『 ゲド戦記シリーズ 』の感想
『 ゲド戦記シリーズ 』/アーシュラ・K・ル=グウィン
5~6冊近くあるこのゲド戦記シリーズを、かつて読んだことがあるんだけれど、糖尿病になってこの病気に対応することを迫られるようになって、
この本のことを考える機会が増えた。
一巻は確か、主人公のゲドが分離した自らの影と死に物狂いで闘ってサバイバルする話…だったと思う。
『影(自らの生み出したネガティブな要素?)を滅ぼせば上手くいく』と
いう話でもなくて、倒してもならず、倒さなくてもならずという、ままならない状況のままに、命を取ろうと詰めてくる影と闘うわけです。
(どうやって?)
ここらへんは私の糖尿病対応とも似ていて、未だに私は向こう側の岸にいる自らの影と、つかず離れずの距離を保っているわけなんですが。
ゲドは、このゲド戦記シリーズ6作品を通して、『ゲド』に『成る』というか、ようやく何がしかが務まる一人前の人間になるわけで。
カタチはどのようなものになるにせよ、人生というものはすべからく、こういったものなのかもしれませんね。(上手くいったとしても!)
『問題がなければいいというものではない』
『自らの影と上手に付き合い、共に生きれる(?)道を探そう』
みたいな話になるんでしょうか。(ーωー
何かここらへんは、糖尿病に限らず、左近のガザ、イスラエル情勢にも
いえることという気がします。
『自らの影を滅ぼそうとしても、現実は何も良くならないどころか、
ますます状況を悪化させてしまうもの』なのではないのでしょうか。
私の目には、強大な武力を持った支配者が、自らの影におびえている
ように観えるのです。(何がとはいいませんが)
私は、私の影(糖尿病?)と上手くやっていけるのでしょうか。
そんなことを、考えます。(ーωー*
(私、こういうの得意。 心理戦とか超得意)
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追記:ジブリの方のゲド戦記は、あまりオススメしません。
あれは別物だと思ってる。;
原作のゲド戦記をオススメします。 原作を読みましょう。(ーωー+
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