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140字小説【実話︰あれは伏線だったのか】

 小学生の頃、国語の教科書を用いた《音読》という宿題があった。

 なぜ黙読ではダメなのか? 誰に読み聞かせるというのか? そもそもみんな真面目に取り組んでなどいるのか?

 そんな不満を抱いていた自分が、約十年後に声優の勉強をしているのだから、何が将来の役に立つか分からないものである。