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ブログでしか言えない話

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2018年11月の記事一覧

1年前の写真

写真を整理していたら、2017年の12月、去年に日本を旅した写真を見つけた。
旅と言っても、地元の岐阜から高山に行って、静岡に行くだけの、人に会うための短い旅だったのだけど、その時初めてゲストハウスというものに泊まり、そこにいたドイツ人と二日ほど過ごしたのだ。

見つけた写真は、彼女が持っていたカメラで撮られた私の姿だ。すごく面白い顔をしている。
これは確か、二日目の朝、ベーカリーに朝ごはんを食べ

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やりたい余裕

自分の文章を読み返す日がある。
一日中ずっと、自分が過去に生み出した文章を読み続ける。
そんなことをしていると、所々ある泣きそうな場所に引き摺られて、目のふちが熱くなる。緩やかな自傷行為のようだと思う。

なんでこんなことをしているのかわからない。
だけど、その時の私は何かがしたくて、でも何をすればいいかわからなくて。文字を書こうとしても一文字も納得するものが浮かんでこないし、他の人の文章を読んで

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世界の麻薬産業

世界の麻薬産業

最近、Amazonプライムで『世界の麻薬産業』というシリーズを見ている。

それを見ていて思うのだけど、結局規制するから大変なことになるのかなあ、という感じがする。
規制されるから、リスクコストで値段が釣り上がる。
そうすると麻薬産業にお金が大量に落ちるようになるので、麻薬を作る人が減らない。

コカインなんかを作っているのは南米の比較的お金を持っていない国で、「そりゃあ、お金たくさんもらえる

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ミルクティを淹れる

久しぶりにミルクティーを作った。
私はロイヤルミルクティが大好きなので、普通のミルクティを作る時でも、これでもかという量のミルクを使う。

面倒臭がりなので、どれだけ食器を汚さないでミルクティを完成させるかということに注力していると、答えのない問題を解いているようで少し楽しくなる。宇宙と同じだ。

出来上がったミルクティは、ミルク入り紅茶というよりも、紅茶風味のミルクと呼ぶ方がそれらしく思えるほど

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好きなこと

小学生の頃、毎月第三日曜日にプラネタリウムに行っていた。
私は宇宙の話を聞くのが大好きで、変なキャラクターが宇宙の話をしてくれるのを、星を見るよりも楽しみにしていた。
宇宙に旅をしていた。
広大な宇宙。地球から真っ暗闇に飛び出して。何もない空間に漂う夢をなんども見た。

中学生になって、宇宙の本を読むようになった。
恒星のでき方、宇宙の構成、宇宙の始まりと終わり。
特にブラックホールが好きで、分厚

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小さな愚痴

小さな愚痴

日常の小さな愚痴を言う場所があった。

それは言語学校のマネージャー1人のオフィスで、授業の合間や終わりによく居座っては、話をしていた。

頑張ってもできなかったこと、いき滞っている手続き、物を失くしてしまったこと。そんな"どうにもならない大変なこと"に溢れた愚痴を、彼女はよく聞いてくれていた。

私は少し潔癖のきらいがあって、愚痴を言うことはあまり得意ではない。
人の愚痴は言えないし、物の愚痴も

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優しいということ

優しいということ

この世界には、誰にでも優しい人というのが存在する。
彼らは分け隔てなく優しく、滅多に怒らず、誰かを馬鹿にすることもしなければ、誰にでも救いの手を差し伸べる。

私は、誰にでも優しい人が怖かった。怒りを表に出さないなんて苦しいのに、彼らは出さない。怒りも見せず、そればかりか人に優劣をつけずに優しくするなんて、人間らしくなくて不気味だと思っていた。

人は、怒りを持ってしまう生き物だ。誰かを憎み、蔑み

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トマトを好きな人と、嫌いな人

トマトを好きな人と、嫌いな人

ある動画を見ていて、良いなと思った説明がある。

私はトマトが好きではないけど、この世界にはトマトが好きな人がいることは知っている。ただ、私はなぜ彼らがトマトを好きか理解できないだけだ。だからと言ってトマトが好きな人を嫌うわけではないし、自分がトマトを好きな人よりも優れているとは思わない。

この言葉を聞いて、「きっと全てはこれだけなんだろうな」と思う。

自分が生きたいように生きるのがどうしてこ

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日常の娯楽品

日常の娯楽品

話していると楽な人がいる。

私は基本、人とのコミュニケーションはあまり好きではないんだけど、それでも話しているとすごく楽で、時折コーヒーを交えながら数時間話すような友人がいる。
それをずっと、なぜなのかなと感じていた。

ふと気がついた。彼女は私に何も求めていないのだと。お互いに、何も求めない会話をしているのだと。
彼女と喋っている時、彼女はよく「お互いに話したいことを話しているだけだから、相手

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大人になるっていけないこと

大人になるっていけないこと

私が紅茶を飲み始めたのは、小学生の時だった。漫画だか本だかに拐かされたのだ。

うちの人は紅茶を飲むような人ではなかったけれど、家にはいくつかティーバッグがあって、それを隠れて飲んだ。何かいけないことをしている気分だった。

初めは何がいいのかわからなかった。味はそこまでしないし、かといって完全に無味なわけでもない。美味しいと確信できるほど美味なわけでもなければ、飲むのが嫌になる程不味いわけでもな

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科学と芸術

今日は映画をちょこちょこ見て、ただひたすらに文章を書く、そんな日だった。
たくさんキーボードを打った手は痛みに悲鳴をあげるけれど、それでも止めない。浮かんだ言葉を忘れないように、見掛けの映画を一時停止してでも書く。どうしても書くのを止められない日が、月に何日かある。

こうして溜まったストックは、それから毎日毎日手直しして、時期が来たら投稿されていく。

「早く、今すぐに投稿したい」と思うものもあ

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なめらかにお金が回る世界

なめらかにお金が回る世界

企画を新しく始めたので、polcaさんのnoteアカウント開設記念と共に、これまでのpolcaについて振り返っていこうと思います。

一番始めの企画はこれ。

ネパールに行くための資金+αで経験の質を上げたい!
https://polca.jp/projects/sF6hkE2SLqC

これは本当にpolcaが始まったばかりの頃、Twitterがpolca祭りしてた時の企画。多分polca史上

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