ブラック企業で取締役役員まで昇りつめた高卒のワタシ(女)がみた景色。

猫宮もちこと申します。 電算写植 → DTPデザイナー → グラフィックデザイナー →…

ブラック企業で取締役役員まで昇りつめた高卒のワタシ(女)がみた景色。

猫宮もちこと申します。 電算写植 → DTPデザイナー → グラフィックデザイナー → ディレクター → 取締役役員 と教科書通りのスキルアップをしてきました。 【ブラック企業で取締役役員まで昇りつめた高卒のワタシ(女)がみた景色。】 2012年~2018年の6年間のお話です。

最近の記事

ブラック企業|男性は家に帰れない。

辻本さんは私たちが土日休んでるのが どうやら気に入らないらしい。 土曜日出勤しなければいけないような 仕事を新たにふってきた。 なので土曜日みんな出勤してきたのに 仕事もふらずに放置。 …なにそれ。 なんのためにみんな出勤してきたわけ? 猫宮「どれをやったらいいですか?」 辻本さん「まだ整理してるから、ちょっと待ってて。」 夕方17時までなんもなし。 ほぼ一日データ整理とか掃除でこの時間まで来てるんですが! やっと夜20時くらいに 「これやって。」と

    • ブラック企業|1ヶ月分の残業代約9万円をいただく。

      残業代についてですが、 こんなブラック会社なので 当然、労働監督署に目をつけられています。 定期的に監査が忘れたころに入るらしく、 ワタシが出向してから2ヶ月後に本社に監査が入りました。 出向先にはもちろんタイムカードというものはありません。 本社のみタイムカードがあります。 ワタシが本社にいた3ヶ月間タイムカードの記録があります。 その監査に入った時に すでにタイムカードを打っていた人で残っているのは ワタシのみになっていました。 (ワタシが出向する時に

      • ブラック企業|残業代はもちろんありません。

        ところで残業代ってついているのか。 気になるところです。 当然のように残業代はなしです。 入社して3カ月、一か月の平均90時間くらい。 毎日だいたい終電コース。 まぁこの業界残業代出ないところが多いから ワタシもあまり気にしていなかった。 社長曰く 「残業代込の給料だから。」ということだ。 まぁ生活できる給料はもらっていたし。 社長は前職より高い給料を出すのをポリシーとしていた。 確かに前職の給料より3万程多かったので 残業代についてはそんなに追求しな

        • ブラック企業|朝まで仕事してそのまま続行そして飛ぶ。

          中途採用者をなぜかまとめて ワタシが面倒みることになった。 制作的には教えられるが、 会社内のルールや、経費とかそういったものは ワタシもわからないことだらけだ。 質問されても答えられないから、 野口さんに聞くが、答えが曖昧…。 特に休みに関して。 求人には隔週土曜日休みとあった(もちろん日曜日は休み)。 野口さんに 「会社の休日カレンダーとかってないんですか?」 と尋ねると 「ない。」と言う。 猫宮「求人には隔週土曜日休みってあったんですけど…。」

          ブラック企業|来るもの拒まず即採用。

          とりあえず山田さんと一緒に練習。 山田さんは独りごとが多い人でした。 ボソボソ言うのではなく はっきりと聞き取れる独りごと。 「あれ?なんで出来ない?」 「検索ってどうやるんだろ?」 「これってこうやればいいのかなぁ。」 誰に聞いてるわけでもないので それを聞いて 「どうしたの?」と言ってもらいたいタイプか? かまってちゃんかよ…。 どっちかっていうと野口さんのが山田さんの席に近いのに 野口さんは無反応。 同じ練習をやっているので 一応声をかけた。

          ブラック企業|出向決定そして練習。

          結局初日は データ整理やら、資料整理等々で終わった。 次の日に、辻本さん主導の会議があり 新プロジェクトが立ち上げるので そのプロジェクトの担当になってほしいと言われた。 そして、アタイは某上場企業へ出向決定…。 その話は面接前から決まっており、 その新プロジェクトをディレクション&制作できそうな人を探していたらしい。 …なんも聞いてないのですが。 てか、出向って本人の同意がないと出来ないはずなんですが。 なんで本人の同意もなくもう決まっちゃってるんですか

          ブラック企業|社畜スタート。

          ------------------------------------------- 振り返って思うのだが、 DVをする男は外面は果てしなく良い。 あの人がそんなことするなんてと言われるような。 この辻本さんもこのタイプだったのだ。 この時点でひっかかるところは多々あった。 怖いもの見たさもあったと思う。 それを承知でワタシは自ら足を踏み入れたのだった。 ------------------------------------------- 初出勤。 緊

          ブラック企業での面接③〜ランチへ。

          辻本さん「社長、猫宮さんの都合も聞かずに…この後用事があるかもしれないじゃないですか。」 社長「この後用事でもあるの?」 猫宮「いえ、ないですけど…。」 社長「じゃぁ行こう!」 辻本さん「行きましょう!みんな呼んできますね!」 ・・・ちょ、みんなって。 別室で働いている人たちがぞろぞろを集まってくる。 てか、先週の土曜日もいたよね? 今週の土曜日もいるの? 隔週土曜日休って求人には記載されてたけど…。 休日出勤かしら?忙しいのかしら? ---------

          ブラック企業での面接②

          現場の長(以下辻本さん)との面接が決まった。 次の週の土曜日午前に面接。 当日は辻本さんともう一人サブリーダー的な人?(以下野口さん)の2人。 辻本さんはきちんとスーツで、野口さんはジーンズでラフな格好だった。 辻本さんの第一印象は背が小さい人、顔立ちがハッキリしてる、 目はくりくりして可愛いけど、眼光が鋭い。 野口さんの第一印象は背も横もでかい、ほんわかして優しそうな感じ。 前回の社長の面接で大体の話は通っていたらしく まずは辻本さんが先にポートフォリオのチ

          ブラック企業での面接①

          面接は社長のみだった。 社長は背が高く白髪でヒゲを生やし、 おしゃれでダンディだった。 いかにもデザイン会社の社長という出で立ちだった。 面接は終始和やかで 私のポートフォリオをみて絶賛してくれて 「君が欲しいなぁ」と言った。 その後 「結婚は?今後するの?予定はあったりする?」 と聞かれた。 このご時世にこの質問する会社あるんだ…。 まぁ、いい歳こいて独身って気になるところだもんね。 でも聞いたらあかんよ。 こっちから 「私は結婚願望がないので、

          ブラック企業の扉を叩く。

          2012年。 その時働いていた会社の経営が思わしくなく いつ倒産するかわからない。 危機感を感じたワタシは転職活動を開始した。 働きながらの転職活動って本当にしんどい…。 有給をとるか、土曜日でも面接をしてくれるところしかない。 ネットで応募し、面接に行っていた。 その日は土曜日で、午前中に1社、午後から1社面接がある。 午前中は無事に終わり、 午後からの面接場所へ向かう。 早めに着いたので近くの喫茶店で時間を潰していた。 仲良くしている別デザイン会社の

          ブラック企業へようこそ。

          はじめまして! 猫宮もちこと申します。 電算写植 → DTPデザイナー → グラフィックデザイナー → ディレクター → 取締役役員 と教科書通りのスキルアップをしてきました。 1980年代までは印刷物は、写植・ライター・デザイナー・製版と分業されており 1990年代からそれらをMacで一貫してできる時代に突入し、 そこから一人にかかる負荷が一気に加速してきました。 朝まで仕事は当たり前。 もちろん残業代はなし。 技術は教えてもらうのではなく見て盗む。 そんな教育方針。