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🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ[2021/10/4~10]

下にスパゲッティも入っているそうです(笑)




📰プレスリリース

📰テクノロジーで外食の顧客体験を再定義するCRISPが、TechMagicとサラダ調理ロボットの共同開発を開始

株式会社CRISPは、TechMagic株式会社と、CRISPが運営するカスタムサラダレストランCRISP SALAD WORKSのモバイルオーダーアプリや店頭KIOSKと、TechMagicが開発する調理ロボットを連動して最大287万通りのカスタムサラダを自動で供給するサラダ調理ロボットの開発・実装を目指し契約を締結。現在は実現に必要な初期技術検証を完了し、2022年7月末の店舗導入を目指す。

CRISPがついにロボットにまでDXの手を伸ばしてきました。

店舗における "作業" と "接客" を分離し、"LTV を高めるための接客" に時間と意識を集中する環境を構築。」と、あくまでもデジタル化の本質を追求するようですが、CRISP SALAD WORKSは店員さんの調理過程も1つの体験なので、それがロボットに置き換わったときにどうか…ですね。


また、CRISPはデータドリブンは会社として知られていますが、「CRISP METRICS」として各種データを公開しているのはすごいです。

デリバリーにおけるこんな数値まで詳らかに公開されていますし、googleデータスタジオで作られているので、日付や拠点を変えればリアルタイムに数字が変化します。

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さらにソースのレシピまで公開しているので、飲食業界を盛り上げる、ビジネスを再定義しながら外食を進化させていく気概が見えますね。



📰トレタ、favyによる「RaaS構想」に全面参画。外食DXで、コロナ禍で苦しむ飲食人の再チャレンジを支援!

飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」を開発・販売する株式会社トレタは、株式会社favyと連携し「RaaS構想」を展開。株式会社favyがプロデュースする飲食店での実体験や顧客店舗へのツール導入支援を通して、レストランテック各社のシステムを統合することで、飲食店のDX導入効果の最大化を目指す。

第一弾の取り組みとして「株式会社favyが運営するシェア型レストランのノウハウを活用し、シェアレストラン構築支援・運用支援の取り組みの一環として、閉店した横丁スタイルの飲食店の再生に挑戦する "横丁リブート計画" を行う。」ということで、こちらの事例がまさに第1弾ということでしょうか。


トレタといえば、ダイヤモンドダイニングを支援して出店した「焼鳥IPPON」に行ってきました。

入口はパリッとした佇まい。

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店内は大きなカウンターが設えてあって、注目すべきはテーブルの上が超すっきりなこと。

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メニューは自身のスマホで専用のQRコードからWEB注文。またこの注文の仕組みが良くできていて、ストレスを全く感じさせずにかつ紙では実現できない表現で注文が捗る!

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大前提として料理がめっちゃおいしい。

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一つ上のCRISPにもありましたが、店員さんは料理を運ぶこととお皿を下げることくらいしか作業が無いので、積極的にお客さんとコミュニケーションをとっていました。

最後の支払いに至るまですべてにきめ細やかな設計がされたWEBアプリは、ユーザが気を遣うことなく飲食体験にうまく溶け込んで、これこそがデジタル化の本質だと改めて感じました。



📰植物肉「ミラクルミート」のDAIZと丸井グループが資本業務提携、体験型店舗やZ世代への訴求を通じて、消費者の植物肉の認知度向上を目指す

発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・生産するスタートアップであるDAIZ株式会社は、株式会社丸井グループと資本業務提携を行った。本提携により、両社は丸井グループが強みとするブランディングや体験型店鋪などの共創により、植物肉「ミラクルミート」の消費者の認知度向上と植物肉を食す文化の啓蒙を図る。

具体的な取り組みは以下の通り。

● 「ミラクルミート」のブランディング強化
・各種企業コラボや体験型イベントなどの共創実績を活かしたコンサル
・Z世代に対する訴求や商品開発
● 丸井グループのリソースを活用した「ミラクルミート」の販売促進
・年間2億人が来店するマルイ店舗にて体験型店舗の設置
・700万人を超えるエポスカード会員に向けたマーケティング
・小売ノウハウの提供や接客支援

丸井側が総力を上げての全面バックアップという形ですね。
食だけでなくD2Cという分野においても、丸井は積極的にスタートアップと業務提携を図っており、新たな価値創造へ向けてトップダウンで取り組んでいく気概を感じます。

丸井の全体戦略はこちらが参考になります。



📰バーミヤンが「BAR(バー)ミヤン」はじめました。豊富な中華料理とともに、サクッと気軽にアルコールを楽しもう!

株式会社すかいらーくレストランツが運営する「バーミヤン」では、「BAR(バー)ミヤン」と称してアルコールメニューを拡充。さらにアルコールのお供や、おかずにもなるメニューを新たにラインナップすることで、ご家族でのお食事でも、気軽にアルコールをお楽しみいただける。

あまり販促施策は取り上げないようにしていますが、こちらはネーミングが良かったので。

しかもお求めやすい価格設定!




🗾国内のニュース

🗾2021年8月の市場動向、外食・中食売上は2019年同月比27.3%減、出前は2019年同月比36%増

コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2021年8月の外食・中食市場は、2019年8月比で売上が27.3%減少し、前月比7.4ポイント減。全業態計イートイン売上は8月に同50.2%減で、前月比7.5ポイント減。出前は、8月の売上が2019年同月比で36%増とプラス成長が続いている。

2021年8月において、コロナ前2019年8月と比べています。

居酒屋を筆頭に依然としてファミレスやレストランのイートインが厳しい状況。

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出典:NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ


また、こちらの喫食パターン別推移はわかりやすいですね。

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出前は2019年比で基本はプラスになっていますが、まだ月によって大きくバラつきがあります。



🗾未来の宅配はこうなる?自宅の庭までドローンが食料品を配達 注文からわずか数分 北海道上士幌町

十勝の上士幌町で、最新ドローンを使った実験が始まった。雄大な景色が人気の上士幌町・ナイタイ高原牧場のテラスにドローンが運んできたのは「地元産の和牛」。飛行距離「2.5キロ」、さっぽろ駅から北24条駅までの距離を、わずか7分で届ける。ドローンを使ったこの実験は、上士幌町と地元の観光会社などが取り組む新たな観光商品の開発。

記事内動画における前半の牧場の実験についてはリアリティがなく、もはや失敗のしようがないものだと思いますが、後半の民家へデリバリーした事例はリアリティがあっていいですね。



🗾広島の百貨店が「ENEOS」宅配サービス 食品フロアのほぼ全ての商品が対象

広島の百貨店「福屋」で、宅配サービス「ENEOS(エネオス)買物代行」が始まった。燃料油販売大手のENEOSが今年3月から広島市で実証実験を始めたサービス。注文は、ホームページか電話から行い、注文内容を基にスタッフが商品を代行購入し、自宅まで届ける。商品は対面で引き渡し、決済を行う。

まさかガソリンスタンドのENEOSが買い物代行を行うとは…。

まだ注文時間と配送時間に縛りがあり、手数料もそれなりにかかります。

また、依頼時には各商品の価格が分からないという部分が利用にどこまで影響してくるかですね。

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🗾豪華フードをテイクアウト、大阪のホテルに新フロアオープン

JR大阪環状線「弁天町駅」直結の「アートホテル大阪ベイタワー」は、新業態の飲食フロアを2階にオープンした。パティスリーとして営業していた「SARAS」を拡大し、2階全体を同ホテル経営の飲食フロアとして展開する形となった今回のオープン。

ホテル内の既存レストランをデリバリーやテイクアウト対応する手法が広がっていますが、こちらはデパ地下にあるようなデリカテッセンをオープンさせた事例。

ホテルにおける"宿泊"以外の集客として新しい形だと思います。




🌎海外のニュース

🌎グーグル系Wingがドローン宅配を本格化、モールの屋上を発着場に

グーグルの親会社アルファベット傘下のウイング(Wing)は、ショッピングセンターの屋上をドローンの発着場所として活用する、世界初のデリバリーサービスの立ち上げを発表した。同社は、オーストラリアの小売店グループVicinity Centresと提携し、クイーンズランド州ローガンにあるモールの屋上からドローンを飛ばし、顧客の自宅に商品を配達する。

前回のnoteではカラスに襲われる様子を取り上げましたが、順調にプロジェクトは進行しているようです。



🌎イスラエルの日本食チェーン、ドローンによる宅配開始

イスラエルで展開する日本食レストランのチェーンはドローンを使用した注文の宅配サービスを試験的に開始する。パイロット・プロジェクトは10月6日から8日間にわたって開催される。

本noteでドローンデリバリー3つ目の事例。

これだけ本格的な実証実験が各国で重なるのは珍しいですね。



🌎中国デリバリー大手、独禁法違反で罰金600億円 ITへの締め付け

中国の規制当局は、飲食宅配サービス大手の美団が独占禁止法に違反していたとして、約34億元(約600億円)の罰金を科すと発表。今年4月にネット通販大手アリババ集団に対して、独禁法違反で中国では過去最大となる約3千億円の罰金を科すなど、中国政府はIT大手への締め付けを強めている。

自社に出店する飲食店などに対して、支配的な地位を利用して競合他社に出店しないよう求めていた。」ということが理由なので、当然と言えば当然ですね。

ITへの締め付けとは記事に書いてありますが、アリババ&美団の複占状態の中国市場においては、行うべき対応だと思います。



🌎自律走行の宅配ロボット、ロンドン郊外で大活躍

英ロンドン郊外のミルトンキーンズはラウンドアバウトの多さやコンクリートでできた牛の像が有名だが、新しい特徴がもう一つある──購入した商品を届ける宅配ロボットの一群だ。隣町のノーサンプトンとここミルトンキーンズで合わせて200台のロボットが活躍している。さらに国内5か所で新たに計500台の導入が予定されている。

すでに3年前から稼働していたということで、「住宅街をせっせと行き来するこのロボットに人々が目をとめることはほとんどない。」というのがスゴイですね。

youtubeで「starship robot」等で検索すると、リアルな稼働動画をたくさん見ることができます。

2019年あたりから普通に稼働しているのがすごい…。




以上。

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