見出し画像

「方向性の違い」とは何なのか

はじめに

こんにちは。Siyuです。

今回は「方向性の違い」について考えていきます。

応援しているバンドの「大切なお知らせ」。

何度見ても心臓がドキッとしますよね。

内容はメンバーの脱退、理由は「方向性の違い」。

あ〜よくあるやつねwと一蹴されることも多いですが、本人にとっては重大な事です。

方向性とは具体的に何なのでしょうか。

脱退とは退職である


バンドは「組織」です。

ほぼ会社と言っていいと思います。

すなわち脱退とは退職に近い。

人が退職を選ぶ理由は様々ですが、「今の会社でずっと働くイメージができない」「理想のキャリアを積むことができない」「なにかモヤモヤや違和感を持っている」…

このあたりは「自分の方向性」と「会社の方向性」が合っていない状態と言えます。

「自分のビジョン」と「会社のビジョン」が一致していないということです。

例えば「自分は販売の仕事を通じてお客さんを笑顔にしたい」と思っているとしましょう。

しかし会社から与えられた職務は「社内の経費や時間を削減して業務を効率化すること」だとしたら、職務を全うした先に自分のビジョンを叶えられる未来は想像できません。

このズレが「このままでいいのかな」に繋がります。

もちろん、組織で働く以上、常に自分がやりたい職務を担当できるとは限りません。

会社の目指す理念やビジョンが明示されていて共感できるなら、耐え忍ぶ価値はあるでしょう。

バンドに置き換えてみましょう。

あなたはバンドでギターを担当していて、「演奏力を磨いて世界一の速弾きギタリストになり、演奏でお客さんを唸らせたい」、というビジョンがあったとします。

しかし、バンドの方向性は「エンターテイメント路線でお客さんを楽しませるエアーバンド」だったとしたら、このバンドにいてもあなたのビジョンは叶えられません。

かなり極端な例ですが、実際にはもっと些細な違いが起こり得ます。

角度が1°でも違えば、直線を伸ばすとどんどん離れていくように、組織と個人が同じ方向を向き続けることは奇跡に近いことです。


方向性が違うとどうなるのか


では、方向性が違うまま我慢して組織に残り続けるとどうなってしまうのか。

違いを受け入れて、組織の方向性に身を預けることも正解のひとつでしょう。

それで幸せになっている人もたくさんいると思います。

しかし、それが許容できず、潰れそうになってしまう人もいます。

これは私自身の経験則ですが、前職で私はアイデンティティの喪失に陥りました。

「自分は何なのか」「自分の価値とは」と問い続けることになりました。

求められている姿を演じることは出来ても、一方で自分自身がどこかに消えていく感覚がありました。

「この仕事や役割は、自分じゃなくてもいいじゃん」という感覚です。

こうなったらまず、「自分のビジョン」を明確にすることが大切だと思っています。

今自分がいる組織に「何か違和感がある」、その感覚は大切です。

しかし、自分のビジョンが不明確なまま脱退・退職した場合、また同じことを繰り返す可能性が高い。

そもそも「ビジョンがない」ので、合う合わない以前のところに問題があります。

もし明確にビジョンが合わないのであれば、その状態を続けることは、本人にとっても組織にとっても良くありません。

むしろ違いを違いと受け入れて尊重し、仮に道を違えることになったとしても、その上でいい関係を築くことができれば良いですね。


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?