卑怯な大人25

玄関のドアをドンドンされて

安眠を妨害され怒りが頂点に達し

どうしようかと思いました。

「どちらさんすか?」

ドアを開けずに答えました。

「ドア開けんかい!!」「ガキ コラ!!」

ドアを開けずに返しました。

「じゃかましぃ ボケ いなんかい」「〇ンカス」

〇ンピラ達はガンガンドアを蹴りまくっています。

(よぅーし あの技いったるでw)

初めてチンピラたちが家にやってきた後

秘策を練るというか対策というか反撃というか

なんかないかとアイデアを探していました。

その頃マサシ君という4コマ漫画にはまってましたので

それを読みながら考えていました。

その漫画はオチが何とも言えずふざけてて面白かったですが

今は絶版になっているようですね

その中でこれやと思った技があり漫画の話が実際にやって通用するとは

思いませんでしたが実験してみました。

その技はアイロンのスイッチを入れて鉄のドアとドアのノブにあて

熱くする技です。

しばらくドンドン音がして一瞬静かになりました。

「熱っーーーーーー」「なんやこれ」

ドアノブをガチャガチャ回す音がしました。

「アツッーーーー 」「うぁわーーー」

「なんでこんな熱いねん」「なんかやばいんちゃうかぁ~」

「もう行こうぜ」

2人組は去りました。

まさか逆側でアイロンを当てているとは夢にも思わないと

思いますがまんまと成功して腹を抱えて笑いました。

まぁこんなホームアローンみたいな技2度とはできないですがねw

家がそういう状態に陥ってたのと音沙汰がなかったので

中岡の事もすっかり忘れていました。

夜のバイトも一旦休憩で俺はただ学校に通う毎日でした。

ある日中岡の事が気になり学校帰りにケンタッキーの元町店

に顔を出しました。

山本店長がいつもの表情でいました。

「おーー 中元君久しぶり 元気か~」「よかったら働いて帰れや笑」

「あ いえ ただ遊びに来ただけです。」

「そうかぁ~」「中岡君おるで」

店の奥を見るとあちこちを磨いて掃除している中岡がいました。

俺に気づき汗だくのまま近寄ってきました。

「だい 俺なんか毎日充実してるわ」

「来月結婚式あげるから来てくれよな」

「ていうかもう一緒に住んどんねん笑」

知り合った〇くざの時と同じ人間かと思うぐらい生き生きと

輝いた表情でそう言いました。

「お~ そうなんか」「絶対行くわ」

「お前ところで麻紀と会ってる?」

「いや バイトも行ってないし連絡もなんかしてない」

少し話して帰りました。

中岡は幸せそうでした。

続く。。。

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