見出し画像

「みなさんどうぞ」

みなさん、こちらの作品はもうお読みになったでしょうか?

本当に良かったです。本当に。

そこでまたねじりは「あの小牧さん」にお願いさせていただきました。

「この物語のアナザーストーリー的なものを作ってみたのですが…」

小牧さんにご相談させていただき、無事ご本人の承諾を得られましたので
今回また物語を書かせていただきました。
前回の怪獣さんの物語とは形を変え、作品の「続き」ではなく
「アナザーストーリー的なもの」を作ってみました。

前回小牧さんとコラボさせていただいた記事はこちら↓

今回もまた同じく、小牧さんのOKがなければ成り立たない作品ですので
快諾していただけてとっても嬉しかったです。
小牧さん、本当にありがとうございました。

まずは小牧さんの作品「金平糖は星の種」を読んでいただき
その世界を理解していただいてから
こちらを読んでいただけると嬉しいです。
では、読んだ方は早速一緒に出発しましょうか!

【登場人物の説明】
男性=お父さん(主人公の父親)・あの子(主人公)・お母さん(主人公の母親)・ふたり(ねじりさん&相棒さん)

《はじまりはじまり~》

夜な夜な金平糖を食べていたお父さん。
どうやら甘いものは苦手みたいですね。
そんな所に登場したのは、またしてもあのふたり。

夜のお散歩をしていると、どこからともなく甘い匂いが。
どうやらふたりはその甘い匂いに誘われて
ここまでやってきてしまったようです。
ふたりはお家の中をそーっと覗いてみました。
するとそこには男性が一人。
とっても綺麗な色をした「小さな星」の前で
腕組をして悩んでいました。
ふたりは思わず声をかけます。
「すいませ~ん。」
すると、その男性が気づいてくれました。
「おや?こんな夜遅くにどうしたのかな?」
「ごめんなさい勝手に入ってしまって。でも、とっても甘くていい匂いがしたので、つい入ってきちゃいました。」
その男性は優しく、いいよいいよと言ってくれました。

そして三人で少しお喋りした後、ふたりは不思議そうに
その「小さな星」をじっと見つめました。
「あ、これ?食べるかい?とっても甘いけど大丈夫かな?」
「いいの〜⁉︎ありがとう!」
ふたりはにっこり笑顔でパクっ。
「美味しい〜♪これなぁに?」
「おや、知らないかい?これはね、『金平糖』っていうんだよ。そしてこの金平糖はね、特別な金平糖なんだよ。これは大切に食べなきゃいけないんだ。『友達の種』みたいなものなんだよ。」

ふたりはお父さんから詳しくそのお話を聞きました。
静かにじっと聞いていました。
そしてお話を聞いた後、ふたりはお父さんをぎゅっと抱きしめました。

するとお父さんはこう言いました。
「この金平糖を少しあげよう。さぁどうぞ。」
そう言ってお父さんは、ふたりにその大切な金平糖を分けてくれました。

画像2

ふたりの大喜びした姿を見て、お父さんもにっこり。
「欲しくなったらまたおいで。」
ふたりはお礼を言って帰って行きました。

それからふたりは考えました。
もらったこの金平糖。
折角ならみんなの為に何かしたい。
ふたりは悩みました。
そして気づきます。

これはあの子が、お母さんのお友達を増やすために
自分の大切なおこづかいで買った大切な金平糖。
それはそれは大切な大切な「金平糖」なのです。

「よし。」
ふたりは顔を見合わせてにっこりしました。
どうやら同じ気持ちのようです。

それからふたりはこの美味しい金平糖を
みんなに食べてもらうことにしました。
そうすることは、みんなを幸せにすると思ったからです。

画像2

こうしてふたりは「みなさんどうぞ」と書いた瓶を持って
色んな所を回り始めました。

お腹が空いている人や落ち込んでいる人
泣いている人や元気がない人がいたら
その人達にこの金平糖をプレゼントするのです。
そしてふたりは渡す時に、こんな事も言っていたそうです。

「もし良かったら、夜、星を眺めながらこれを食べてみて下さい。
とてもあったかい気持ちになれますから。」と。

そう言って色んな人達に、この特別美味しい金平糖を
プレゼントして回ったそうです。
この「星の種」が、みんなの「元気の種」になりますようにと
祈りを込めて。


金平糖は「お星さまの種」
あの子は自分のおこづかいで買った金平糖を
お皿に載せて枕もとに置くの。
夜が更ければその金平糖は空へ舞い上がり
やがて星になるんだって。
そしてそれはお星さまになったお母さんの
お友達になってくれるんだって。

***

お父さんは、あの子の用意する金平糖に
ずっと支えられていたのかもしれません。
甘いものが大嫌いなお父さんも
今や金平糖の大ファンになったかも…しれませんね。

おふたりさん。
お疲れ様でした。

そうそう。
そういえば、いつしかふたりには
お気に入りのスタイルができたんだって。

夜空に輝く星を眺めながら
カラフルな金平糖を食べるっていうのが
ふたりの特別なお気に入りのスタイル
なんだってさ。


《おしまい》


最後までお読みいただきありがとうございました。

小牧さんの作品があってこその、この物語です。
本当に感謝しかありません。
いつも素敵な作品を私たちに届けてくださり
ありがとうございます。
感謝を込めて。

ねじりより。



ではまた。





この記事が参加している募集

#note感想文

10,650件

#私の作品紹介

96,726件

最後まで読んでいただきありがとうございます🐨! いただいたサポートは創作の為に大切に使わせていただきます🍀