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「断捨離」の向こう側ー生まれ育ったくつろぎの場が目指すべき空間ー

手放さず紙で持っている、数少ない本の中に、

やましたひでこ先生の
「人生をかえる断捨離ー不要なモノを捨てれば、大切なものが手に入るー」が、あります。

モノが多い、増える
モノが乱雑、邪魔
モノが管理されていない
モノが生活を圧迫する……

あらためて文字にするからこそ、「切迫感」がありますが、意外とこんな環境でも人って慣れるんですよね💦

それが生まれ育った実家であればなおさらです。
「適度な生活感」だと錯覚すらします。

1人暮らしになってもその感覚でいると、いわゆる「汚部屋」になったとしても違和感を感じないかもしれません。

違和感がないなら、まだ健康なのかも……

私自身の場合、

生まれ育った実家の「居間」という場所は、祖母の趣味によりかなり洗練されていました✨

祖父母が設計やデザインにもこだわって建てた家。

木材の素材にも、家具にも、カーテン一枚、こたつのカバーや板一枚にしても、すべてにこだわりのある部屋でした。

さらにこだわって集めた「お茶道具」や掛け軸、花器などが「映える」よう、計算されつくした配置。いつも、欠かさず、新鮮な季節の花が活けてありました。

庭木の一つ一つにも、集める時の思い出があって、手入れにも余念がありませんでした。

私はそんな洗練された「居間」で、のんびりお昼寝をしたり、テレビをみたり、おやつを食べたり、祖母と長々と話したり、絵を描いたり勉強したり……

あらためて考えるとこだわりのすごい部屋だとは思いますが、子供の私にとっては居心地よい、安らぎの「和」空間でした。

安らぎの理由はきっと、

「気」がいいから✨

寒くても暑くても、早朝の換気と掃除をおこたらず、ファブリック類の洗濯や、交換、窓をピカピカに磨くことも、常時、余念がないのです。

それも、祖母は嬉々としてやっていたんです。それが大きなポイントでしょうね。この家を、居間を、心底大切にする想いは、それはそれは純粋なものでした。少なくとも私には、それがものすごく伝わっていました。

子供が走り回ったり、飲食で散らかしたり、落書きやゲームなどのガチャガチャしたものを出しっぱなしにすることは一切許されないにもかかわらず、

私はそれらを散らかさないルールが気にならないし、この空間を保つためなら子供だろうとなんだろうと当たり前で、疑問すら抱かないような子供でした。

そもそも、自分の手の範囲で手芸をしたり、絵を描いたり、庭を眺めてぼーっと空想したり、猫を撫でたり、お昼寝をするだけで充分満足なインドアっ子でしたから。

思えは、

子供の頃からその好みって、一切変わっていないようです。

こだわりと清掃とセンスの行き届いた、
こじんまりとした洗練された大人の空間。

これがともかく好きです。

たとえ、古く小さなアパートの一室でも、出来る範囲でもいいから、自分の納得の空間を作りたい。そして、人生のなるべく多くの時間をそこで過ごせれば、心の底から幸せです。

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最近、断捨離のやましたひでこ先生の別の本を図書館で借りて読みました。

地方のご家族とは離れ、東京で一人暮らしをするときのお部屋のこだわりを、大公開されている本です。


文章の一節に、

「断捨離のその先へ ー潤いと和みのある暮らしー」という部分があります。断捨離のその先というのがあって、そこには「潤い」と「和み」がある、これ、すごくよく分かる気がします。

要らないものを捨て、まずはさっぱりさせる。それは必要な段階です。いったんは、生活感のない、殺風景で寒々しい空間になることでしょう。でも、それでいいんだと思います。

しかしそこまでの段階を経るという時間を過ごしながら、自分に向きあうことが大事なんですね。

このまっさらな空間に、自分なら何を置きたいか。いや、あえて置かない選択をするかどうか。

自分なら、どんなものが「潤い」になり、どんな暮らしが「和む」のか。

こんなことを考えるのだと思います。

私は、祖母がそれをとことん考えつくした「居間」という空間で心身を育ててもらいました。私にはそれがとてつもなく、気持ちよかった。実際、実家にいた飼い猫も、そこにいる時間が一番長かったように思います。

本当の「くつろぎ」「和み」というものが自分の中にしっかりと流れています。

その本当のくつろぎを人生をかけて見つけ、創造し、提供し続けるのが、自分にとって家族にとって、生きる役割の一つかな。

そんなことを思った、読書時間でした📖

ということで、本日はこの辺で、また今度♪

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