ジェイムズ・プルースト

 おなじみの一日がこうして虚しく始まる

 僕の心はいつもブルーの木

 人生とはガラス越しに見る他人の生態

 そしてベッドに入るまでの退屈な時間

 時たまマドレーヌを紅茶につけて思い出すのは

 ゴールデンボールと縁遠い現実

 パーティ会場にただ一人佇む僕

 きっと誰も僕に気づかないだろう

 君の隣にいる僕

 きっと君は僕に気づかないだろう

 僕は他人の間を徘徊してそして死ぬんだ


 

 

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