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発信し続ければ変わる世界

先輩移住者に会いに行く

2月、徳之島にいる義弟の結婚式に参加するため、再び島へ渡ることになっていた。

初めての冬の徳之島、初めての島の結婚式。この頃は島に行くことだけが楽しみで。せっかく行くのだからと、島に住む人たちに会えないかと、インスタグラムを使って発信した。

「また島に行きます。おひまでしたら、島の暮らし、もしくは雑談でもいいので聞かせてください。島に知り合いが増えたら嬉しいです。」

すると、島に移住した方々から連絡があって、「会いましょう」と言ってもらえた。これには驚きとわくわくが押し寄せた。「発信」することの大切さを思い知る出来事。そして、移住する人たちの共感みたいな想いが作用したんだと感じられた。


3人の移住者の生の声を聞く


明るさとやさしさ溢れる人

最初に会ってくれたのは、看護師の女性。東北から移住して、海を満喫しながら、島の医療に貢献している方。

この人は、とても優しさがあって、いい人オーラがにじみ出ている人だった。初対面なのに安心させてくれる人。話しの中で最も記憶に残ってるのは、島に馴染める人、馴染めない人についての話。東京から来たぼくの雰囲気や、話し方を見ながら言ってくれた言葉。「あなたなら大丈夫」と。

島には島のやり方、付き合いがある。それに溶け込んでいけるかどうかは人による。だから東京の風を吹かしていては馴染めないが、あなたにはそれがないから大丈夫だと。もちろん実際に飛び込んでみないとわからないけど、先輩移住者に言ってもらえたお墨付きは、心のお守りになった。

また、自身もこれからいつまで島にいるか、未来のことを悩むところはあるようで、そりゃそうだよな、と妙に納得した。

余談だけど、お土産に東京バナナを渡したら、半泣きで喜んでくれて、その様子がめちゃくちゃかわいくて笑えた。


ゆるやかな空気感なのに芯の強さがある人

次に話を聞いたのは、ダイビングのインストラクターの旦那さんと移住して、アクセサリーショップを営む女性。この方は、島に溶け込むために、無理をするのではなく、近づきすぎず、少しずつ寄り添っていくような、そういうスタンスを感じられた。

島にずっといるかもしれないし、いつか別のところに行くかもしれないし、旦那さんに付いていくだけですと言い切る女性の強さ、心地良さがとても印象に残ってる。この話を聞いて、ぼくの中にあった何が何でも徳之島に移住しなきゃという、ある種の強情さについて、もっと柔らかく考えてもいいのかもと思わされた。


真面目で堅実そうなのに実は冒険家

次に会ってくれたのは、法律関係の男性移住者。すごく真面目で、丁寧な方で、ぼくより若いけど、あきらかにしっかりしている青年。島のいいところ、難しいところを包み隠さず話してくれた。あなたのような移住者を受け入れていけるかどうか、島のポテンシャルが問われるところだと。このときは、ぼくは島に対して、ポジティブな感情しかなかったので、腑に落ちない話もあったけど、後にこの意見が自分の中に影響していくことになる。

彼が言った言葉で「やってみないと納得感がない、勢いがないと移住なんて出来ないですよ。」というのは、彼の真面目さや誠実さとはまた違った一面を覗かせていて、意外だった。

島に住む人に会いたいと情報発信をしたことで、ほんとに会うことが出来て、島の暮らしのリアルに触れられたこと。島との距離感がグッと近づいた気がした。

言い続けることの大切さって、ある。

徳之島への恩返しとして「何か」します。例えば、地域活性、教育の普及発展、空き家対策改修などなど、何か役に立ちたいです。