夏風 響

ゆらゆら流れる水に乗って流れてく。 まだ始まっていない、と思う。

夏風 響

ゆらゆら流れる水に乗って流れてく。 まだ始まっていない、と思う。

最近の記事

カマキリ怖い

朝、外出のため玄関の鍵を閉めようとしたら、鍵穴の真上165㎝くらいのとこにカマキリ(大・茶色)がいた。ギャアアアアと叫びそうになったけど、飛ばれたらヤベエ!!という理性が勝り無音で後ずさりした。 触覚がゆらゆらと動いている。 心なしかこっちを見ている気がする。 こちらの様子をうかがっているのか。 ここは動揺を隠して、何も気づいてないよ~ふふ~んという感じでやり過すのが吉。 何せこちらに飛び付かれたらたまらん。 カマキリが飛ぶ姿をご存じだろうか? あの巨体に似つかわし

    • 9月26日

      イエグモとか呼ばれるでかい蜘蛛をご存じでしょうか。 私の住む地域では、胴体は小さめで脚が細長くて大人の手のひらくらいの大きさのでかい蜘蛛を「イエグモ」と呼んでいる。 それは、忘れた頃に戸棚やトイレの壁なんかに「やあ」て感じで居る。 そしてそれを見つけた大人たちは「それは虫を食べるやつから」「何もしないから」「殺しちゃダメだよ」「放っておけ」と口々に言うまでがお決まり。 子供の頃、大人の手のひらサイズの蜘蛛なんて、ほぼ自分の頭と同じ大きさみたいに見えるもんでそれはもうぎ

      • キャベツ、レタス、白菜

        高校生くらいまでキャベツとレタスと白菜の区別がつかなかった。 と言っても、例えばスーパーへ行ってキャベツを買ってこいと言われれば間違わずにキャベツを買えるし、レタスでも白菜でも大丈夫。 本来の姿は知っている。 私が知らないのはそこじゃない。 分からないのは、 調理された状態のそれら。 全部「うす緑の葉っぱ」に見えるから。 母親はわざわざ「今日はキャベツの炒め物よ~」なんて言って出してきたりしないし、出てきたものが「何か」を考えることがなかった。 出てきたものを食べ

        • 9月21日

          ここ2日、朝の冷え込みが厳し過ぎてタオルケット+羽毛布団(引っ張り出した)では耐えられず、 え!?これ毛布いるんじゃない?!?!?! と、慌てふためく自分、半袖短パンだったので・・・。 「長袖を着る」を、 夏の間に毎回綺麗サッパリ忘れる。 寒いときは長袖を着るんだよ。あまりに急に冷え込みすぎて、脳がバグっている。 晩夏~秋の季節の変わり目はいつもこうだなー。 急な寒暖の触れ幅に驚いて、そうだ!寒いってこんな感じだ!と、ガーンと強烈に思い出して、慌てて秋物や冬物なんか

        カマキリ怖い

          9月19日

          とんでもない台風が来ているということで、昨夜は必死におにぎりを作った。3合分も。 おにぎりを作りながら「こんなにたくさん要らなかったね~」って、明日笑いながら食べれるように願掛けした。 願い叶って、いま、目の前に3合分のおにぎりがでんと鎮座している。 今日は、1日かけてこれをちまちま食べよう。 それにしても。 報道で様々な被害が映されると暗い気持ちになる。 これが私の今だったかもしれない。 自然災害は、どうにもならない。 台風みたいに前もって分かっているもので

          9月18日

          台風がやってきている。 数日前から「今回のはヤバい」と言われていた台風が、ゆっくりゆっくり近づいてきている。 嫌すぎる。 湿度は高いし、雨戸を閉めているせいで家のなかは薄暗いく蒸し暑い。 もし停電したら熱中症だな。 思い立って、ペットボトル数本に水をいれて冷凍庫へいれた。 停電したらこの氷でひんやりしよう。 逆に冷凍庫からは、ちょっとお高い牛肉を取り出した。 今夜はこれをジューッと焼いて食べよう。 停電してだめになったら嫌な冷凍食品祭りだ! どうか何事もなく。 た

          9月17日

          目が覚めて時計を見ると、いつも起きる時間。身体は良くできているなぁ。 もう一度目を閉じてしっかり二度寝までした。 ゆっくり起きていそいそと台所へ向かう。昨日のうちに用意していたお楽しみ。 それは、美味しい食パン。 私は、食パンはトーストにするのが好き。 サクサク、パリッとさせて。 食パンの耳も大好き。トーストすると香ばしさが増す気がするし。 昨日買った美味しい食パンを1枚ずつ切る。 家族はふわふわしたままが好きなので、焼かずにそのまま皿へ。 私は少し厚めに切ってトー

          朝を迎え入れる

          朝、窓を開けると風が入ってきた。 さらさらひんやりした風だった。 夏の終わりと秋の始まり。 朝の風が気持ちいいと、良い1日が始まった気がする。 そのまま家中の窓を開けて回る。 朝の風に、家のなか全部を通り抜けていてもらう。風が通ったところから、家のなかも新しい1日が入ってきたような気がするから。 揺れるカーテンを見るのは好き。 ゆらゆら呼吸してるみたいに揺れてる。

          朝を迎え入れる

          檸檬の木がある家その2

          庭に檸檬の木を植えよう。 思ったら即行動にうつすのが私の良いところで後悔の種でもある。 檸檬の木が欲しくなった私も、もちろん調べるものも調べず思い立ったが吉日、すぐに庭木を扱う店へ「檸檬の木ありますか!?」と飛び込み、その足で買って帰ってきた。 たぶん庭の土とかさ、木を植える前に準備して迎えるべきだと思うんだけど。私はそんなことはしない。 植える場所も決めてなかったから、買ってきてから庭をウロウロ~と歩き回って「うーん、まあここでいっか!」とザクザク適当な穴を堀ってそのま

          檸檬の木がある家その2

          檸檬の木がある家

          引っ越してきて一番困ったのは、前の住人が薮にした庭の一角。 それはもう見事な薮。ジャングル的な薮。 このままではいけないなーと腹をくくり、数日かけて草刈りをしたのはいいんだけど、放置すればあっという間に薮に戻ってしまうのは目に見えていた。 そこで植物に疎い私が出した苦肉の策が、「芝」だった。(後に、この芝も夏になれば芝刈りに追われて泣く羽目になるとも知らず、、、) 薮にしたくないから別のやつを植えよう。 一面芝なら他のものは生えないだろう。 芝なら見た目もなんか良さ

          檸檬の木がある家

          畦道を生きる

          隣の田んぼ、おじさんがヴイィィンと爆音立てながら畦道の草刈りをしていたのは、先週のことだったか。 そういえば、田んぼの稲がずいぶん黄色くなっている。重たそうに垂れてるじゃないか。 あ!そうか、もうすぐ稲刈りかーー。 こないだまでおたまじゃくしが泳いでたのに早いなあなんて思いながら、今日も朝から庭の水やりに外に出た。目に入ってくる隣の広い黄金と、手前には綺麗に草の刈られた畦道。。。 ん?なんか、生えてる??? んんん?と思いながらススっと近づくと、綺麗に刈られたその場

          畦道を生きる

          スーパーはぐるぐる

          買い出しは、基本的に週に一回にしている。 するとその買い出しはとても重要な一回になる。 まずは冷蔵庫の在庫を確認して、それからメモ用紙に1週間分の献立を考え考え書いていく。 この、「献立を考える」というのが、まあ、むつかしい。料理が得意でない私だけど、それでもここ10年毎週毎週考えてる。そこそこ頑張ってると言っていい。それなのに!それなのに!だ。私の脳は、この「献立を考える」という機能がなかなか定着しない。 10年経っても作れるレシピ(レシピ、とお洒落に言えるようなものは作

          スーパーはぐるぐる

          祖母と白玉粉

          今夜は、十五夜。 子どもに「月見団子を作ろう」と言われ、白玉粉を買ってきた。 ボールに白玉粉をいれ水を注ぐとき、急に去年亡くなった祖母のことを思い出した。 同居していた祖母は、料理をしない人だった。 そんな祖母が何故か唯一「作る」のが、白玉団子だった。 毎年2回、おそらく春と秋の彼岸の頃に白玉団子を作って仏壇に供えるのが祖母の常だったように思う。 白玉粉を用意する祖母を見つけると、「私も!」と言って台所に立つ祖母の横につくと、粉をこね、丸め、団子を作った。 だんだん飽

          祖母と白玉粉

          草を刈る

          この夏、ついに芝刈機を買った。 と言っても片手で握る小さいもので、ティッシュ箱くらいのサイズと言うとイメージしやすかもしれない。 それまで私の芝刈りと言えば芝刈りハサミで、一時間必死にチョキチョキやっても大した範囲刈れない。 その割に、背中・肩・肘・手首、全部痛くてたまらなくなり、手の指にはいくつも豆ができてそれもまた痛かった。 ひと夏終わる頃には、何度も豆が潰れたそこはタコみたいにカチカチになってて、冬の間にまたゆっくり元に戻るの繰り返し。 それをもう何年繰り返したか。

          草を刈る

          美味しいカボチャに当たる確率

          今夜はかぼちゃのグラタンに決めた。 問題は、かぼちゃ。 かぼちゃって、時々全然かぼちゃの味がしないかぼちゃがある。あるよね? 煮物にすると、しっかりと砂糖と醤油の味はするのにかぼちゃの味はしなくて、、不味いものを食べた訳じゃないのになんかこう、すごく、がっかりする。 今日のかぼちゃはどうだろうと思いながらドキドキと煮転がす。 よく火が通ってかぼちゃの端がとろっとしてきた。うわー美味しそう。 ここで味見。 緊張しながら木のしゃもじについたかぼちゃをひと舐め。 ・・・

          美味しいカボチャに当たる確率

          はじまり

          今夜はカレーにしようかな。 野菜を小さくみじん切りにしたひき肉のカレー大好き。たまに食べたくなる。冷蔵庫にナスがあるのでナスもいれよう。 みじん切りしてるとき無心になれると言う人もいるけど、私はそういうときこそ雑念が湧いてくる。 というか 、妄想してる。私はいつも妄想してる。常にからだ半分、いや脳半分は妄想の世界にいるので、私はとても忙しい。ぐるぐるいろんなことを考えているから。 眠たい?とよく聞かれるけど、そんなことない。ギラギラしてる。脳内はほんとギラギラ。 目

          はじまり