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『ホームレス中学生』の感想

『ホームレス中学生』/田村 裕
 
ごはんを食べるたびに思い出す、田村さんの話。
 
経済的にやっていけなくなって、家族が『解散(?)』してしまった
少年時代の彼が、それでも腐らずに生き抜いて経験した飢餓の歴史。
 
その時に彼が叫んだ、「もっと(ごはんを)味わって食え!!!」
という名言は忘れることができません。(ーωー
 
 
 
私は、現代において、もっと飢餓や断食の経験が必要だと思っています。
(その危険性も理解した上で)
 
現代人は、食にまつわるリアルについて、甘く見すぎています。
 
『食べ物は、食べられるだけで有難いんだってば』と、私はさんざん
周囲にいってるんですが、飽食に慣れた現代人には、あまり私のいってる
ことは通じません。(価値観がかみ合わない…)
 
私はサバの頭もシッポも骨も食べるんだけど、多分コレ、***とか
ガザ地区にいる人とかなら分かってくれると思う。
 
『食べられるだけで有難い』、『生かされていることに感謝する』、
『生かしていただいて、有難う御座います』。
 
 
ここらへんはもう、生き方という思想、発想の話になると思うんだけど。
 
人間、極限まで飢えてみないと、「自分の力だけではどうにもなんねーわ」
(他力によって生かされてるわ)ということが、分からないものなのです。
 
 
現代は、そこらへんのリアルが分かりにくすぎる、あるいは覆い隠されて
いるように感じています。
 
この飽食、崩食に満ちた現代において、まともな食文化の感覚を取り戻す
のは至難の技かもしれないけれど、不可能というわけではありません。
(「まずは食に対する思想発想からの脱洗脳から始めよう」みたいな話に
なるんでしょうか…? 話長いな…)
 
この本の著者の田村さんのように、一度ガチ目の飢餓体験をすることで、
先祖返りじゃないけど原点回帰というか、人体的にも食の思想的にも、
リセットすることが可能なのかもしれません。(ーωー (←テキトーに
ものをいってます)
 
飢餓を経験したら、食の有難みが骨身にしみて分かるよ!!』という
だけの話なんですが、カニの殻とかバリバリ食べる私の食の思想発想は、
あまり多くの人に支持されないのでした。(そらそうか…)
 
著者の田村さんなら分かってくれるんでしょうか。(ーωー
(それとも、もう彼は売れっ子芸人になったから、魚の頭なんか食べない
のかな…?)
 
ニャオオオオオオオオオ。




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