自分の書く字がおかしくなってきた？

年々字を書かなくなってきたなぁと思う。

パソコンやらスマホやらで文字の入力は全て

そちら任せだ。

字を書く頻度は本当に格段に減ってきている。

お店で個人情報を差し出す時に昔は必ずといっていいほど
記入していたし、何もかも全てにおいて字を書いていた。
それが今やほぼ全てが入力。
すごいですね。時代の進歩とやらは。
ただしそのせいで、自分の字が嫌になってしまった。

以前はよく字を書いていたが、今一番長く文字を書くのは
実家の家族への手紙くらいかもしれない。
書く時は便箋で三枚ほど、いつも書いている。
それでも実家の家族は祖母・父・母の三人だけなので
手紙を書く機会は年に三回しかない。

だからその手紙を書く時が、一番目についてしまうのだ。

私の書く字、昔よりも崩れてて汚いな。

昔、私は書道を習っていた。
友達に誘われて始めた書道はすごく楽しかった。
よくある小さな作品展などに参加してみては
一生懸命頑張っていた記憶がある。

しかし今はどうだろう。

自分の書く字にうんざりしている。
恐らく自分の中で
「昔はもう少し綺麗に書けていたのに、なんだ今のこの字は‼‼」
と、どこかで納得していないのだろう。
自分の書く字をすごく上手だと思っているわけではなかったが
さすがに以前とのあまりの違いに驚きを隠せなかった。
そうです。
字の崩れ具合に、ダメージを受けている今日この頃なんです。

そして手紙についても困っていることがある。
もともとは手紙を書くことが大好きなのに
最近はこの字のせいで
少しだけ手紙を「嫌だ」と思うようになってきているのだ。

そういうわけで、字を書く度に最近いつも感じるストレスから
卒業したいと思うようになった。
書道を辞めてからは別に自分の書く字なんて
全然気にしなくなっていたはずなのに
最近は妙に気になっている。
書く機会が減ったことで逆に
自分の字に注目するようになったのだろうか。
何の気持ちの変化なのかわからないが
ものすごく、気になるのだ。

「ちゃんとした字を書きたい」
「自分の書く字を好きになりたい」

私の中でそんな気持ちが芽生えるようになった。

今更書く文字が汚くたって、そこまで問題ではないのだろう。
けれど自分の中でそのことがとっても嫌だな思った。
今や貴重になりつつある字を書くと場面で
もっと気持ちよく書きたいのだ。
たかが字、されど字、かもしれないが
もっと丁寧に書き、私はもっと自分の字を好きになりたい。

不思議なもので書道を習っていた時は
そんなことは考えもしなかった。
上手くなりたいとは思っていただろうけれど
自分の字をもっと好きになりたいなんて
全く考えもしなかった。

時を経てこんな気持ちになるなんてね。

でもなんだか嬉しかった。
自分で自分の字を作り上げようとしていることに
妙な嬉しさが込み上がってくる。

よし。
とりあえずは、文字をゆっくり丁寧に書いてみよう。
そこから始める。
最近始めたイラストの中にも文字を書くようにしてみた。
その字でイラストが台無しになっている可能性もあるが
まぁそこはもともとイラストも完璧ではないので
お互い仲良く補い合ってくれるだろう。

いつか自分の字が
好きになれるといいな。

そう思った。

ではまた。