見出し画像

『糖尿病の治し方』4-6 夕食

「お待たせしました、ごゆっくりーーー」 そして届く
なみなみと注がれた麦茶。 ゴクゴクゴクゴク
(ウメエエエエエエエ!!!!!!!)
砂漠の難民がオアシスにたどり着いたように、
私は麦茶をむさぼり飲んだ。(食後にもう一杯頼もう)
 
夕食のおかずのフタを開けてみると、焼いたサワラが
一切れ入っていた。(ワーーーーーーオゥ……)魚である。
焼き魚なんて食べるの何年ぶりだろう? 十…何年ぶり?
(もはや思い出せない) やっぱり味覚障害とかも、栄養が
不足してたせいでなったんだろうか、などと思いつつ一口。モグッ
 
何か、ガツンと殴られるようにサワラの味がした。 味が濃い。
(何コレすっごい鰆味) 秀良子さん(漫画家)のセリフを
思い出した。 味覚障害など消し飛ぶような、圧倒的な鰆味。
鰆の、サワラが、サワラで、鰆だった。
 
食事を終えて歯をみがいた後も、夕食のサワラの味が残響し
続ける。 その日一日は全部サワラに持っていかれた一日に
なってしまった。(サワラサワラサワラサワラ……)
 
食後、看護師さんから「ネコさんすっごいやせてるし、ごはんは
食べれるので、白ごはんの量を『多め(250g)』にしましょう」
といわれた。「おかずの量は増やせませんか?」と聞いたけれど、
それは不可らしい。(ナンデヨ) 設定を変えられるのは、白ごはん
の量を『多め、普通、少なめ』にすることのみだそうだ。(どうして?)
(カロリー制限食的に、何か理由があるらしい。バランスしなくなる
とかどうとか)
 
おなかは空いているし、ガリッガリなので、今は体重を増やした方が
いいらしい。
 
ススメられるままに、白ごはんの量を『多め』にしてもらった。
カロリー計算をする上で、ごはんの量が大切なんだそうだ。
よく分からないけれど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?