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ブラック企業での面接②
現場の長(以下辻本さん)との面接が決まった。
次の週の土曜日午前に面接。
当日は辻本さんともう一人サブリーダー的な人?(以下野口さん)の2人。
辻本さんはきちんとスーツで、野口さんはジーンズでラフな格好だった。
辻本さんの第一印象は背が小さい人、顔立ちがハッキリしてる、
目はくりくりして可愛いけど、眼光が鋭い。
野口さんの第一印象は背も横もでかい、ほんわかして優しそうな感じ。
前回の社長の面接で大体の話は通っていたらしく
まずは辻本さんが先にポートフォリオのチェックをされました。
そのチェックする姿を見てワタシは感動してしまった。
なんて丁寧にポートフォリオを扱ってくれる人なんだろう。
一枚一枚敬意を払うかのようにめくっていく。
この一枚にどれだけの労力がかかっているかを
わかっているような振る舞い。
それを隣で見て笑顔で頷いている野口さん。
最後までポートフォリオを見て辻本さんは
「スキルは申し分ないと思います。丁寧に考えられて制作されていますね。僕は言うことはありません。」と言った。
野口さんもうんうんと頷いている。
少し離れたところでそれを聞いていた社長が
「で?どうする?うちに来てくれるか?」と
入ってきた。
まだ在職中で辞めることも会社に伝えてなかったワタシは
正直にそのことを言った。
次が決まってから、辞めることを会社に伝えようと思っていた。
にしても、この会社は果たして本当に大丈夫なのだろうか?
辻本さんも野口さんも良さそうな人っぽいしなぁ。
でもなんか違和感を感じるんだけど、気のせいかなぁ・・・。
でも、実際働いてみないとわかんないよね。
と頭の中はぐるぐると回転していた。
社長「君みたいな優秀な人を手放してくれるかなぁ」と不安そうだった。
その言葉で、今までワタシがやってきたことを
認められたと思い嬉しかった。
基本的に労働者が辞めたいと会社に申し出たら
会社はそれを受け入れないといけない法律はある。(二週間後には辞められる)
が、引き継ぎ等も含めると1ヶ月後が妥当・・・。
猫宮「会社にすぐに退職したい旨を伝えるので、早くても1ヶ月後に入社になってしまうと思うのですが・・・。」
社長「全然いいよ!なぁ辻本!」
辻本さん「はい、大丈夫です!」
社長と辻本さんは立ち上がって、二人で盛り上がっている。
野口さんは座ったまま、笑顔でうんうんと頷いている。(笑)
なにこの野口さんは、最初から最後まで頷いているだけじゃん。まぁいっけど。
社長「じゃぁ、昼飯食いに行こうか!猫宮君も一緒に!」
・・・え?
面接終わってすぐにランチを一緒に・・・?
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