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AIがクリエイターに成り代わる日。

人工知能を持ったロボットが人間に成り代わり地球を侵略していく−
SF映画など定番のような展開が、現実のものになりつつあるんだな、というニュースが流れていました。
AIアバター。
すごいとは聞いてたけど、私はイラストレーターさんを敬愛してるのであんまり触れないようにしてたんですよね。こんなに進化してるなんてもはやホラーじゃん。久々にテレビに向かって
「まじか!」
って叫んでしまいました。
(声がデカすぎて次女がビクッてなってた)

少し前にね。
プログラマという職業は早い段階でAIに取って代わられてなくなるんじゃないかっていう論争があったんですけれども。
『確かにコーディングの部分は代わられるかもしれないね。でも構築の部分は人間がやらないと難しいね』という結論になったんです。
でもね。
人間様だってコーディングをコツコツやらないと設計できるようにならないんですよ。
そういう辛くて苦しい修行の段階を全部AIに放り投げて、いざ設計しようなんて話になったら
相当苦労すると思うんですよ。
もちろんプログラムを組まないSEでも優秀な方はいます。
でも最初から設計できる人はいません。
AIの技術は素晴らしいもんだと思うけど
使う人によってはほんとに飲み込まれてしまう気がしています。

ニュースのなかでは
漫画家さんの例えば背景の描画だったり、トーン貼りだったり、個性の出にくいところをAIに描かせるようなことが実現可能という話でした。
私はその業界の話には全然詳しくないので想像で話しますが、
『まだデビュー前の漫画家さんの卵さんたちが、有名な先生のアシスタントという形で、勉強しながら絵で生計を立てていく』
ということって、プログラムのコーディングに近いというか、野球で言う100本ノックのような、実践に近い自主練、というプロになるための必須科目だと思うんです。
だから、例えばそれが細かい作業の繰り返しだったとしても、AIに任せて楽をしてはいけないポイントだよなあ、と私の中では思ってました。

で。AIアバター。
それはもう、プログラムでいえばコーディングではなく設計にあたる、いわゆるクリエイティブな部分。
もっというとイラストというのは、エンジニアとか動画クリエイターと違って、その人の個性がすごくすごく出る分野です(羨望の眼差し)
例えば芸術家の絵が子供の落書きに見えるような、技術の上手い下手を超越した(もちろんベースにはあるんでしょうけども)素晴らしいアートが世の中にはたくさんあります(素人には理解できないような)
なので、世の中にたくさんの素晴らしいイラストレーターが産まれてきたとしても、作品を産み続ける限りファンは減りにくい稀有なお仕事だと思ってるんですね。
でもその、AIがそこに参画することによって、技術力の高い、抽象的な言い方をすればあたたかみのないデザインが世の中に大量生産されてしまうと、人の手で作ったアンバランスな美しさみたいなのがマイノリティな存在になり、違和感が生まれてしまうんじゃないかなあと懸念しているのです。

と、ここまで散々他人の畑で喋り散らかしてたんですけど、実はAIに淘汰されやすいのは、私みたいな大量生産クリエイターです。
詳しくはこちらの記事に書かせて頂いていますが

私はオリジナリティのあるデザインが作れなくても、それっぽいデザインを短納期で大量生産することによって薄利多売で生計を立ててきました。
オリジナリティが要らないなんて一番AIが得意とするところで、冒頭のこわい話にも繋がるわけです。

フリーランサーで活動してても、手に職がある限り定年はなく、情報系で仕事している限りはリテラシーの低さで他人に迷惑をかけることなくギリギリまで働こうと思っていました。
国民年金って安いし、そもそも私の年齢で老後まともな金額もらえるとは思えないし。住宅ローンとこれからたくさんお金がかかる二人の子供たち。お先真っ暗(そういうなよ)
でもこれから何十年も先に本当に需要があるのかとても心配です。
前の記事にも書いたようにマネージメント系の仕事なら仕事はあるかもしれません。でも管理系の仕事ってめちゃくちゃ組織に依存するのでつぶしが効かないんですよね。定年退職なんかしちゃったらそのあとどうにもならないし。

考え出すと本当に頭が痛いのですが、たぶん私みたいにAIに取って代わられるお仕事されてる方たくさんいらっしゃると思うんですよ。というか今のAIの進化スピードを考えると取って代わられない(しかも老後に困らない)仕事を探す方が大変だと思うんですよ。
色々考えた挙句、これから困らない仕事といえば…

AIエンジニアになるしかないですね(なれない)

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