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「善く在る」ということ

私の中の重要な価値観として、「善く在る」というものがあります。
全ての行動の判断軸として「善であるか、否か」を前提に考えるものです。

人間って堕落しやすい生き物だと思っていて、「赤信号でもみんなで渡れば怖くない」ということが平気で起こりますし、仮に正義という独断の下に「あの人がこう言っているなら」という自分の善とは真逆の行動を行う方もいらっしゃいます。

この価値観は上記の事例とは一線を引いており、自分が納得して、大多数のステークホルダーの事も考えた上で、自分が「善」と思うことを守って、行動するという事に焦点を当てております。つまり、倫理観の問題です。
倫理観は絶対的なものであって、忘れてはならないものと考えています。

社会的に自分及び自分が生み出す組織やプロダクトが持続可能な価値を持つ為には、常に倫理観を持たないとすぐ「売れるから」「儲かるから」「これはヒットできる」という安易な方向に流れやすくなります。
ビジネスにおいて、この目の前の利益を追求すること自体は完全否定はすべきではないとは思うものの、長期的で持続可能であるという価値観を追っていった場合は、やはり短期的で一時的で近視眼的な視点にならざるを得ないのかなと考えています。

だからこそ、自分自身の人生を歩む場合でも、ビジネスに置き換える場合においても、「善く在る」という価値観は、自身の人生における長期的な成功を求める為に必須に近い考え方なのかなと考えています。

それは日常生活にも表れ、常に「善」を基準とした倫理観を持った行動を心掛けると、善い人が集まり、善い縁に恵まれ、善い仕事が舞い込むのかなと私は経験的に感じています。よって、日常生活や行動レベルに表れるこの基本的な考え方は、自分自身を善い方向に持っていく為にあるのかなとさえ考えています。

私の大事にしているこの考え方は2つの流れからきております。

一つ目は、「真・善・美」。
哲学の中で生まれ、新カント学派から日本へ入ってきたこの考え方は、人間としての生き方を表しております。認識上の真<知性>と、倫理上の善<意志>と、審美上の美<感性>における理想を実現した状態のことを言います。

二つ目は、Googleの非公式のモットーである「Not be evil」です。
詳しくは、過去のGoogleの行動規範序文を閲覧頂ければいいのですが、
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「邪悪になるな」、私たちはユーザーに対するサービスを考えるときに頻繁にこの言葉を思い浮かべます。しかし、この言葉にはもっと深い意味があるのです。…
Google行動規範は、この「Don't Be Evil」という言葉を実践するための方法の一つです。…
— Google Code of Conduct
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確かに「邪悪とは何か?」という定義的な考え方を問いたくなる所にはなるのですが、人々の膨大な個人データにアクセスが可能なGoogleならではの発言なのかなと感じます。

この考え方に触れて、自分のまとめ方としては「善く在る」という考え方に纏めているのですが、これは宣言であり、日々日常の行動に現れ、人格にも現れてくるのかなと考えています。
「善」とは何か?という根本的な議題にも深く突っ込むと言えることはできるのですが、今日はここまでで、あなたの「善」とは何か?を考えるきっかけになればいいなと感じました。

私は、今までもこれからも「善」を軸に生きていく事ができればと考えています。

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