卑怯な大人24

俺が中学3年生の頃両方が合併して中央区に

なった葺合区二宮町から生田区加納町に引越しました。

生まれ育って住んでたのはそのどちらかしかなく

生田区で生まれ葺合区に引越しまた生田区に

戻ったみたいな感じですね。

そのころはすこぶる景気がよかったのですが第1次

オイルショックと呼ばれる原油価格高騰の影響で

それまでの高度経済成長が終わりを迎えました。

それでもいまよりもずっと世の中に活気があったような

気がします。

うちの家にも不穏な空気が流れだしオヤジはほとんど家に

いなくなりオカンもヒステリックになって行ってたのを

覚えています。

毎日のように家に取り立ての人が来るようになりました。

ドンドン　ドンドン

中岡かと思ってドアを開けると〇ンピラ丸出しの2人組が

立っています。

何故かドンドンされるときは寝ているときが多く

ドンドンうるさい音で機嫌は最高に悪い方向へ行きます。

玄関の戸は鉄ですが覗くスコープではなく監獄のような

四角い戸が付いていて昔のトイレの戸についてる上にあげて

右にスライドさせるチャチイ鍵がついていましたが

ガタガタやるうちにネジが飛んでしまい割りばしを突っ込んでいましたｗ

なのでいつもいきなりドアを開けていました。

機嫌が悪いのと2人は見るからに悪人そうなので

わざとこちらも悪い対応をしました。

「お父さんかお母さんおるか？」

「おらへんけど」「あんたら誰？」

「お前生意気なガキやのう」「なめとったらいてまうぞ　コラ」

背に小さい方のパンチパーマのやつに

胸ぐらをつかまれ脅されボディに蹴りを入れられました。

「クソガキのくせにいちびりくさって」

「うぅー」

「いつ帰ってくんねん？」

「わからんわ」

強引にドアを閉めました。

ドンドン　ドンドン　ガーン

ドアを蹴ったみたいです。

蹴られた腹が赤くあざになっていました。

この頃は何でもありで今の時代でこんなことしたら

すぐに警察が来ますね

「しつこいのう」「わからん言うとぉやろぉ」

一旦ドアを開けてそう言いました。

2人の1人が足を入れ手でドアを開けようとしましたが

足を押して手を払いガーンとドアを閉めました。

しばらくガンガンドアを叩くのを無視してると

諦めて帰ったようです。

（くっそー　絶対今度反撃したる。。）

また絶対来るからもし来たらどう反撃するか

2人組なので普通にやったら絶対負けると思い

作戦を練りましたｗ

ある日気持ちよく寝ていると今までで

最高に大きい音でドアをガンガン叩く音が

聞こえてきました。

家には俺以外誰もいません

（クッソー絶対あいつらやな）（もうほんまメッチャ腹立つ）

布団をかぶってやり過ごそうとしましたが

丁度いいとこで目が覚めました。

（ダッボーーー　はがいのぉ～）

怒りが頂点に達しましたｗ

あいつらをぎゃふんと言わす

秘策を繰り出す機会が来ました。

今度はドアを開けずに対応しました。

「どちらさんすか？」

「ドア開けんかい！！」「ガキ　コラ！！」

思った通りあいつらです。

「じゃかましぃ　ボケ　いなんかい」「〇ンカス」

〇ンピラ達はガンガンドアを蹴りまくっています。

続く