檸檬の木がある家その2

庭に檸檬の木を植えよう。



思ったら即行動にうつすのが私の良いところで後悔の種でもある。
檸檬の木が欲しくなった私も、もちろん調べるものも調べず思い立ったが吉日、すぐに庭木を扱う店へ「檸檬の木ありますか!?」と飛び込み、その足で買って帰ってきた。

たぶん庭の土とかさ、木を植える前に準備して迎えるべきだと思うんだけど。私はそんなことはしない。
植える場所も決めてなかったから、買ってきてから庭をウロウロ~と歩き回って「うーん、まあここでいっか!」とザクザク適当な穴を堀ってそのまま檸檬の苗木を植えた。


適当な私の適当な世話にも負けず、その苗木も今では背丈が3倍ほどになった。

檸檬の木を育てて知ったこと。


葉がめちゃめちゃ落ちる。毎日何枚か落ちてる。掃除が大変。
幹にはそれはもう長くて鋭いトゲがある。
油断して檸檬の横を通ったら、枝のトゲで服が裂けたほど。
若葉はほのかに檸檬の香りがする。この匂いはほんと好き。たまらない。
檸檬は、きちんとトゲを落としてあげないと、自分のトゲで実が傷つく。
風がさわさわ~と吹いて枝が揺れると、あっという間に檸檬は傷だらけになる。
このトゲを落とすのもなかなか大変で、私はハサミでちょきんと切り落とすんだけど、いくら落としても季節が巡り新しい枝が伸びれば新しいトゲも生まれる。ボーッとしてたらあっという間にトゲも長く鋭く切りにくくなる。

トゲも生きてるのよ。


さて9月、いま庭の檸檬の木には、青々とした檸檬がたくさんなってる。檸檬の木だから当たり前なんだけど。

この光景を見ると、毎年新鮮に

「うわー檸檬がなってるー」

とワクワクする。


早速1つ収穫してみた。強烈な檸檬の香り。この匂いだよ。檸檬と言えばこの匂いが良いの。

包丁で切ると、部屋中に檸檬の香りが広がった。うわー、書いてるだけで脳にあの酸っぱい香りが広がったわ。


うん。

やっぱり庭に檸檬の木があるってかっこよくない?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?