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お金って紙だよ。

「世の中の多くの人はお金を求めている」
「世の中の多くの人はお金がもっと欲しいと思っている」
そんな前提で考えているのですが、間違っていたらすみません。

お金を尺度に世の中を見ている人が多いなぁと常々思っていて、
自分もそんな尺度の中に身を置いているので、多少ならずとも
影響を受け、お金って大事やなぁと感じる時はあるのですが、

私が常に言い聞かせているのは、
「お金ってただの紙(もしくは金属)」だと思っていて、
お金を所持している額の大小で人生の豊かさや幸せが決まったら、
たまったもんじゃないなと思っています。

お金がそんなになくても幸せで豊かな人もいるし、
お金が有り余るほどあっても不幸せと感じる人もいると思っています。

じゃあ、その違いって何か?と考えると、
「豊かに(もしくは幸せに)感じる価値観、考え方」だと思っていて、
大事なのは「足りるを知る」ことだと思っています。

ぶっちゃけ、収入面に関しては、高度経済成長期やバブル期と
今を比較すると、給与面では落ちているのかもしれません。
国に収める税金や社会保障費も増加し、手取りで言えば、
歴然とした差が出ているのかもしれません。

日経平均で言えば、バブルの最盛期で3万円後半を値付け、
直近では3万円を超えたともニュースになっています。

世界的な金銭利用の制限が掛かった際に、安定資産としての
日本円がうまく働いたというのが個人的な見方ではありますが、
手に入ったお金を企業もうまく使えていない
(つまり、内部留保に向けられる)残念な方向に流れていて、
日本社会で働く人には、リストラなどのマイナス面の押しつけはあっても、
利益の享受という恩恵を受けている人は本当に一握りだと考えています。

一方で、最低限生きていく為の生活費に関しては、
長く続いた日本のデフレ社会によって、低減していて、
それなりの節制をしていれば、自然とお金は貯まると思っています。

また、お金を使う手段に関しては多様化していて、
サブスクリプションといった定期購買の仕組みの存在を例として、
お金を使おうと思ったら、気軽に使える世の中になっているとも感じます。
つまり、趣味などにお金が使える利用先が変わったとも言えます。

結局、お金を手元に残すも使うもその人次第な世の中に、
どんどん進んでいると考えています。それは、
私が子どもの頃と今を比較すると顕著だと考えています。

私の田舎には、元々スーパーと学校と駄菓子屋ぐらいしかなくて、
世の中が発展すると共に、コンビニやマンション、温泉施設や美容院など、
少しずつですが、お金の利用できるスペースが増えていきました。

そんな今までなかった施設が目の前に表れたときに、
生活の質を上げ続けるか、節制した生活を楽しむかどうかで、
幸せや豊かさを感じる基準が構築されてゆき、
自分に明確な尺度を持って、モノやサービスに価値付けができることで、
自身が独り立ちした時に、自分をコントロールできるのかどうかが
決まってくるのかと考えています。

お金の基本的な考え方は、モノとモノ(もしくはサービスなど)を
交換する為のツールでしかありません。言ってしまえばただの紙です。

より言ってしまえば、偽造できないのであれば、
昔に遡って、貝や石でもいいのかもしれません。
詳しく言うと、価値保存が出来て、流通していて交換ができて、
モノの一定度合いの尺度が計れればなんでもいいのです。

私の身の周りでも「お金がない」という話を聞いたりするのですが、
上記に記載の通り、お金って結局紙なので、
紙を自身の価値として重きを置くのかは自分次第だったりします。

「お金がない」と嘆くのであれば、
「お金がないとテンションが下がっている」
自分自身の価値観に目を向ける方が先ではないでしょうか。

お金は使ったら幸せになれるものでもなく、
お金はたくさんあったら豊かになれるとは限らなく、
お金があってもなくても幸せで豊かな人生を送れる考え方自体が
本当に貴重な価値観なのではないかなと私は考えております。

「金は天下の周りもの」と昔から言うように、
流通させる事で相対的なお金の流通量が増えていき、
多くの人が金銭面で助かる側面があるからこそ、
いつどんな時でも明るく楽しく生きることが大事なのかなと考えます。

大事なことなので、繰り返します。
お金は紙であり、絶対的に幸せや豊かをもたらすものではありません。
そう考えると、逆に幸せや豊かさを手に入れるために、
という視点にフォーカスしやすくなるのかもしれませんね。

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