レバレッジを掛ける

ビジネスを行う際に、自分一人ではできる事に限界があります。
それは、いかに優秀な人でも、人的リソースの面、専門知識の面、
両方での不足が大きな仕事の達成に辿り着けない原因となります。

つまり、ごく当たり前かも知れませんが、人に協力して頂いて始めて、
ビジネスは成り立ち、成功への一歩を歩めることとなります。

その時、考えるべきはレバレッジで、
日本語として捉えると「てこの作用」と言ったりします。

これは難しい事を言うつもりは無くて、1の力で1を動かすのでは無く、
支点を変える事で、1の力で3なり5なり10なり動かすと言う意味です。

経済活動においては、借金なり信用取引などで使われる
ある種、危険性の高いかも知れない考え方ではありますが、
ビジネス感覚だと、もの凄い重要な価値観として捉える事ができます。

それは、システム利用でも、人的資本利用でもどちらにおいても、
「任せられる事は任せる」ことが前提として捉える事ができます。

力点としての、自分の押せる力は普通の人が1だとして、
どれだけ能力があって凄い人でも2が良い所だと私は考えています。

なぜなら、人にとって与えられている時間は等分で、24時間。
その中で働ける時間を取ったとしても、やはり
掛けられる時間には限界があると考えているためとなります。

では、結果に差異が出てくるのはなぜでしょう?

なぜ、同じ営業なのに、努力もしているのに、
10倍以上の営業成績の差がつくのでしょう。

なぜ、あの人はあんなに大きなプロジェクトを持って、
様々な業務を抱えているのに定時で帰っているのでしょう。

それこそがレバレッジだと私は考えています。

本当にざっくりレバリッジの要素を考えると、
「人に任せる力」「人に正確に遂行させる力」
「新たに仕組みを考える思考力」「改善力」
「システムをつくる力」「トラブルを解決できる力」
「思考をアレンジできる力」「人の手を借りる力」
「可愛がられる力」「この人の為ならと思わせる力」
こんな所が重要な所でしょうか。

私は、昔から自力に頼りがちだったのですが、
今の会社に入って、人の力を借りるという事ができるようになり、
本当に仕事の幅が広がりました。
というより、変化せざるを得なかったのかも知れません。

簡単に言うと、私は人に任せる事が出来なかったのです。
全部自分でやろうとして、自分を苦しめるという行動を、
何十回取ってきたのかもわかりません。

その中で学んだというより、気づくべきだったんです。
自分が0.5の力をかけてやっている事で、
仮に他の人が0.8の力をかけてやれるのであれば、
任せる事で、雇用を生む事もできれば、
自分に0.5の余力ができるので、やれる事の幅が広がる事に。

人にはそれぞれ能力や適性があるので、
自分と同じ基準を求める事はなかなか難しいですが、
幅をもった正確性と出来上がった制作物の出来を一定度合いに収めれば、
全て自分が行う必要なんてものはほぼありません。

これこそがコントロールが重要視される元であり、
マネジメントがいかに重要かという事を示すものとなります。

また、支点も重要です。
支える要素が崩れてしまってもいけないし、
偏り過ぎて、自分が楽をしているという事になっても人はついてきません。

つまり、上記に書いているレバリッジの要素は、
自分自身が「知的ハードワーク」を徹底的にやっている事が前提になります。

加え、人を巻き込むという事は、その人の時間を奪っている訳なので、
成功に引き上げるための責任がついて回ってきます。
要は、うまくこなせばいいんですけどね。

世の中は日進月歩で変化しています。
変化をする為には、自分自身が変化していく事が重要です。
その時、自分自身に変化する余力を残しておかないと、
変化すべきときに変化を逃す可能性があります。

特に社会人になって時間が経っていない人に伝えたいのですが、
実力をつける事ももちろん重要なのですが、一番重要なのは、
「仲間をつくる」事が何よりも重要です。

私もチームとして一緒に働いている方を部下とは思っておらず、
パートナーとして捉えています。
名前にもこだわるぐらい重要な存在が仲間だったりします。

自分一人では何も出来ません。
まず、そこを認める事からが全てのスタートなのかも知れません。

さて、明日からできるレバレッジは何でしょうか。

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