよね。それが本当に心強かったです。

わたしの職業はコワーキングスペースでは知られているので、色々と活動に興味を持ってくださる方も多くてありがたいです。
ただ、不安になっていた頃と家にずっといた頃は頭が思うように働かず、詩を書こうという気になれませんでした。
それでも、一回不調を通り抜けてしまうと、詩を書くという非日常のようでいて日常のそのことが、しっかりと輪郭を持って現れてきたなあという感じです。書けない時は本当につらかったし、これからわたしどうなるんだろう……という実感の方が強くて……。
先日お会いした作家の方のわんちゃんの写真に癒されていました笑
今はスポーツ飲料ももちろん買いましたし、キャップと休息を忘れないようにしています。

今度友人の家に泊まりに行くという用事もちゃっかりできたのでそれも楽しみです!!

つらかった時も悲しかった時も、ココロの内を書き出すって難しく思われるかもしれませんが、訓練して行けば自分から書けるようになると思っています。多分、ランニングと同じで、何かの目標設定をするなどがあれば書いていられます。
が、わたしは一日中書かないと生きていけないので……笑
いつも「書く」という行為に助けられていました。

長尾早苗はきっと一生、書くことをやめないと思います。

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