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いったん離れて考えろ

ジェンダーにまつわる研修に参加した。
うーん、言語化できない感情が渦巻いている。とりあえず、少しでも自分の言葉に当てはめてみるメモみたいな記事を書いてみる。三十分一本勝負。

わたしの所属している会社は女性社員がとても多い。トップは男性だが、女性は会社の中で圧倒的マジョリティ。
社内の空気は、良くも悪くも、「わたしたちは社会の中で男性より弱い立場(マイノリティ)の女性ですよ」という暗黙の前提のもとに成り立っているように見える。何事かが起これば、男性上司は女性から「わたしたちマイノリティなので」という切り札を渡されるのではないかとひやひやしているようにも見える。「わたしたちマイノリティ」という強い横の連帯。

女性社員たちは、世の中のある種の女性が信念としているような「しょせん男なんて子どもだから。知らないふりして褒めときゃ手玉で転がせる生き物」と考えている節がある。
「わあー、すごいですね、さすがです!」の言葉は、男性を手中に収めたい気持ちなんかではなく昇進のためと思えば、マイノリティを行使することはただの戦略のひとつだ。

社内は気持ち悪いきれいごとが蔓延している。営利目的に活動するために人間が集まれば仕方ない結果なのか。繊細になればなるほど、敏感に捉えようとすればするほど自分が違和に負けていく。ジェンダーの問題だけに限らず。

育児休暇を申請する男性社員が増えてきていることも、生理休暇を取る女性が少なからずいることも、表層はとてもホワイトな会社。外面の良さはピカイチだな。「あれ? 今月生理早くない?」「わたし昔から不順なんですよお(無敵)」そうそう、そうやって弱い者は網目をくぐっていくんだよ。サバイブの方法? そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれない、という後者の意見は濁される。

正直に、まっとうに、誰もを尊重するなんて言わないしできるわけもない。これはあきらめろという意味ではなくて、本当にそうすることは無理だから。どこかである程度譲歩しなくちゃならないのは仕方ない。悲観的な意味ではなくて。

「美容部員さんってみんなが女性ぽいと思ってましたけど、違うんですね」
っていう感想、ちょっと嬉しかった。当たり前なんだけど、気づかないし考えないかもしれない。

ああ、オーバーヒート気味。まだ整理ついてないことも頭の中にいっぱいあるし、それが言語化できないのは悔しいけど。世の中で叫ばれている二次被害問題ともかなり重なっているように見える。マイノリティ内の格差。
まとまらないけど三十分経ったから終わり。考えることはやめない。


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