🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2022/2/21～27］

2022年2月28日 08:27

業務用だとおもいますが、こんなサイズがあるなんて…。

タバスコの消費量が多いのでついにガロンで買ってしまった(アホ) pic.twitter.com/DJ3v9FHaDq
— タバスコガロン (@nnaammii1) February 23, 2022

移し替えるのが大変そう…。

📰プレスリリース

📰大人気ゲーム「ポケットモンスター」のデリバードが主役 menu「ポケモンデリバリー」キャンペーン開始！

menu株式会社が運営するデリバリー＆テイクアウトアプリmenuは、「ポケモンデリバリー」キャンペーンを開催し、デリバリー専用でオリジナルの紙袋でのお届けや menuでしか手に入らないポケモンデリバリー特製グッズなど、豪華プレゼントが当たるキャンペーンを実施。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000046860.html

実際にポケモンをゲームでやったことある人以外は知らないと思われるあまり認知度の高くないデリバードですが、こうやってキャラクターコラボキャンペーンの主役になるとは…！

しかもグッズの完成度が高く、実際のデリバリーサービスのマスコットキャラクターみたいに見えますね。

なかなか大々的なプロモーション施策。

🗾国内のニュース

🗾ローソン、宅配「10分以内」　ネット購入の配達速度競う

ローソンはネットスーパーのスタートアップ、OniGOと組み、注文を受けてから原則10分以内に商品を届けるサービスを始める。イオンも約1万品目を最短30分で届ける。在宅定着によるネットスーパーの普及に伴い、企業の競争軸が品ぞろえや価格から配達スピードへと移ってきた。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC18APT0Y2A210C2000000/

国内でも引き続きQコマースは拡大の一途をたどっていますが、ついにコンビニの拠点がいわゆる"ダークストア"になったということで、この分野におけるローソンのスピード感は半端ないですね。

ただ、10分配達を実現するには、ダークストアはピックアップオペレーションに特化した倉庫である必要があるため、このあたりをどう解決しているのか、バックヤードの仕組みが気になります。（商品点数も700～1000点と少な目なので、このあたりもピックアップスピードを意識しているのかもしれません。）

🗾日立、顔認証を利用した小型無人店舗の実証実験～オフィスグリコとコラボ

日立製作所は「オフィスグリコ」を運営するグリコチャネルクリエイトの協力のもと、顔認証を利用し手ぶらで決済が行なえる小型無人店舗の実証実験を日立の事業所内で開始すると発表した。この実証実験では、日立が開発した小型無人店舗のサービスコンセプト「CO-URIBA（コウリバ）」を利用して実施される。

https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/1389737.html

オフィスグリコ程度の規模であれば、顔認証にしたところで、もはや顧客の利便性は変わらないのでは？と、思いましたが、「性別や年齢、時間帯といった属性と合わせて細かな購買情報が入手でき、在庫もリアルタイムで把握できるため、商品を機会損失なく販売できるようになり、収益向上が望める。」ということで、どちらかというとデータを取ることが目的のようですね。

🗾日本初のロボット遠隔オペレータースクール　無人宅配もお任せ

歩行速ロボットの運行管理者を育成する「ロボットオペレータースクール」が、岡山県倉敷市真備町地区に開校。モトヤグループの「日本交通教育サービス（JTES）」が運営。同社によるとロボの遠隔監視オペレーターを育成するスクールは日本初という。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2202/22/news078.html

「ロボオペレーター養成の研修は3日間。座学と実技の研修を通じ、運行管理に必要な知識や、遠隔監視する自動運転ロボットの走行にあたって発生するリスク管理手法などを学ぶ。」ということで、このあたりの技術や知識は各サービスごとに閉じられたものだと思っていましたが、これからロボット宅配が具体的に事業化していくなかで、このあたりのベース技術を持った人材が必要になってくる、ということですね。

🗾コカ・コーラがマイボトルの給水サービスを試験展開　廃棄物ゼロ社会の新たな柱に「容器の再利用促進」掲げる

コカ・コーラシステムは、マイボトルなどの容器の再利用を推進していることを明らかにした。ザコカ・コーラカンパニーが発表した新たなグローバル目標「2030年までに再利用可能な容器を25％にする」に合致する動きで、廃棄物ゼロ社会の実現に向けて、全てのペットボトルを100％サスティナブル素材に切り替えるリサイクルや軽量化・ラベルレスといったプラスチック使用量削減と並ぶ新たな取り組みの柱となる。

https://shokuhin.net/53048/2022/02/22/inryou/inryou-inryou/

「マイボトルを持参すると給水1回あたり60円。マイボトルを持たない人向けに紙コップを用意し、紙コップ利用の場合は給水1回あたり70円で販売する。」ということで、量がわかりませんが、自販機でペットボトルで水を買うよりは安いものの、普通にECで2ダース程度をまとめて買ってしまえば、そちらの方が安そうですし手間もかからなそう…。

とはいえ、「マイボトル洗浄機が併設されている点や強炭酸・弱炭酸の2種類の炭酸水を給水可能とした点が大きな特徴」ということで、ある程度の多様なニーズには対応してそうです。

🌎海外のニュース

🌎Grubhub、Buykとコンビニエンス・デリバリーで連携

グラブハブは超高速配達のスタートアップ企業であるBuykと提携し、ニューヨークとシカゴの消費者にBuykが仕入れた様々な食料品や便利な商品を15分以内に提供すると共同で発表。Buykは注文処理と配送を管理し、地元や全国のサプライヤーから2,000以上の商品と、同社のプライベートブランドの商品をグラブハブのマーケットプレイスに提供する予定。

https://www.grocerydive.com/news/grubhub-links-with-buyk-on-convenience-delivery/619278/

Grubhub側としては、集客と受注プラットフォームを貸すだけでお手軽にQコマース対応となるし、Buyk側としてもGrubhubというメジャープラットフォームの集客に期待できるしで、お互いにメリットが出るということですね。

ただBuyk側としてはどうしてもGrubhubへの手数料がかかるので、その分商品に転嫁せざるを得ないのか、はたまた広告費として飲み込むのか、このあたりの座組がきになるところです。

🌎中国当局がフードデリバリー会社に手数料の引き下げを指導

中国当局のグループは、飲食業の運営コストを下げるために、フードデリバリープラットフォームはレストランに請求するサービス料をさらに引き下げるべきだと発表。

https://jp.techcrunch.com/2022/02/21/2022-02-20-end-of-chinese-food-delivery-platforms-runaway-growth/

「Meituanの収益において手数料が占める割合は60％にも達している。」ということで、「苦境にあるサービス産業の回復を支援すること」が目的とは言っているものの、中国らしい独占企業に対する中央からの圧力とも捉えられそうです。

🌎【ドアダッシュ】、アルバートソンズから30分宅配！米消費者の「限りない欲望」で変化？

飲食店からの出前を中心に展開するオンデマンド・デリバリーサービスのドアダッシュは、食品スーパーチェーン第２位のアルバートソンズからの30分宅配をローンチすることを発表したのだ。34州に2,278店を展開する食品スーパー大手が宅配特急便を開始することで競合他社も追随しそうだ。

https://blogos.com/article/578987/

「まずロサンゼルスやデンバー、シアトルなど20都市にある330店から30分宅配を開始する。」ということで、Doordash自身もダークストアを持っていますが、手っ取り早く広めるには大手スーパーと組むのが一番ですね。

🌎NYCの法案では、食料品アプリが15分の配達時間を宣伝することを禁止する。

ニューヨーク市議会に提出される予定の法案は、労働者と歩行者の安全への脅威を理由に、オンデマンド食料品アプリが15分の配達時間を宣伝することを禁止するもの。

https://nypost.com/2022/02/21/nyc-bill-would-ban-grocery-apps-from-advertising-15-minute-delivery-times/?utm_source=reddit.com

「アプリの配達時間はニューヨーカーにとって便利だが、電子自転車やスクーターに乗った配達員が交通法規を破り、自分自身や歩行者を危険にさらす動機になる。」ということで、まだ法案として通ってはいませんが、生命への危機と天秤をかけられるとなかなか反論しづらいですね。

とはいえ、痛ましい事故が起こっていることも事実であり、ある意味熱狂しすぎたサービスの進化を一旦冷静にジャッジして、社会としてあるべき地点への着地を模索していく必要があります。

以上。

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