卑怯な大人22
俺は麻紀と別れその足で
ケンタッキー元町店に行きました。
店の奥を見るとだぶだぶのスーツを着て
変なネクタイの締め方した中岡が店長から
機械の説明を受けていました。
瞬間2人とも俺を見つけ同時に
「おぅ」と言いました。
「中元君 中岡君もう今日から働いてもらうことになったで」
「えー そうなんすか」
中岡を見るとなんかすがすがしい表情をして〇くざの時の
野良犬みたいな目つきが和らいで幾分澄んだ目になってるような
気がしました。
中岡はバイトのお姉さんたちに挨拶をしまくって愛嬌を
振りまいています。
その中の四国から来た田舎弁丸出しの小堀さんは何故か
中岡を見てニコニコしています。
小堀さんはトーアロード店に研修に来てたので知ってましたが
下ネタがメチャ好きで顔はお世辞にも美人とは言えませんが
性格の楽しい人で足はこんなこと言ったら怒られますが
超大根足でおしりの大きい人でした。
「よろしくお願いします」
「ウィス」「ウッス」「ウッス」
若干〇くざぽい挨拶の仕方ですが挨拶されて嫌がる人はいません
「よかったなぁ」「頑張れよ」
「おぅ~ ほんま だいのおかげや」「俺頑張るわ」
「で 麻紀とどないなった?」
「なんでしっとんねん」
「あほか 麻紀嬉しそうに歌、歌いながら服着てたからどこ行くねんて聞いたらお前とデートやって言うとったわ」
「泊まったな?」
「うん」
「お~ これでもうお前と俺ほんまの兄弟分やなぁ あはは」
「それやめとけよw」
「あーおれなんか胃が痛い」
中岡がポケットから正露丸の瓶を出してきて
真っ黒の粒を10個ほどぽいと口に入れました。
続く。。。
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