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予測困難な時代

VUCAという言葉があります。

Volatility(変動性・不安定さ)
Uncertainty(不確実性・不確定さ)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性・不明確さ)
という4つのキーワードの頭文字から取った言葉で、
予測不可能な現代社会におけるテーマとなっております。

こんな予測困難な時代だからこそ、
既存の経営論やキャリア論が通用しなくなってきています。

個人の考えとして、こんな時代を乗り切る為には、
私は「自分軸を持つ」大切さを謳いたいと考えています。

そもそも、VUCAの時代の背景には、
ビジネス上の様々な要因があるのですが、
大きく下記のようなものがあります。

・スマートフォンを代表とする技術革新
 →技術革新のスピードが上がり、
  優れたビジネスモデルや市場が成熟化
  陳腐化するサイクルが早くなっています。

・人口動態や自然災害
 →日本においては少子高齢化と人口減少、
  それに伴う過疎化により、地方の経済地盤の崩壊、
  また、地震や台風などの予測不可能な規模の
  災害が起こっている事も想定が難しい要因です。

・国際情勢を中心とする複数のリスク
 →世界中のボーダレスな時代が訪れ、
  特に日本でも外資系企業(GAFAMなど)の
  社会への浸透が当たり前になりました。
  中国は世界の工場と呼ばれ、深圳では
  世界を代表する新規製品が日々開発されています。
  日本社会の場合、日本だけの事を考えれば良い
  訳ではなく、複雑性が増していると言えます。

・価値観の多様化
 →マスメディアやCMによる一方的な広告での
  社会への影響は薄まり、インターネットと
  ソーシャルメディアが社会を変えています。
  個人が情報発信できる時代には、消費者自体の
  価値観も急速な変化を遂げると言えます。

こんな時代だからこそ、私たちが考えるべきは、
「何がしたいか」という未来志向の主体的な視点であり、
「何をしてきた」「何ができる」ではないと思います。

というのは、「何をしてきた」は過去の実績に過ぎなくて、
激動の現在の社会情勢にはそぐわず、「何ができる」という
能力指向に関しても、AI、機械学習、ロボットといった
ホワイトカラーからその下まで全ての領域において、
自分自身の能力の陳腐化が目の前までやってきています。

この後者2つの価値観については日本人がよく考えている
仕事の考え方であり、アップデートの必要があります。

では、「何がしたいか」を掘り下げるとどういう事かと考えると、
「あなたがこの社会・会社で成し遂げたい事はなんですか?」
という質問に行き着きます。

一つの企業、事業、ビジネスモデルの存続期間が短く
なってきている現在、あなたは1つの会社で生き続けるのは
相当難しい時代になってきています。

だからこそ、社会において何を達成する事が
自分におけるキャリアの目標かを見定めておかないと、
予測困難な時代にのまれてしまいます。

そこで必要なのは、自己内省であり、
「自分が何がしたいのか」「自分とはどういう存在なのか」
という自分なりの軸でありコンパスを見付ける事が重要です。

冒頭に書いた、VUCAの時代だからこそ、
自分を見失わないように、自分の目で見て、肌で感じて、
自分の手足を使って、自分で考えて判断する事が大切だと思います。

では、考えてみましょう。「あなたは何がしたい」ですか?

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