俺は川島さんに告げ口をしたようで 口の中がずっと苦い感じでした。。 川島さんから預かった封筒とお金をもって 市民病院に入院している中岡のお母さんところに 届けに…
物語の登場人物モデルはいますが フィクションです。 俺は根性を決めて事務所に行き 入口のインターホンを押した。 大袈裟に腕と頭に包帯を巻いて行った ピンポーン…
3対1で勝てるわけもないのに 俺はあの状態を黙って見ておれず勝負を挑んでしまった。 「それ何の金や」 「ボケか 中岡が博打で負けたんや」 トカゲ目の隣の奴がそう言…
中岡のお通夜には無理をして お母さんが挨拶をしていた。 しなびたきゅうりの様に 顔色が悪く風が吹いたら そのまま倒れそうなぐらい フラフラしていた。 麻紀が横で…
足の傷は完全には治っていませんでしたが 俺は川北病院を退院し家に戻りました。 夏休みが始まったこともあり しばらく家で寝てました。 じりりーん 電話が鳴って取る…
闇雲にバイクを走らせ、諏訪山から 再度山方面を通り何となく六甲山 を目指しました。 その頃はノーヘルからヘルメット着用に 変わる頃でしたが当然ノーヘルでした。 …
中岡の充実した表情を見て瞬間自分も 清々しい気持ちになりました。 けれどその気持ちをかき消す どんよりとした黒いなにかに少しづつ 心が支配されていってるような感…
玄関のドアをドンドンされて 安眠を妨害され怒りが頂点に達し どうしようかと思いました。 「どちらさんすか?」 ドアを開けずに答えました。 「ドア開けんかい!!」…
俺が中学3年生の頃両方が合併して中央区に なった葺合区二宮町から生田区加納町に引越しました。 生まれ育って住んでたのはそのどちらかしかなく 生田区で生まれ葺合区…
中岡があんなに人に溶け込むのがうまいとは 思いませんでした。 チキンのドラムだけくれ事件で西村さんを脅してた奴とは別人のように 変わりました。 「だい 俺ほんま…
俺は麻紀と別れその足で ケンタッキー元町店に行きました。 店の奥を見るとだぶだぶのスーツを着て 変なネクタイの締め方した中岡が店長から 機械の説明を受けていまし…
麻紀と行って大奮発したれんが亭のステーキは値段の割には 味はボチボチだったように思います。 神戸では麤皮さんが有名ですが小学校に行く通り道にあり いつもコックの…
不良の片割れの西山は偶然にも幼馴染で 昔、二宮に住んでた頃近くの公園で友達になり よく俺の家に遊びに来てプロレスの技をかけて 遊んでました。 とことんやるのでや…
中岡の妹、麻紀を日曜日にどこかを連れていく約束 をしていたのでバイト代を貯めて普段行けないような ところに連れて行ってあげようと思いました。 「もしもし」「中岡…
店長は中岡を雇う事を渋っていました。 なんとなく大丈夫と思っていたが 後になってやっぱあかんわとか言いそうな 雰囲気があったので俺は中岡を喜ばした ものの不安で…
中岡に〇くざをやめろとけしかけ 事務所までついて行き辞めさせた以上 「俺には責任がある」とガキながら 男気に燃えてました。 (どないかしてでも雇ってもらうように…
中元大輔
2017年5月2日 16:58
俺は川島さんに告げ口をしたようで口の中がずっと苦い感じでした。。川島さんから預かった封筒とお金をもって市民病院に入院している中岡のお母さんところに届けに行きました。いつもいるはずの麻紀はその場所にいませんでした。「中元さん 本当にすみませんーーー」「いえ そんなん謝らんといてください」「僕なんもしてませんし、ただ頼まれて届けに来ただけです。」お母さんはベットの上
2017年3月29日 19:56
物語の登場人物モデルはいますがフィクションです。俺は根性を決めて事務所に行き入口のインターホンを押した。大袈裟に腕と頭に包帯を巻いて行った ピンポーン「へぃ どちらはんでっか?」「中元と申します。」「川島さんと約束してました。」「どうぞ」対応の声は怖いけど組長宛の大事なお客さんに失礼な対応はできない。だからと言って大事なお客さんばかり来るとは限らない
2017年3月24日 09:07
3対1で勝てるわけもないのに俺はあの状態を黙って見ておれず勝負を挑んでしまった。「それ何の金や」「ボケか 中岡が博打で負けたんや」トカゲ目の隣の奴がそう言った。(やっぱりか)中岡はどこか純粋なところがあった。吸収された方の組出身だしいじめられてるとも言ってたのでイカサマ博打を断れなかったのかもしれない「ガキ 調子に乗んな」俺は意識を失うほどガタガタに殴られ蹴
2017年3月20日 12:51
中岡のお通夜には無理をしてお母さんが挨拶をしていた。しなびたきゅうりの様に顔色が悪く風が吹いたらそのまま倒れそうなぐらいフラフラしていた。麻紀が横で寄り添い赤い目をしていた。小堀さんはショックで倒れてしまいそこにはいなかった。俺はお母さんに挨拶をした。お母さんは弱々しく俺の手を握りしめ目を真っ赤にしてわんわん泣いていた。しわしわでガサガサの手だった。
2017年3月17日 11:36
足の傷は完全には治っていませんでしたが俺は川北病院を退院し家に戻りました。夏休みが始まったこともありしばらく家で寝てました。じりりーん電話が鳴って取るとケンタッキーの山本店長でした。「おぉおぉ な なかもとくんかぁ」なんか只事でない雰囲気です。「もしもし どうしました?」「中岡君店で倒れて 今、市民病院に運ばれたわ」「えっ!!ほんますか」「なにあった
2017年3月4日 12:31
闇雲にバイクを走らせ、諏訪山から再度山方面を通り何となく六甲山を目指しました。その頃はノーヘルからヘルメット着用に変わる頃でしたが当然ノーヘルでした。再度山からのコースはプロのレーサーが練習したり暴走族がよく走っているくねくねした対向車の見えないカーブの多い道でした。調子に乗ってドンドン加速しながら走っていると道路が少し茶色い事に気づきました。今から考えると
2017年3月3日 13:13
中岡の充実した表情を見て瞬間自分も清々しい気持ちになりました。けれどその気持ちをかき消すどんよりとした黒いなにかに少しづつ心が支配されていってるような感じでした。その頃オカンも親父もほとんど家にいませんうちの家庭は崩壊していました。そのせいか俺は荒んだ気持ちになって毎日夜遊びに出かける様になりました。麻紀ともあれ以来会ってませんでした。あの頃は携帯もないので
2017年3月1日 11:37
玄関のドアをドンドンされて安眠を妨害され怒りが頂点に達しどうしようかと思いました。「どちらさんすか?」ドアを開けずに答えました。「ドア開けんかい!!」「ガキ コラ!!」ドアを開けずに返しました。「じゃかましぃ ボケ いなんかい」「〇ンカス」〇ンピラ達はガンガンドアを蹴りまくっています。(よぅーし あの技いったるでw)初めてチンピラたちが家にやってきた後秘
2017年3月1日 11:33
俺が中学3年生の頃両方が合併して中央区になった葺合区二宮町から生田区加納町に引越しました。生まれ育って住んでたのはそのどちらかしかなく生田区で生まれ葺合区に引越しまた生田区に戻ったみたいな感じですね。そのころはすこぶる景気がよかったのですが第1次オイルショックと呼ばれる原油価格高騰の影響でそれまでの高度経済成長が終わりを迎えました。それでもいまよりもずっと世の中に活
2017年3月1日 11:26
中岡があんなに人に溶け込むのがうまいとは思いませんでした。チキンのドラムだけくれ事件で西村さんを脅してた奴とは別人のように変わりました。「だい 俺ほんま生きててよかったわ」「足洗ろてほんまよかった。」しばらくして山本店長から電話がありました。「中岡君 ごっつい頑張る言うて評判やで」「スーパーバイザーのお気に入りや」「へぇ~」「ほんますか?」「おぅ でもまだ時
2017年3月1日 11:19
俺は麻紀と別れその足でケンタッキー元町店に行きました。店の奥を見るとだぶだぶのスーツを着て変なネクタイの締め方した中岡が店長から機械の説明を受けていました。瞬間2人とも俺を見つけ同時に「おぅ」と言いました。「中元君 中岡君もう今日から働いてもらうことになったで」「えー そうなんすか」中岡を見るとなんかすがすがしい表情をして〇くざの時の野良犬みたいな目つきが和
2017年3月1日 11:17
麻紀と行って大奮発したれんが亭のステーキは値段の割には味はボチボチだったように思います。神戸では麤皮さんが有名ですが小学校に行く通り道にありいつもコックの人が休憩時間にキャッチボールをしていたのを覚えています。それ以降A-1かみやすがよく行くステーキ屋さんになりました。「こんな高いとこ初めてきたけど。。。美味しかった」「連れてきてくれて嬉しい」麻紀が店を出てニコニコ
2017年3月1日 11:08
不良の片割れの西山は偶然にも幼馴染で昔、二宮に住んでた頃近くの公園で友達になりよく俺の家に遊びに来てプロレスの技をかけて遊んでました。とことんやるのでやるたびに俺の技が決まり泣いていたひ弱な奴でした。「おまえだいか?」「あぁ お前西山か?」と言った瞬間子供の頃と同じ肘うちから膝蹴り卍固めの3連発の得意技を繰り出しました。横にいた亀井は唖然としています。子
2017年3月1日 10:48
中岡の妹、麻紀を日曜日にどこかを連れていく約束をしていたのでバイト代を貯めて普段行けないようなところに連れて行ってあげようと思いました。「もしもし」「中岡さんのお宅ですか?」「はい」「麻紀さんいらっしゃいますか?」「あっ 中元君??」「そう」「えーー 電話してくるなんて珍しいやん」「どうしたの」「いや どっか連れてってて言ってたやん」「どこ行きたい?」
2017年3月1日 10:44
店長は中岡を雇う事を渋っていました。なんとなく大丈夫と思っていたが後になってやっぱあかんわとか言いそうな雰囲気があったので俺は中岡を喜ばしたものの不安でした。しばらくして店長と阪神VS広島戦を甲子園に見に行きました。店長に念願の甲子園のカレーを奢ってもらい本当は未成年なのでダメですが生ビールも奢って貰いました。いまはテレビの性能がいいのでテレビで見るのも
2017年3月1日 10:26
中岡に〇くざをやめろとけしかけ事務所までついて行き辞めさせた以上「俺には責任がある」とガキながら男気に燃えてました。(どないかしてでも雇ってもらうようにするで)心の中でそればかりつぶやき、卑怯な作戦ですが阪神広島戦をたてにして必死でお願いしました。「中元君、あのなぁ いくらやめたと言うても〇くざは〇くざやろ」ふつう誰でもそう思うのは仕方ない事かもしれません。世の