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畦道を生きる

隣の田んぼ、おじさんがヴイィィンと爆音立てながら畦道の草刈りをしていたのは、先週のことだったか。

そういえば、田んぼの稲がずいぶん黄色くなっている。重たそうに垂れてるじゃないか。

あ!そうか、もうすぐ稲刈りかーー。


こないだまでおたまじゃくしが泳いでたのに早いなあなんて思いながら、今日も朝から庭の水やりに外に出た。目に入ってくる隣の広い黄金と、手前には綺麗に草の刈られた畦道。。。

ん?なんか、生えてる???

んんん?と思いながらススっと近づくと、綺麗に刈られたその場所、彼岸花の茎だけが空高く伸びてる、それどころかもう蕾までしっかりついてるじゃないか。それも1本や2本じゃない。

畦道の先すべてに、彼岸花の茎がそれぞれ束を作って真っ直ぐ伸びてる。

これ、、、ある意味壮観なんだけど、、なんか、なんか、、怖くて「うわあっ!!!!!」と叫んだね。

稲が重たく自身の頭を垂らし、農家のかたが稲刈りの前に畦道の草刈りをして、彼岸花は芽吹く。そしてあっという間に赤の世界。

ぼんやりと生きている私に、季節を見せつけるように。
自然のパワーに圧倒される。生きてる。




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