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目をつぶり罰を受ける【修了おめでとう】



半年前、鬱にならなければ
休職に入らなければ
普通に先生を続けられていれば
今日が修了式であった。

今年度は迎えられなかった。


春の訪れを感じさせるあたたかな日差しの11時、
外に出ると手提げを振り回しながらにこにこ歩く小学生達。黄色い帽子に紺の制服姿。小さな背中。
ああ、今日が修了式。
知らない子ども達、
しかし目を当てられず思わず下向く。
避けて通る道。息の苦しい道。涙が落ちる道。


私が担任していた彼ら彼女らも
きっと無事に迎えたことだろう。

見ることの叶わなかった成長していく姿。
沢山遊び、学習に励み、
笑って泣いて怒って喜んで。
共に過ごすことのできなかった6か月、
心も体も一回り大きくなったことでしょう。

最大限の祝福とエールを。
修了おめでとうございます。
1年間よく頑張りましたね。

離れても、いつまでも、幸せを願っています。
半年間、私を担任にしてくれてありがとう。

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