「移動販売始めました」

「ねじちゃん。ついに私たち、移動販売を始めたの！」

へーすごいじゃん！どれどれ？

おぉ～パンだ！

あ、パン屋さんなんだね～。
食パンくり抜いて作ったの？
いいじゃんいいじゃん。

（って、あれ？この食パンって…）

これさ、私が昨日買ってきたやつじゃない？

「そうだよ〜！」

おぉい！朝ご飯に食べようと思って楽しみにしてたのに！
あれ？しかもよく見るとこの「パン」の文字って…

美味しそうな文字の色。だけど…

嫌な予感。まさかっ…

「あのね〜そこに美味しそうなチョコレートのクリームがあったから
それを塗ったの〜。まだ蓋開いてなかったから開けておいたよ！」

あのそれ…
貰ったばかりの高級チョコクリームなんですけどぉぉぉ！
特別な日に開けようと思ってたのにー！やられたっ！
いやでもまさかこれで字を書くなんて…
そこまでは気づかなったわ。
さすがね、おふたりさん。

…って、ん？
そういえばこのお店って移動販売なのに
タイヤとかついてないみたいだけど。
ねぇねぇ、これどうやって移動するの？

「あのね～大丈夫だよ〜。ねじちゃんにお願いするから！」

え？お願いする？

「そうだよ〜。ねじちゃんに手で持ってもらって移動するから大丈夫！」

えぇ？私が持って運ぶの？？

はぁ。いいかい、おふたりさんよ…

移動はね
自分でするの
わかってる？

ねじ川柳

びっくりし過ぎてとうとう川柳まで出ちゃったよ。
（あ、でもこれで川柳とか言ってたら失礼かも。ごめんなさい！）

「じゃあそういうことで、ねじちゃんよろしくね～」

こうしておふたりさん初の移動販売は
「私がパン屋さんを手で持って移動する」という
謎の移動販売スタイルになったのでした…

おしまい。

＊

もしおふたりさんがパンを売りに来たら
そこにはもれなく「ねじり」もいますので
どうぞよろしく！笑

ここでパンに関するイラスト記事を少し🍞

お読みいただきありがとうございました🐨

ではまた。