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140字小説【中身がなければ詰めればいい】

「いいか? 今のお前らは《役者の卵》なんて可愛らしいもんじゃない。ピーマンだ! レンコンだ! 要するに、まだまだ演技がスカスカだって言ってるんだよ! ……悔しいか? だったら中身を詰めろ! 肉詰めにでもカラシ蓮根にでもなって、皿の上でメインを張れ!」

 それが亡き監督の言葉だった。

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