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読書のはなし

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自分の記事の、読書関連のもの。
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記事一覧

ちょっとすごい本を買ったので見てください

ちょっとすごい本を買ったので見てください

昨日、書店に注文していた本の入荷お知らせが来たので、受け取りに行きました。
こんな本。↓

キラキラ表紙♪
全体像は、こんな感じ。↓

あれ?色違うじゃん。って思いました?
正解。
実はこの本、色違いの表紙が複数種類あるんです。

その数なんと、1000種類。

書き間違いじゃないです。千種類。
すごくないですか!?

この表紙、印刷ではなく「箔押し」という技術で作られているのですが、

箔が10

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一穂ミチ「Sofa & …」ソファが語る、あなたの十年

一穂ミチ「Sofa & …」ソファが語る、あなたの十年

皆さま、ソファに感情移入したこと、ありますか?
ソファ。座る、家具のソファです。

わたしは今日、
ソファの気持ちになって、泣きました。

と、いうのもですね、本日公開された↓の短編小説が、

「わたし」と「あなた」の十年間を描いているのですが、
「わたし」というのが、「あなた」が三十歳を機に買った赤いソファなのです。

ソファの一人称で語られる、三十代女性の日常と、少しの転機と、

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苦々しさのその先「スモールワールズ」

苦々しさのその先「スモールワールズ」

世間的には遅ればせながらだと思う。
一冊の本を読了した。

一穂ミチ著「スモールワールズ」

直木賞候補になった話題作なので、知っている人は多いだろう。既に読んだという人も。

「読み心地の違う六篇を収録した珠玉の作品集」

「ままならない現実を抱えて生きる人たちの6つの物語」
「誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集」

と、紹介文にある通り、6つの短編

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「ラブセメタリー」一週間悩んで得たものは

「ラブセメタリー」一週間悩んで得たものは

ここ一週間くらい、一冊の本について考えています。



木原音瀬著「ラブセメタリー」モヤモヤと、なかなか答えが出ない。この作品で、作者が伝えたかったのは何だったのだろう。

この作品を一言だけで説明するなら「小児性愛者の話」。
「ロリコン」「ショタコン」といったエンタメ的な記号ではなく、もっとリアルで 自分の身近にも居るかもしれない人たちの話です。

連作短編集になっていて、対照的

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