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【2024最新】USCPA受験生動向の考察|ブログ訪問者・記事購読者に関するデータ分析からみるUSCPA受験生のトレンド

どうも、ねこかぶ(@nekokabuchanx)です。

今回は、本ブログの訪問者や購読者のデータ(閲覧数・購読数・購読率など)を分析し、USCPA受験生の最新トレンドや傾向の変化について考察したいと思います。


1.はじめに

私は2021年5月から11月までUSCPAを受験し合格、その後2022年1月から本ブログ(note)でUSCPAに関する記事を投稿しはじめました。

USCPAの受験者数などに関する最新データ(無料)は、私の知る限りでは入手困難(有償)であり、ふわっとした情報しか伝わってきません。

ですので、2021年は受験生としての肌感覚で、2022年から2023年今日現在まではブログ読者のデータを分析することで、USCPA受験生のトレンドを考察していきます(5,000字超え)。

▼筆者情報

<筆者情報/本記事の信頼性>
・7か月・750時間でUSCPAに一発合格。
・独自に編み出した学習戦略やオリジナルまとめノートは他の受験生からも好評で、オリジナル教材はUSCPA受験生の10人に1人が愛用(筆者独自調査)。
・再現性のある戦略やノウハウ、学習管理手法を体系化し、日本初となるUSCPA受験メンターとしてUSCPAメンタープログラムを開講中。

2.用語解説

本記事で用いる用語はこちらをご参照ください。

a.PV; ページビュー(閲覧数)

本ブログの記事が閲覧された回数。

同一人物が複数回閲覧した場合には、すべてPVとしてカウントされるため、閲覧人数(≠閲覧数)を知りたいときにはPVは適しません(UU; ユニークユーザーが適します)。

ここではアクセス解析上の制約から、UUではなくPVを用います。

b.CV; コンバージョン(購読数)

ここでは記事購読に至った数と定義します。

noteの仕様上、同一人物が同じ記事を2回以上購読できないので、一つの記事に対する購読数と購読者数は一致します。

c.CVR; コンバージョン率(購読率)

本ブログの閲覧数(PV)に対する購読数(CV)の割合を表します。

ここでは便宜上、購読率とよびます。

100PVに対して5つ購読されればCVRは5%です。

3.PV(閲覧数)構成の変化からみる分析

a.記事のジャンル

本ブログを大きく2つに分けると、【戦略・対策系の記事群】と【教材系の記事群】に分類できます。

▼【戦略・対策系の記事群】の一例
ここでは簡単のため、戦略記事とよびます。

学習戦略や学習計画などについて知りたい読者によくご覧いただいております。

▼【教材系の記事群】の一例
ここでは簡単のため、教材記事とよびます。

予備校教材や過去問などに加えて、参考書的な位置付けのものをお求めの読者によく購読いただいております。

b.戦略記事と教材記事のPV構成比率

本ブログのPV全体に占める戦略記事と教材記事のPV構成比率は、次のように推移しています。

<PV全体の構成比率>
2022年(平均):戦略記事75%、教材記事25%
2023年(平均):戦略記事66%、教材記事34%

2023年は、昨年比で戦略記事が▲9ポイント、教材記事が+9ポイントとなっています。

c.教材記事のPV構成比率

教材記事のPV構成比率は、次のように推移しています。

<教材記事のPV構成比率>
2022年(平均):FAR62%、FAR以外38%
2023年(平均):FAR57%、FAR以外43%

2023年は、昨年比でFARが▲5ポイント、FAR以外が+5ポイントとなっています。

FAR以外の+5ポイントの内訳は、AUD+2ポイント、BEC+3ポイント、REGは横ばいとなっています。

d.PV構成比率からみる考察(①~⑤)

★戦略記事に比べて教材記事のニーズが高まっている(3-b)
【考察①】コロナ期間(在宅勤務)を有効活用して学習が進み or 新試験制度(24年1月)前の駆け込み受験で、教材記事(≒参考書)を用いてラストスパートをかける学習終盤の受験生が増加している?

【考察②】考察①のような受験ラッシュもあり、予備校の受験生フォローが追い付かず(カウンセリング予約も取れない、質問メールの返信も遅い)、学習サポートとしての副教材(教材記事)を求める受験生が増加している?

【考察③】コロナ規制の緩和(出社回帰)で多忙となったり、新試験制度を控えて様子見したりと、新規受験生(予備校入会者)が減っており、初学者向けの戦略記事ニーズが相対的に低下している?

★教材記事のPV構成比率のうち、FARの割合が低下している(3-c)
【考察④】考察①のように学習が進み、FARを突破した受験生が、次の科目へ進んでいる?

【考察⑤】考察③のようにコロナ規制の緩和(出社回帰)で(学習習慣が確立できていない段階で)多忙となり、USCPAの学習時間が確保できない受験生(主にFAR)が増加する一方で、学習習慣が構築されていたり要領のよい(FAR合格者)受験生は勢いそのままに次の科目へ進んでいる?つまり受験生の二極化?

4.CV(購読数)構成の変化からみる分析

a.教材記事のCV構成比率

本ブログ教材記事のCV(購読数)構成比率は、次のように推移しています。

<教材記事のCV構成比率>
2022年(平均):FAR56%、FAR以外44%
2023年(平均):FAR49%、FAR以外51%

2023年は、昨年比でFARが▲7ポイント、FAR以外が+7ポイントとなっています。

FAR以外の+7ポイントの内訳は、AUD▲2ポイント、BEC+6ポイント、REG+3ポイントとなっています。

b.CV構成比率からみる考察(⑥~⑦)

★教材記事のCV構成比率のうちFARの割合が低下している(4-a)
【考察⑥】考察③④⑤のように、FARを突破して次の科目に進む人が増加し、初学者(FAR)の参入が減少しているのか?

【考察⑦】特に、BECのCV構成比率が高まっており、新試験制度を見据えて、FARの次は比較的短期間で攻略できるBECを選択する受験生が多いのか?

5.CVR(購読率)の変化からみる分析

a.教材記事のCVRの変化

本ブログ教材記事の2023年のCVRは、昨年比で次のように推移しています。

<教材記事のCVR推移>
教材記事全体 :昨年比1.67倍
うち、FAR   :昨年比1.54倍
うち、FAR以外 :昨年比1.79倍

FAR以外のうち、AUDは昨年比1.64倍、BECは同2.10倍、REGは同1.62倍となっています。

b.戦略記事と教材記事のCVRの比較

本ブログの戦略記事と教材記事のCVRを比較すると、次のようになります。

なお、戦略記事は便宜上、2023年のCVRのみとします。

<戦略記事と教材記事のCVR比較>
教材記事のCVRは戦略記事のCVRに対して、
2022年:2.11倍
2023年:3.51倍

c.CVRの変化からみる考察(⑧~⑩)

★教材記事のCVRのうち、FAR以外の伸び(前年比)が高い(5-a)
【考察⑧】考察⑥と同様に、FAR突破組の増加と新規参入組(FAR)の減少が要因か?
【考察⑨】考察⑦と同様に、BEC記事のCVRの伸びが4科目中で最も高く、新試験制度を見据えて、FARの次は比較的短期間で攻略できるBECを選択する受験生が多いのか?

★教材記事のCVR(戦略記事との対比)が前年比で伸びている(5-b)
【考察⑩】考察①②③と同様に、受験(学習終盤)を控えた受験生が、記事閲覧(PV)だけではなく、記事購読(CV)まで至る確率が高まっている。新試験制度を控えて、受験生の本気度・覚悟が高まっている証拠か?

6.まとめ

a.考察①~⑩のサマリ

★戦略記事に比べて教材記事のニーズが高まっている(3-b)
【考察①】コロナ期間(在宅勤務)を有効活用して学習が進み or 新試験制度(24年1月)前の駆け込み受験で、教材記事(≒参考書)を用いてラストスパートをかける学習終盤の受験生が増加している?

【考察②】考察①のような受験ラッシュもあり、予備校の受験生フォローが追い付かず(カウンセリング予約も取れない、質問メールの返信も遅い)、学習サポートとしての副教材(教材記事)を求める受験生が増加している?

【考察③】コロナ規制の緩和(出社回帰)で多忙となったり、新試験制度を控えて様子見したりと、新規受験生(予備校入会者)が減っており、初学者向けの戦略記事ニーズが相対的に低下している?

★教材記事のPV構成比率のうち、FARの割合が低下している(3-c)
【考察④】考察①のように学習が進み、FARを突破した受験生が、次の科目へ進んでいる?

【考察⑤】考察③のようにコロナ規制の緩和(出社回帰)で(学習習慣が確立できていない段階で)多忙となり、USCPAの学習時間が確保できない受験生(主にFAR)が増加する一方で、学習習慣が構築されていたり要領のよい(FAR合格者)受験生は勢いそのままに次の科目へ進んでいる?つまり受験生の二極化?

★教材記事のCV構成比率のうちFARの割合が低下している(4-a)
【考察⑥】考察③④⑤のように、FARを突破して次の科目に進む人が増加し、初学者(FAR)の参入が減少しているのか?

【考察⑦】特に、BECのCV構成比率が高まっており、新試験制度を見据えて、FARの次は比較的短期間で攻略できるBECを選択する受験生が多いのか?

★教材記事のCVRのうち、FAR以外の伸び(前年比)が高い(5-a)
【考察⑧】考察⑥と同様に、FAR突破組の増加と新規参入組(FAR)の減少が要因か?

【考察⑨】考察⑦と同様に、BEC記事のCVRの伸びが4科目中で最も高く、新試験制度を見据えて、FARの次は比較的短期間で攻略できるBECを選択する受験生が多いのか?

★教材記事のCVR(戦略記事との対比)が前年比で伸びている(5-b)
【考察⑩】考察①②③と同様に、受験(学習終盤)を控えた受験生が、記事閲覧(PV)だけではなく、記事購読(CV)まで至る確率が高まっている。新試験制度を控えて、受験生の本気度・覚悟が高まっている証拠か?

b.考察①~⑩から導き出せる仮説①

【仮説①】受験生の二極化
コロナ規制の緩和(出社回帰)で多忙な受験生が増加。

その中で、学習習慣が定着していたり、自分で学習管理できる人や、要領が良い(生産性が高い)人は、うまくやり繰りして受験勉強を継続している。

加えて、新試験制度(24年1月)を前に、1科目でも多く合格しておきたい中で、受験生の本気度・覚悟が高まっている。

逆に、環境変化に追い付かず、置いていかれてしまった受験生は、学習再開や学習強化のタイミングを見失ってしまっている。

c.仮説①に対する解決策

まずは予備校と相談して、年内(2023)の学習計画を見直してみると良いでしょう。新試験制度との兼合いもあり、どの科目から受験するかも戦略上は重要な選択となってきます。

また、戦略記事や教材記事を活用して、学習サポートに役立てていただくことも可能です。

4つの学習フェーズに応じたロードマップや、6つの学習戦略なども具体的に解説しています。

d.考察①~⑩から導き出せる仮説②

【仮説②】自己解決力(馬力)やメンターニーズの高まり
コロナ時期(在宅勤務)に時間の余裕が生まれたことで、USCPA新規参入者や学習再開者が増えたと推測。

予備校の学習サポート(カウンセリングや問い合わせQ&A)が以前にも増してひっ迫し、今ではカウンセリング予約が1か月先でも取れないことがあったり、問い合わせメールをしてもなかなか返信が来なかったり、質問に対して適切な回答をもらえなかったりと、学習サポートの品質が低下している恐れがある。

一部の予備校ではグループコーチング制度(有償)を導入し、スタッフひとりあたりの負担を軽減するような施策を行うなど、品質や生産性の向上に向けて取り組んでいるもの事実。

新試験制度を控え、カリキュラムの更新や学習アドバイスの変更などさらに混乱することが予想される。

e.仮説②に対する解決策

すべて予備校頼みの他力本願では、なかなか苦労する展開が予想されます。

新試験制度における学習カリキュラムなどは予備校の案内を待つほかありませんが、学習管理や軌道修正など自分でコントロールできる範囲では、自分の力でうまくやっていく必要があります。

受験生仲間や合格者OBOGなどと接点があれば、学習戦略や学習管理などのノウハウを集めて意見交換するとよいでしょう。

または、メンタープログラムや実践的な記事を参考に、ご自身の学習サポートに役立てていただくことも可能です。

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